【別大マラソン】東京世界選手権へつながるJMCシリーズ:別大マラソンが4日号砲!MGCファイナリストも多数出場

日本陸上競技連盟
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【アフロスポーツ】

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ「第72回別府大分毎日マラソン大会」が2月4日(日)、大分市内のジェイリーススタジアムをフィニッシュ地点とする別府大分毎日マラソンコースで開催される。
JMCシリーズの「グレード1(G1)」に指定される大会で、JMCシリーズⅢとⅣにまたがる第3期(23年4月~24年3月)内のレース。シリーズⅣ(23年4月~25年3月)でチャンピオン(第108回日本選手権者)になると、25年9月開催予定の「東京2025世界選手権」のマラソン日本代表に内定するため、JMCシリーズのランキングを上げるためにも重要な大会となっている。

別大マラソンは、1952年から続く歴史あるマラソン大会で、第12回大会(63年)には寺澤徹(当時:倉敷レイヨン)が2時間15分15秒と当時の世界最高記録を樹立。第27回大会(78年)には、宗茂(当時:旭化成)が日本人で初めて“サブテン”(2時間10分切り)となる2時間9分5秒をマークするなど、歴史的な記録が刻まれてきた。第70回記念大会(22年)からJMCシリーズのG1レースとして開催され、その年は西山雄介(トヨタ自動車)が大会史上初の2時間7分台となる2時間7分47秒で優勝した。

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今年は国内外の招待選手9名とペースメーカー、同日開催の第24回日本視覚障がい者男子マラソン選手権にエントリーするIPC(国際パラリンピック委員会)登録選手を含む4,400人がエントリー。過去最多のエントリー数となった。

シリーズⅣへ向けて、高ポイントを獲得したい国内招待選手

まずは国内招待選手をJMCシリーズⅢ(22年4月~24年3月)のランキング上位者から紹介してみよう。シリーズⅢは3月25日(月)に開催する「JMCシリーズⅢアワード」で男女1位から8位まで、総額3,000万円の賞金が授与されることになっている。

まず、シリーズⅢランキングで19位につけるのが、昨年の別府大分毎日マラソンで自己ベストの2時間8分48秒をマークした安井雄一(トヨタ自動車)だ。
昨年の同大会で自己ベストを一気に1分30秒以上縮めて9位に入った。早大では4年連続箱根駅伝に出走し、4年時の箱根駅伝では5区で区間新記録をマーク。ハーフマラソンは1時間2分47秒が自己ベスト。昨年10月に行われたパリ五輪選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」は2時間12分11秒で19位だった。
JMCシリーズⅢで8位以内を狙うためには、今大会で1307ポイント以上を獲得しなければならないが、シリーズⅣへ向けて高ポイントを獲得したいところだろう。大会公式サイトで「2時間7分台で優勝」と目標を語っている。

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同じトヨタ自動車所属の畔上和弥がランキング20位と続く。昨年10月のMGCでは積極的な走りを見せて30km付近まで前方でレースを運んだ。マラソンの自己ベストは、昨年の大阪マラソンで出した2時間8分29秒。ハーフマラソンは1時間2分29秒が自己記録。今大会は「2時間8分切りでの自己記録更新と上位入賞」を目標に掲げる。

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今大会の国内エントリー選手のなかでもっとも速い自己記録を持つのが、下田裕太(GMOインターネットグループ)だ。青学大では箱根駅伝で3年連続8区の区間賞を獲得し、連覇に貢献。学生時代の16年東京マラソンが初マラソン。20年の東京マラソンで自己ベストの2時間7分27秒をマークした。パリ五輪を懸けた昨年10月のMGCは2時間17分26秒と力を発揮できなかったが、25年東京世界選手権では日本代表の座をつかみたい。シリーズⅢランキングは22位、シリーズⅣへ向けて高ポイントを獲得できるか。

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また、昨年の大阪マラソンで自己ベストの2時間7分57秒をマークした小山裕太(トーエネック)もシリーズⅢのランキング24位。昨年のMGCは2時間12分20秒で21位だったが、今大会で再び2時間7分台を出して、JMCポイントを加算したい。ハーフマラソンの自己ベストは1時間1分42秒。今大会は「優勝と自己ベスト更新」を目標に定めている。

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このほか国内招待選手の丸山文裕(旭化成)は、地元・大分の大分東明高出身。22年の大阪・びわ湖毎日マラソンで自己ベストの2時間7分55秒をマークしている。また、大﨑遼(小森コーポレーション)は昨年の大阪マラソンで2時間8分30秒と自己記録を更新している。

東京世界選手権を見据えた学生ランナーにも注目

さらに25年の東京世界選手権を見据えたJMCシリーズⅣで上位をうかがうエントリー選手も紹介しよう。

一般参加選手の國行麗生(大塚製薬)は、シリーズⅢにおいてすでに2322ポイントを獲得しており、今大会1286ポイント以上を獲得すれば、シリーズⅢランキングで8位以内に入る可能性がある。シリーズⅣへ向けても高ポイントを獲得して上位を狙いたい。自己ベストは22年の防府読売マラソンでマークした2時間9分21秒。東海大時代は全日本大学駅伝、箱根駅伝などで活躍した。
また、自己ベスト2時間10分2秒の兼実省伍(中国電力)や2時間10分41秒の熊谷拓馬(住友電工)ら“サブテン”を狙う選手もシリーズⅣへ向けて、自己ベストを更新して高ポイントを獲得したいところだ。

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初マラソンとなる岸本大紀(GMOインターネットグループ)も東京世界選手権を見据える一人。青学大では箱根駅伝で2年連続区間賞を獲得。ハーフマラソンは大学3年の日本学生ハーフマラソン選手権で自己ベストの1時間3分49秒をマークした。今年度よりGMOインターネットグループに所属し、年始のニューイヤー駅伝では5区を走った。初マラソンでどのような走りを見せてくれるか。

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加えて前回大会は、岸本と同級生で青学大(当時)の横田俊吾(JR東日本)が、日本学生新記録の2時間7分47秒(大会タイ記録)をマークして新人賞を獲得。今年も学生ランナーの快走に注目したい。
今年の箱根駅伝を制した青学大からは、白石光星(3年)と倉本玄太(4年)が出場予定となっている。倉本は今年の箱根駅伝優勝メンバーで、9区区間賞を獲得。ハーフマラソンは1時間3分1秒が自己記録。白石は、U20日本選手権の5000mで入賞経験のあるスピードランナーで、ハーフマラソンは1時間2分52秒をマークしている。
 
別大マラソンは、大分市内の水族館「うみたまご」前をスタートし、別府市の亀川漁港前で折り返す国道10号を往復するコース。別府湾を眺める比較的フラットな設定となっているが、海風への対策がポイントになる。
前回大会は2時間6分43秒と大会新記録が樹立されており、日本人選手も4人が2時間7分台でフィニッシュした。今年はどのような記録が出るか!?
第72回別府大分毎日マラソンは、2月4日正午にスタートする。

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