4年ぶりに京都に戻るシルクロードSを分析する
【データ分析】
京都開催のほうが穴馬にはチャンスも
■表1 【人気別成績】
前走5着以内には入っておきたい
■表2 【前走着順別成績】
同コースの前走が復権するか
■表3 【前走レース別成績・出走5回以上のみ】
斤量「今回増」の好走率が高い
■表4 【斤量の増減別成績】
前走4角10番手以降が健闘
■表5 【前走4角通過順別成績】
では、逃げ・先行馬はどうか。先に中京から見ていくと、前走4角1番手だった馬は1頭も3着以内に入れず、前走4角2番手や3~4番手の連対例もなかった。同様に京都も、前走2番手や3~4番手が複勝率10%台前半にとどまっている。前走4角1番手だった馬なら好成績だが、逃げ以外の先行タイプは意外に好走しづらいレースであることがわかる。
【結論】
前走京阪杯で5着以内に入った2頭が有望
京都に戻る今年は、同コースの前走を重視したい。前走京阪杯で2着のルガル、同4着のトゥラヴェスーラは、どちらも斤量が今回増。一般的には割引材料と思われるが、シルクロードSに関してはむしろ好走しやすい。また、京阪杯の4角通過順がルガルは5番手、トゥラヴェスーラは10番手だったのもデータ的に悪くない。
過去3年の中京では苦戦した前走淀短距離Sも、今年は一定のマークが必要だろう。1~5着馬のうち3頭が登録し、そのうち前走4角1番手のカルネアサーダに注目したい。そのほか、京都開催の14~20年で勝ち馬2頭を出している前走阪神Cのアグリと、3勝クラスの芝1200mを勝ってきたバースクライも軽視はできない存在だ。
ライタープロフィール
出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ