【スキー】アルペンスキーW杯ナイトレース、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか
【スキー】アルペンスキーW杯ナイトレース、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか
「SNOW JAPAN」日本チームは、53番スタートで加藤聖五選手(野沢温泉SC)、63番で小山陽平選手(ベネフィット・ワンSC)が出場しましたが、ともに1回目途中棄権に終わりました。
コース中盤で転倒、途中棄権に終わった加藤聖五 【写真/Shinichiro Tanaka】
「僕の人生の中では一つ、『通過点』をクリアして、これから足踏みすることなく前に、上に進んでいけたらなと思います」と語っていましたが、キッツビュールの氷結のピステはそれを許してはくれませんでした。
1回目、31人が途中棄権に終わるという、W杯では稀に見るほどのサバイバルレースとなったSL第5戦、(数字の)大きなビブ番号の選手にも上位進出のチャンスがありましたが、残念ながら練習通りの滑りを発揮することなく、その31人の中に名を連ねてしまいました。
6日のアデルボーデンGSでは1回目46位で2回目に進めなかった加藤聖五 【写真/Pier Marco Tacca】
加藤聖五「本職」のGSと、ウェンゲンで29位となったSLともに2本目進出し順位を残せば、日本人選手初の快挙となります。
コース前半でポールをまたいで途中棄権に終わった小山陽平 【写真/Shinichiro Tanaka】
右足首の前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)部分損傷で完治に一週間程度かかる見込みですが、シュラトミングSLはテーピングを施して強行出場します。
ここまでの5戦は35位、39位、途中棄権(3レース連続)と結果を残せていません。
現在、W杯スターティングリストは出場資格圏内の60位ギリギリで持ち堪えていて、来月4日のフランス・シャモニSLまでは昨年1月のガルミッシュSL25位のW杯ポイントが活きている形となっていますが、ここにきて、今季の正念場を迎えたと言ってもいいでしょう。
6日のアデルボーデンGSでは1回目51位で2回目に進めなかった若月隼太 【写真/Pier Marco Tacca】
前戦アデルボーデンGS後はヨーロッパカップなどに3戦出場するも、目立った成績は残せていませんが、ここまでW杯GS3戦出場の経験を活かして自身初の2本目進出に期待したいところです。
シュラトミングGSは、ここまでの4戦全勝で他を圧倒する滑りをみせているマルコ・オーダーマットを慌てさせる選手が現れるか、SLは3日前に母国レースでの表彰台を逃したマヌエル・フェラーが雪辱を果たすか、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか、いずれも日本時間午前1時45分スタートです。
文:田中慎一郎
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