【スキー】アルペンスキーW杯ナイトレース、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか

チーム・協会

【スキー】アルペンスキーW杯ナイトレース、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか

1月21日、キッツビュール、氷結のガンスレンで行われたSL第5戦は、ドイツのリナス・ストラッサーがW杯通算4勝目を挙げ、母国でのレースだった連勝中のマヌエル・フェラーは表彰台を逃す4位に終わりました。
「SNOW JAPAN」日本チームは、53番スタートで加藤聖五選手(野沢温泉SC)、63番で小山陽平選手(ベネフィット・ワンSC)が出場しましたが、ともに1回目途中棄権に終わりました。

コース中盤で転倒、途中棄権に終わった加藤聖五 【写真/Shinichiro Tanaka】

14日のウェンゲンでは自身初のW杯ポイント獲得の29位となった加藤聖五、
「僕の人生の中では一つ、『通過点』をクリアして、これから足踏みすることなく前に、上に進んでいけたらなと思います」と語っていましたが、キッツビュールの氷結のピステはそれを許してはくれませんでした。
1回目、31人が途中棄権に終わるという、W杯では稀に見るほどのサバイバルレースとなったSL第5戦、(数字の)大きなビブ番号の選手にも上位進出のチャンスがありましたが、残念ながら練習通りの滑りを発揮することなく、その31人の中に名を連ねてしまいました。

6日のアデルボーデンGSでは1回目46位で2回目に進めなかった加藤聖五 【写真/Pier Marco Tacca】

キッツビュールから東へ車で2時間ほどの距離にあるシュラトミングですが、昨年から従来のSLに加え、GSも行われるナイトレース2連戦となり、加藤聖五は月曜の移動日を挟んで、火曜GS、水曜SLの両方に出場します。
加藤聖五「本職」のGSと、ウェンゲンで29位となったSLともに2本目進出し順位を残せば、日本人選手初の快挙となります。

コース前半でポールをまたいで途中棄権に終わった小山陽平 【写真/Shinichiro Tanaka】

「一戦集中」で臨んだキッツビュールでしたが、コース前半でポールをまたいでスキーが外れ途中棄権に終わった小山陽平、転倒時に右足首に痛みを感じました。
右足首の前距腓靱帯(ぜんきょひじんたい)部分損傷で完治に一週間程度かかる見込みですが、シュラトミングSLはテーピングを施して強行出場します。
ここまでの5戦は35位、39位、途中棄権(3レース連続)と結果を残せていません。
現在、W杯スターティングリストは出場資格圏内の60位ギリギリで持ち堪えていて、来月4日のフランス・シャモニSLまでは昨年1月のガルミッシュSL25位のW杯ポイントが活きている形となっていますが、ここにきて、今季の正念場を迎えたと言ってもいいでしょう。

6日のアデルボーデンGSでは1回目51位で2回目に進めなかった若月隼太 【写真/Pier Marco Tacca】

火曜日の「ナイトGS」には若月隼太選手(GALA湯沢SC)も出場します。
前戦アデルボーデンGS後はヨーロッパカップなどに3戦出場するも、目立った成績は残せていませんが、ここまでW杯GS3戦出場の経験を活かして自身初の2本目進出に期待したいところです。

シュラトミングGSは、ここまでの4戦全勝で他を圧倒する滑りをみせているマルコ・オーダーマットを慌てさせる選手が現れるか、SLは3日前に母国レースでの表彰台を逃したマヌエル・フェラーが雪辱を果たすか、加藤聖五、若月隼太のGS2本目進出、小山陽平の今季初の2本目進出なるか、いずれも日本時間午前1時45分スタートです。

文:田中慎一郎
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

ソン・ヨンハン首位浮上 石川遼3打差4位…

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント