日本オリンピックミュージアム+(プラス)社会人セミナー「ランニング後の効果的な筋肉疲労ケア」を開催

日本オリンピック委員会
チーム・協会

【社会人セミナー「ランニング後の効果的な筋肉疲労ケア」を実施(写真:アフロスポーツ)】

 日本オリンピック委員会(JOC)は12月21日、日本オリンピックミュージアム(JOM)で、日本オリンピックミュージアム+(プラス)社会人セミナー「ランニング後の効果的な筋肉疲労ケア」を開催しました。JOMにて社会人向けのセミナーを実施するのは初の試みで、今回は外用鎮痛消炎剤、筋肉疲労ケア製品、医療用サポーターにてTEAM JAPANを支援している久光製薬株式会社協力のもと、効果的なセルフケアについて学びました。

【講師を務めた広瀬統一氏(写真:アフロスポーツ)】

 当日は講師として、早稲田大学スポーツ科学学術院教授で、JOC情報・科学サポート部門員でもある広瀬統一氏が登壇。長年プロサッカークラブやサッカー女子日本代表をフィジカルコーチとしてサポートしてきた広瀬氏が、自身が専門とするスポーツ外傷、障害予防、コンディショニングについて講義したほか、参加者を交えたフリーディスカッションが行われました。

広瀬氏による講義

【スライドを使って講義を行う広瀬統一氏(写真:アフロスポーツ)】

 まずは広瀬氏による講義が行われました。講義の冒頭、広瀬氏は筋肉疲労のセルフケアには『筋肉ケア』『栄養ケア』『浸水ケア』の3つの効果的なケアがあると紹介し、そして「それぞれなぜ行うのか、どの部分をケアするのかということを明確に意識するためにも、スポーツ科学も一緒に学んでいきましょう」と参加者に呼びかけました。続けて、筋肉疲労には『筋肉痛(遅発性筋痛)』と『機能の低下』の2種類があることを説明し、それぞれに効果的なセルフケアについて、科学的なエビデンスをもとに解説していきました。

【受講者からの質問を聞く広瀬統一氏(写真:アフロスポーツ)】

フリーディスカッション

【受講者として参加した小口貴久氏(写真:アフロスポーツ)】

 講義の後は、広瀬氏と参加者によるフリーディスカッションが行われました。参加者は、「年齢によって3つのセルフケアの内容は変える必要があるのか」「交代浴を行う場合、ランナーならどこまでの部位を冷やせば良いのか」といった講義に基づく質問から、「加齢によって筋肉痛が発生するタイミングが遅くなったように感じるが、その理由は何か」「筋肉痛の部位を温めるのは効果があるのか」といった日頃のランニングやケアに関する疑問までさまざまでした。広瀬氏はこれらの質問に答えながら、受講者からの質問に応じました。その中で、冬季オリンピックに3大会出場した小口貴久氏(リュージュ)からの「現役のときに極力筋肉痛を避けていましたが、筋肉痛の有無がトレーニング効果に影響するのか」という質問に対して広瀬氏は、「筋肉を大きくする目的でトレーニングした場合、筋肉痛の有無は効果とは関係ありません。一方で、どこに筋肉痛やハリが発生するかによって選手のトレーニング発達度を見ることがあります。筋肉痛の発生は、想定していた部位をきちんと使えているかを示す指標にもなります」と説明しました。
 参加者からの質問は尽きることなく、約30分のフリーディスカッションはあっという間に終了。最後に広瀬氏が「皆さんにたくさん質問していただいたおかげで、フリーディスカッションも大変有意義なものになりました。ありがとうございました」と述べ、セミナーが締めくくられました。

【記念撮影(写真:アフロスポーツ)】

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日本オリンピック委員会(JOC)は、「スポーツの価値を守り、創り、伝える」を長期ビジョンとして掲げ、オリンピックの理念に則り、スポーツ等を通じ世界の平和の維持と国際的友好親善、調和のとれた人間性の育成に寄与することを目的に活動しております。 JOC公式ウェブサイトでは、各種事業の活動内容をはじめ、オリンピック日本代表選手団や、世界で日本の代表として戦う選手やそのチームで構成されるTEAM JAPANに関する最新ニュースや話題をお届けします。

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