久保を欠くレアル・ソシエダ、3戦連続の0-1の勝利で国王杯ベスト16入り

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

敵地での一発勝負で古豪マラガを下す

 今週末、スペイン各地で国王杯ベスト16入りをかけた戦いが繰り広げられた。ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は雪景色のバスクからイベリア半島の真逆、地中海に面するマラガへと乗り込んだ。日本のラ・リーガファンにもよく知られたマラガCFは現在、プリメラRFEF(3部)で2部昇格を目指している。数々の名勝負が行われてきた3万人収容の本拠地ラ・ロサレダには多くのサポーターが駆けつけた。

 国際大会により、久保、トラオレ、サディクを欠くラ・レアルはザハリャン、オドリオソラ、そしてバレネチェアが先発に名を連ねた。ホームの大声援を受け積極的に攻めるマラガの攻撃をかわし試合をコントロールするラ・レアルは序盤から、相手3バックの脇のスペースを上手く使いマラガゴール迫るが、GKのセーブに好機を阻まれる。攻撃では右WGのザハリャンが中に入ることで、縦に推進力のあるオドリオソラを活かす形が多く見られた。

 スコアレスで迎えた後半、守備を4バックに修正したマラガに対し、ラ・レアルはC・フェルナンデス、トゥリエンテスが出場。後半開始早々の48分、 C・フェルナンデスが得たFKをブライス・メンデスメンデスがゴール前に蹴り込み、メリノが頭で中央へ折り返す。GK前でスベルディアと競り合ったマラガDFがオウンゴールし、ラ・レアルが先制点を挙げた。

【©︎RealSociedad】

 守っては先日の緊急出場により出番を得たマレロがこの日も先発し、エリア外へも積極的に飛び出しマラガに攻撃のリズムを渡さない。イマノル監督は、マグナセライア、アリツ、ティアニーとフレッシュな選手を投入し、ゲームを支配しつつ追加点を狙う。ホイッスルまで得点を目指したがネットを揺らすことはできず、このまま試合終了。ラ・レアルが3戦連続で”ウノセロ(1-0の意)”でベスト16進出を果たした。

 他会場でも順当に1部のクラブが勝利を収める中、カナリアダービーではテネリフェ(2部)が宿敵ラス・パルマスを下し、次ラウンドへ。サラマンカで行われたウニオニスタス-ビジャレアルの一戦は、1-1で90分を戦い終えた時点で証明が落ち、試合続行不可能となった。現地時間月曜日13時の組み合わせ抽選会を前に解決策が待たれる。ラ・レアルソシエダは次戦13日、敵地でアトレティック・クルブとのバスクダービーに臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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