上野由岐子選手が子供たちとソフトボールで交流「UENO YUKIKO SOFTBALL FESTA 2023」を開催

日本オリンピック委員会
チーム・協会

【上野由岐子選手による「UENO-YUKIKO-SOFTBALL-FESTA-2023」を開催(写真:アフロスポーツ)】

 日本オリンピック委員会(JOC)は12月10日、「TEAM JAPANシンボルアスリート ソーシャルアクション」第四弾として、上野由岐子選手とともに、「UENO YUKIKO SOFTBALL FESTA 2023」を群馬県高崎市の高崎市ソフトボール場・宇津木スタジアムで開催しました。

 本企画は、ソフトボールを通してスポーツの楽しさに触れてもらい、より多くの方に競技の魅力を知ってほしいという上野選手の思いが込められると共に、ロサンゼルス2028オリンピック実施競技にソフトボールが決定したことも踏まえ、ソフトボール日本代表に対する応援機運醸成に向けた機会としても実施されました。当日は群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県の小学3〜6年生122名が参加しました。また、本企画の運営には高崎健康福祉大学高崎高等学校ソフトボール部の皆さんも協力してくださいました。

チーム対抗競技

【子どもたちから大きな拍手で迎えられた上野由岐子選手(写真:アフロスポーツ)】

【子どもたちと一緒にストレッチをする上野由岐子選手(写真:アフロスポーツ)】

 プログラムに先立ち上野選手が小学生たちからの大きな拍手に迎えられて登場すると、早速バッターボックスに立ち始球式が行われました。続けて「『ソフトボールをもっと上手くなりたい』『こういう選手になりたい』という夢や希望や目標を持つきっかけになるイベントになればと思っています。今日は一緒に楽しみましょう」と挨拶し、プログラムが開幕しました。

【大ソフトボール転がしで子どもたちを手助けする上野由岐子選手(写真:アフロスポーツ)】

 10分間ほどのウォーミングアップで上野選手や子どもたちが身体を温めた後、まず始めに行われたプログラムは大ソフトボール転がしです。子どもたちが2チームに分かれて、3人ずつリレー形式でソフトボール風の大玉を転がしていきます。途中で苦戦しているチームの方は上野選手が手助けするシーンも見られ、最初のプログラムから大いに盛り上がりました。

【白熱したソフトボール入れ(写真:アフロスポーツ)】

 続いて行われたのはソフトボール入れ。こちらも子どもたちが2チームに分かれて円状になり、中央に設置されたカゴをめがけてソフトボールを投げていきます。事前にデモンストレーションを披露した上野選手は「距離感を掴むのが難しいです。きっと山なりに投げたほうが入りやすいと思います」と子どもたちにアドバイス。そのアドバイスを受けた子どもたちはボールをどんどんカゴに入れていき、制限時間を迎える頃には両チームともカゴからボールが溢れそうになっていました。

遠投教室

【遠投を見守る上野由岐子選手(写真:アフロスポーツ)】

 2種類のチーム対抗競技の後、遠投教室が行われました。子どもたちが遠投を行う前には上野選手がデモンストレーションを披露。高崎健康福祉大学高崎高等学校ソフトボール部の選手とキャッチボールをしながら徐々にその間隔を広げていき、最終的に3塁ベース付近から右中間フェンス手前までの遠投を披露すると、会場からは大きな歓声が上がりました。デモンストレーション後に上野選手は「遠くに投げるときに大切なのはボールを真っ直ぐ投げることです。それと投げ終わった後にしっかりと左足に力を入れてバランスを保って格好良く終われるようにすることも大事なポイントです」とアドバイスしました。実践の時間になると子どもたちが3塁側ファウルラインに並び、外野方向に向かって遠投を行いました。約20分間子どもたちは一生懸命ボールを投げていき、上野選手も多くの子どもたちにアドバイスを送るなど、活気あふれるプログラムとなりました。

ティーバッティング体験とストラックアウト

【ストラックアウトを見守る上野由岐子選手(写真:アフロスポーツ)】

【ティーバッティングをする子どもたちに上野由岐子選手がアドバイス(写真:アフロスポーツ)】

 続いては、ティーバッティング体験とストラックアウトが並行で行われました。今回も上野選手から事前に、ティーバッティングについては「ボールが止まっている状態で打つので、反発する力は使えません。フェンス超えを狙うのであれば『ボールのどこを打つのか』ということが大きなポイントになると思います」と、ストラックアウトについては「ボールをコントロールするときには指先が一番大事です。腕を振るだけではなく、それと同時に指先を使って狙った番号に当ててください」とアドバイスが送られました。アドバイスを受けた子どもたちは早速ティーバッティングとストラックアウトを行いました。ティーバッティングでは約30m飛ばしてスタンドインすると特製ステッカーのプレゼント、ストラックアウトでは5球投げるうち1球でも的を抜くと特製ステッカー、さらに5球以内でのビンゴの達成で上野選手のサイン色紙がプレゼントされるということもあり、無制限にチャレンジができる約40分間、子どもたちは張り切って2つの種目に取り組みました。

トークセッション

【上野由岐子選手によるトークセッション(写真:アフロスポーツ)】

 この後上野選手のデモンストレーションピッチングを挟んで、最後のプログラムであるトークセッションが行われました。上野選手に自由に質問できる貴重な時間ということで、「練習が辛いときにはどうしますか」「コントロールを良くする練習方法を教えてください」といったようなソフトボールに関わるものから、「ピッチャーをやろうとしたきっかけは何ですか」「毎日必ず食べているものは何ですか」というような上野選手のキャリアや生活に関するものまでたくさんの質問が子どもたちから寄せられました。上野選手は一つ一つの質問に丁寧に子どもたちにもわかりやすいように回答をしていき、約20分のトークセッションはあっという間に時間が過ぎていきました。

【上野由岐子選手に贈られたメッセージボード(写真:アフロスポーツ)】

 全てのプログラム終了後、上野選手が「今日は丸一日と言っていいぐらい非常に充実した3時間でした。やっていた子どもたちも楽しかったと思いますが、私自身も非常に楽しい時間を皆さんと過ごすことができました。このイベントをきっかけに、中学、高校、そして私たちのいる実業団という世界に入ってきてくれる選手がこの中から1人でも出てきてくれたら非常に嬉しいですし、またそういった選手を目指して、仲間や友達と一緒に頑張ってください」と挨拶を行いました。最後に参加者がメッセージを寄せ書きしたボードが上野選手に贈られ、イベントが締めくくられました。イベント終了後には上野選手が一人一人に記念品を手渡しし、子どもたちを見送りました。
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日本オリンピック委員会(JOC)は、「スポーツの価値を守り、創り、伝える」を長期ビジョンとして掲げ、オリンピックの理念に則り、スポーツ等を通じ世界の平和の維持と国際的友好親善、調和のとれた人間性の育成に寄与することを目的に活動しております。 JOC公式ウェブサイトでは、各種事業の活動内容をはじめ、オリンピック日本代表選手団や、世界で日本の代表として戦う選手やそのチームで構成されるTEAM JAPANに関する最新ニュースや話題をお届けします。

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