<重賞レース分析>東京大賞典は、主要な前哨戦で好走した馬に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
12月29日(金)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第69回東京大賞典(GI)が実施される。
ダート競馬の総決算として行われる年の瀬のビッグレースで、地方競馬で唯一となる国際GIに格付けされている国際競走だ。日本全国から集結したダートグレード戦線の実績馬がその年のダートNO.1を決める真のグランプリレースとして高い注目が集まる。
ここでは東京大賞典10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第69回 東京大賞典(GI)
2023年12月29日(金) 15:40発走
距離:2,000m

第68回優勝馬:ウシュバテソーロ号  【東京シティ競馬】

■上位人気馬が非常に堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、3番人気以内の馬は[9-7-6-8](3着内率73.3%)、4~9番人気の馬は[1-3-4-52](3着内率13.3%)、10番人気以下の馬は[0-0-0-53](3着内率0.0%)となっている。前評判が高い馬を重視するべきだろう。

■「JRA」所属馬が中心

[所属別成績](過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[0-2-2-73](3着内率5.2%)、「JRA」の馬は[10-8-8-39](3着内率40.0%)、「外国」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。基本的に「JRA」所属馬が強いレースだ。

■内外極端な枠に入った馬はやや不振

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[0-2-1-26](3着内率10.3%)、3~7枠の馬は[10-7-8-69](3着内率26.6%)、「8枠」の馬は[0-1-1-18](3着内率10.0%)となっている。
なお、第65回(令和元年)以降の過去4年に限ると、1~3枠の馬は[0-1-1-16](3着内率11.1%)、4~7枠の馬は[4-3-3-22](3着内率31.3%)、「8枠」の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)である。内外極端な枠に入った馬は、扱いに注意するべきかもしれない。

■大敗直後の馬は過信禁物

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、5着以内の馬は[9-6-8-58](3着内率28.4%)、6着以下の馬は[1-4-2-55](3着内率11.3%)となっている。
なお、第65回(令和元年)以降の過去4年に限ると、8着以内の馬は[4-3-4-32](3着内率25.6%)、9着以下の馬は[0-1-0-14](3着内率6.7%)である。直近のレースで大きく崩れてしまった馬は、評価を下げるべきだろう。

■前走の最終コーナー通過順に注目

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年)※「記録なし」は前走が国外の競走だった馬 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、3番手以内の馬は[3-3-2-36](3着内率18.2%)、4~10番手の馬は[4-6-6-41](3着内率28.1%)、11番手以下の馬は[3-1-2-35](3着内率14.6%)、「記録なし」の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。
ただし、第65回(令和元年)以降の過去4年に限ると、3番手以内の馬は[0-2-0-19](3着内率9.5%)、4~10番手の馬は[4-2-4-13](3着内率43.5%)、11番手以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)である。近年の傾向を重視するならば、前走で先行していた馬や、その逆に極端な後方からレースを進めていた馬は、割り引きが必要だ。

■“同年のJBCクラシック”における着順がポイント

【“同年のJBCクラシック”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年のJBCクラシック”における着順別成績を見ると、2着以内の馬は[6-4-2-3](3着内率80.0%)、3~5着の馬は[1-1-2-8](3着内率33.3%)、6着以下の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[3-5-6-88](3着内率13.7%)となっている。約2か月前のJBCクラシックで上位に食い込んだ馬が出走してきたら、素直に中心視したい

■“同年のチャンピオンズC”に出走した馬は信頼できる

【“同年のチャンピオンズC”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年のチャンピオンズC(平成25年までは「ジャパンカップダート」の名称で実施)”における着順別成績を見ると、5着以内の馬は[6-3-3-5](3着内率70.6%)、6着以下の馬は[1-4-2-13](3着内率35.0%)、「不出走」の馬は[3-3-5-95](3着内率10.4%)となっている。“同年のチャンピオンズC”を経由してきた馬、特にそのチャンピオンズCで善戦を果たした馬は、相応に高く評価するべきだろう。

■“同年の帝王賞”で10着以内となった馬も好成績

【“同年の帝王賞”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年の帝王賞”における着順別成績を見ると、10着以内の馬は[4-7-7-11](3着内率62.1%)、11着以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[6-3-3-97](3着内率11.0%)となっている。今回と同じ大井ダ2,000mのレースなので、“同年の帝王賞”で健闘した馬は素直に信頼して良さそうだ。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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