【浦和レッズ】FIFAクラブワールドカップ準決勝直前!!【マンチェスター・シティFC】チーム情報・勝利へのポイント
【©URAWA REDS】
しかし、この対戦は思い出作りではない。本気で倒しに行った先にどういう結果が待っているのか。岩尾憲は「(スタジアに訪れた)多くの人たちはマンチェスター・シティが勝つことを観に来ていると思うんですけど、そういった状況をひっくり返せるほど気持ち良いものもない」と語っていた。
マンチェスター・シティ概要
【©MANCHESTER CITY FC】
対戦相手情報
【URAWA REDS】
注目選手及びその特徴
ハイラインのディフェンスを背後から支えるワールドクラスの守護神。攻撃ではフィールドプレーヤーのように味方からパスを引き出して、長短のボールを広角に振り分ける。ボールを握って相手陣内まで攻め込むスタイルがメインのチームにあって、一発のフィードで相手の背後を取れるエデルソンのキックは明確なアクセントであり、相手のディフェンスが勇気を持って押し上げることを許さない。浦和のGK西川周作も走り出す味方に通すロングパスを得意としており、真剣勝負の中でもタイプの似た二人の競演は見どころの1つだ。
古代ローマの剣闘士”グラディエーター”を連想させる屈強な肉体を誇るが、攻撃ではテクニカルにボールを捌き、左足のキックで決定的なシーンを演出する。クロアチア代表としては酒井宏樹も出場した、カタールW杯ラウンド16の日本戦を記憶している浦和のファン・サポーターも多いはず。あの大会では対人能力の高いセンターバックとして評価を高めたが、現在マンチェスター・シティでは左サイドバックが板に付いてきており、同エリアでの守備やビルドアップはもちろん、高い位置まで攻め上がるシーンが目を引く。クラブ・レオン戦で衝撃的な復帰を果たした酒井との迫力ある攻守のマッチアップも見られるかもしれない。
イングランド代表の新鋭は”サッカーIQ”が高く、中盤とサイドバックをハイレベルにこなすことができる。そのプレーぶりから、ドイツ代表で長く活躍したフィリップ ラームに例える声もあるほど。右サイドのベルナルド シウバがボールを持てば、中盤から素早く駆け上がってパスを引き出すか、ディフェンスを引き付けて、周りの選手に効果的なプレースペースをもたらす。クリスタル・パレスFC戦ではグリーリッシュの左からのカットインに連動して、背後に抜ける動きから初ゴールを記録。82という大きな背番号を付けているが、同じアカデミー育ちのノルウェー代表MFオスカー ボブとともに、目が離せないヤングタレントの一人だ。
チーム状態が下降線気味のマンチェスター・シティで、今最も乗っている選手の一人だ。ジェレミー ドクの加入により、左サイドアタッカーのセカンドチョイスになっていたが、12月3日のトッテナム戦で途中出場から今シーズンの初得点を挙げると、ドクを欠いた最近の2試合で連続ゴール。波に乗ると手が付けられないタイプだけに、浦和にとっても一番警戒するべき選手かもしれない。独特のリズムを持つ緩急自在のドリブルが持ち味で、プレーの参考にしているJリーガーも多い。ホームスタジアムでは中央分けの前髪をヘアバンドで上げたヘアスタイルを真似したファンがよく目に付く。
カタールW杯で世界王者になったアルゼンチン代表の俊英。”メッシの相棒”としても知られる通り、とにかく前線でよく動き、効果的に味方からのパスを引き出す。言わば”汗をかけるテクニシャン”だ。4得点6アシストというリーグ戦の結果が示す通り、ゴールを決めることも、決めさせることもできる。170cmと大柄ではないが、クリスタル・パレスFC戦で見られたように、クロスにヘディングで合わせる形も。ハーランドと同時に出る時はセカンドトップ的なポジションだが、ここ数試合は1トップでプレー。相手ディフェンスを掻き回す役割を担いながら、抜け目なくゴールを狙う。
浦和レッズ勝利のためのポイント、試合の見どころ
文:河治良幸(サッカージャーナリスト)
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