【ラグビー/NTTリーグワン】偉大な先輩の教えを胸に。 古巣戦で最前線の砦・具智元が立ちはだかる<コベルコ神戸スティーラーズ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

オーストラリア代表などを率いてきた世界的名将、デイブ・レニー氏を新たなヘッドコーチに招聘した今季のコベルコ神戸スティーラーズ(以下、神戸S)。昨季9位からの巻き返しを期すシーズン初戦は、ノエビアスタジアム神戸に三重ホンダヒート(以下、三重H)を迎えるホストゲーム。12月9日12時のキックオフを合図に、神戸Sの逆襲が始まる。

フランスで開催されたラグビーワールドカップ2023。日本代表が戦った4試合すべてに先発出場した具智元は、世界の屈強なフィジカルモンスターに真っ向勝負を挑み続けた。

「すごく良い経験をさせてもらいました。自信もものすごく付きましたし、この経験を思い出しながらリーグ戦を戦っていきたいです」

ここ数年、けがに苦しめられている具は、ワールドカップ期間中も細かなけがを抱えていたという。それでも、「そのけがからどうやって良い状態にもっていって試合に臨めるか。ケアの仕方なども覚えることができました」とさまざまな角度から収穫を持ち帰り、「開幕戦を万全で迎えられるのが3年ぶり。すごく楽しみ」と充実の笑顔を見せた。

先日、日本代表などで共闘してきた埼玉パナソニックワイルドナイツの堀江翔太が今季限りでの現役引退を発表。「さみしい」と悲しげな表情を見せたが、「2年前に首の大きいけがをしたときには、声を掛けてもらって、けがの治し方やトレーニングの仕方を教えてもらい、こうやって良い状態でラグビーをすることができている。堀江さんが教えてくれたことを生かしながら頑張っていきたい」と感謝を胸に、日本ラグビーを盛り上げていくことを誓う。

ジャパンラグビー リーグワンの各チームには神戸Sを含めて世界的な大物選手が続々と加入。「どこのチームもものすごく強くなっている。どの試合も100%を出さないと勝てない」と気を引き締め、「開幕戦で古巣のホンダ(三重H)と対戦できるのはすごくうれしく思う」と17年から4季在籍した三重Hとの対戦を見据えた具。今季の目標は明快だ。

「本当にけがをせず、全試合に出るつもりで頑張りたい。自分の強みであるスクラムとワークレートの部分で貢献して優勝できたらいい」

神戸Sが誇る最前線の砦が、開幕戦勝利に燃えている。

(小野慶太)
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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