2023年度(第7回)8地区強化指定選手チーム対抗戦(女子)が閉幕

日本ゴルフ協会(JGA)
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中部チームが大逆転で優勝を飾る

【チーム3人が力を合わせて優勝を勝ち取った中部チーム】

2023年度(第7回)8地区強化指定選手チーム対抗戦(女子)は12月7日、宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースで最終ラウンドを行った。快晴ながら強風の中での優勝争いは、思いもよらぬ結果となった。チーム通算1オーバーパーで2位に9ストロークの大差をつけて連覇に王手をかけた九州チームは左奈々がパープレーにスコアをまとめたものの、荒木七海が1バーディ・3ボギー・1ダブルボギー・1クアドラプルボギーの80と大きくスコアを落とし、チーム通算9オーバーパーでホールアウト。スコアメイクに苦しむ九州チームを追い詰めたのは、2位スタートの中部チーム。小宮千鶴がこの日唯一のアンダーパーとなる71をマークすると、伊藤せあらもパープレーでホールアウト。この日チームスコア1アンダーパーで九州チームと同スコアとなった。両チームの不採用スコアに委ねられた優勝の行方は、中部の入谷響が75、九州の藤本愛菜が83で中部チームが大逆転で優勝を果たした。

中部チームの先陣を切ってスタートしたのは入谷。2ホール目の11番でバーディを決め「今日は良い感じかなと」手応えを感じたが、ティーショットをはやしに打ち込むミスが出て波に乗り切れず、その後2ボギーで前半を終える。後半も2番、5番の2ボギーで「ずっと耐えるゴルフしか出来なかった」と悔しがるが、この粘りが中部チームに逆転を呼び込んだ。「みんなで頑張ろうと声を掛け合ってプレーできたのが良かったと思います」と、チームメイトと喜びを分かち合った。2番手でスタートしたのは、小宮千鶴。16番でボギーを叩いたが前半は1オーバーパーにスコアをまとめた小宮。圧巻は後半の9ホールだった。1番に続き、3番から連続バーディ。5番でダブルボギーを叩いたが、7番バーディで4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの71をマーク。この日ただ一人のアンダーパーで中部チームを逆転優勝に導いた小宮は、「ショットは3日間とも同じ感じで、今日もたくさんバーディを獲れました。ですが、林に打ち込んでダブルボギーにしたのが悔やしいです」と、今大会で1ホールでスコアを落としていたのを最後まで改善できなかったと反省しきり。「自分はそんなに貢献したほうではなかったけれど、みんなが3日間頑張ってきてくれたおかげで優勝ができたと思います。嬉しいです」と、仲間と健闘を称え合った。中部チームの殿を務めた伊藤せあらは、スタートの10番をボギーとしたものの、16番から連続バーディを奪取。強風の中、「ドライバーショットもまっすぐ打てて、アイアンショットもまぁまぁでした」と後半も1番でバーディを奪う。しかし、その後5、6番で連即ボギーを叩いてしまい、この日はパープレーに終わったが、「良いゴルフが出来た」と中部ジュニアゴルフ選手権2位の実力を見せた。「優勝できて、めっちゃ嬉しいです」と笑顔が弾けた伊藤。チーム3人が力を合わせて勝ち取った優勝は格別のものだった。

惜しくも逆転を許した九州チームだが、左奈々はこの日も2バーディ・2ボギーのパープレート安定したプレーが光り、通算1アンダーパーで2位の伊藤せあらに6ストロークの大差をつけて個人優勝を果たした。「大叩きしないかなと不安でしたが、とにかく攻めようと思ってプレーしました。3日目にスコアを崩す癖を克服したくて、自信を持ってプレーしたのが良かったと思います。各地区のちよい選手と一緒にプレーする機会をいただいて、いろんなことを学んだし、刺激をもらえました。すごく良かったと思います」と胸を張る。左は、個人優勝とジンクスを克服した自信を手にして、会場を後にした。
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著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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