<重賞レース分析>勝島王冠は、前走の着順や脚質に注目!

東京シティ競馬
チーム・協会
12月7日(木)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第15回勝島王冠(SII)が実施される。
レース名は東京シティ競馬の所在地(品川区勝島)に由来し、年末に行われる「東京大賞典」のトライアルレースとして2009年に準重賞から重賞となった。年末の大一番を目指す南関東の有力馬がひしめく、ハイレベルで注目度の高いレースだ。
ここでは勝島王冠10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第15回 勝島王冠(SII)
2023年12月7日(木)20:10発走
距離:1,800m

第14回優勝馬:ライトウォーリア号  【東京シティ競馬】

■2番人気以内の馬はまずまず信頼できる

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[6-4-2-8](3着内率60.0%)、3~12番人気の馬は[4-6-8-82](3着内率18.0%)、13番人気以下の馬は[0-0-0-36](3着内率0.0%)となっている。人気薄の馬が上位に食い込んだ例も決して少なくないとはいえ、まずは人気の中心となっている馬に注目したい。

■近年は「船橋」所属馬の好走率がやや高い

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-1-1-10](3着内率16.7%)、「船橋」の馬は[2-3-2-29](3着内率19.4%)、「大井」の馬は[6-6-7-82](3着内率18.8%)、「川崎」の馬は[2-0-0-5](3着内率28.6%)となっている。
なお、第9回(平成29年)以降の過去6年に限ると、「浦和」の馬は[0-0-0-7](3着内率0.0%)、「船橋」の馬は[1-2-2-15](3着内率25.0%)、「大井」の馬は[4-4-4-50](3着内率19.4%)、「川崎」の馬は[1-0-0-5](3着内率16.7%)である。近年の好走率が比較的高い「船橋」所属馬は、相応に高く評価するべきだろう。

■前走好走馬は堅実

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】


前走の着順別成績を見ると、4着以内の馬は[9-9-6-53](3着内率31.2%)、5着以下の馬は[1-1-4-73](3着内率7.6%)となっている。
なお、第9回(平成29年)以降の過去6年に限ると、4着以内の馬は[6-5-5-29](3着内率35.6%)、5着以下の馬は[0-1-1-48](3着内率4.0%)である。大敗直後の馬は割り引きが必要だ。

■前走の出走頭数に注目

【前走の出走頭数別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の出走頭数別成績を見ると、13頭以下の馬は[5-3-2-58](3着内率14.7%)、14頭以上の馬は[5-7-8-68](3着内率22.7%)となっている。
なお、第11回(令和元年)以降の過去4年に限ると、13頭以下の馬は[2-0-0-23](3着内率8.0%)、14頭以上の馬は[2-4-4-29](3着内率25.6%)である。前走が少頭数のレースだった馬は、疑ってかかるべきかもしれない。

■前走時点での人気も重要

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、7番人気以内の馬は[10-10-5-71](3着内率26.0%)、8番人気以下の馬は[0-0-5-55](3着内率8.3%)となっている。
なお、第9回(平成29年)以降の過去6年に限ると、7番人気以内の馬は[6-6-5-41](3着内率29.3%)、8番人気以下の馬は[0-0-1-36](3着内率2.7%)である。前走の内容を比較する際は、当時の人気もチェックしておくべきだろう。

■脚質が明暗を分けそう

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、5番手以内の馬は[9-6-6-49](3着内率30.0%)、6番手以下の馬は[1-4-4-77](3着内率10.5%)となっている。前走の最終コーナーを先頭や先団で通過した馬は、好走を果たす可能性が高いと見て良さそうだ。


TCKホームページではより詳しいデータも公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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