2023年度(第7回)8地区強化指定選手チーム対抗戦(男子)が開幕

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九州が4度目の優勝に向けて首位スタート

【個人首位に立ったのは中部チームの清本貴秀】

2023年度(第7回)8地区強化指定選手チーム対抗戦(男子)が12月5日、宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースで開幕した。スタートからの雨が時折強まり、体感温度を下げる厳しいコンディションの中、前回大会に続いて4度目の優勝を狙う九州チームが1アンダーパー143で2位の中部チームに1打差をつけて首位に立った。九州チームは、長﨑煌心が1アンダーパーをマークして個人戦で2位、丸尾怜央もパープレーにスコアをまとめて個人戦3位タイとなった。

チームを牽引した長﨑は連続バーディでスタートを切るも5、6番で連続ボギーを喫し、前半をパープレーで終える。10番、16番でバーディを奪って見せた。最終ホールは惜しくもボギーに終わったが「雨がすごかったですが、ドライバーショットがブレなかったお陰で、良いリズムで回れたと思います。ドライバー、3番ウッドの調子が良かったです」と、満足げな笑みを見せた。「このコースは、ティーショットが曲がると、すぐに林の中に入って次打は出すだけでボギーになってしまいます。そこからどんどんスコアが落ちてしまうので、ティーショットが一番大事だと思います」とトム・ワトソンゴルフコースの攻略の鍵を語る。「パーオン率とフェアウェイキープ率を100%にして、明日は60台を目指して頑張ります」と、さらにショットの精度を高めて後続を突き放すつもりだ。

中部チームの1打差2位スタートに貢献したのは、2アンダーパーをマークして個人戦首位に立った清本貴秀。バーディ発進を決めた清本は8番でもバーディを奪取し前半を2アンダーパーで終える。後半も1バーディ・1ボギーで凌いだ清本は「今日は短い距離のパッティングが全部入ってくれて、スコアがまとまったと思います」と納得の表情を見せる。「今日のバーディにはチップインもあり、運も良かったです」と個人戦首位も謙遜してみせた。それもショットの精度が求められるトム・ワトソンゴルフコースで「ティーショットでドライバーショットが良くなくて、ずっとストレスがありました」と満足なティーショットを打てなかったから。本調子とは言えないショットでもこのスコアをマークしたことは自信になったのであろう。「明日もアンダーパーでプレーして上位にいきたいです」と、明日は個人だけでなくチーム戦でも最上位を奪うと力強く語った。

今年の日本ジュニアゴルフ選手権男子15~17歳の部を制した武田紘汰を擁する四国チームは首位と3打差で関東とともに3位タイで第1ラウンドを終えている。武田も2バーディ・1ダブルボギーのパープレーでホールアウトし、個人戦3位タイとチームに貢献した。「今日はショットが良くて、前半はフェアウェイをほぼ外さなかったです。きっちりとパーセーブしましたが、バーディが獲れなかった」とスコアカード通りのプレーとなった前半を振り返る。しかし、バーディを狙いにいった11番で3メートルから4パットの思わぬミスでダブルボギーを叩いてしまう。「そこから焦ってしまいましたが、13番、16番でバーディが獲れました」と稿は盛り返してみせて日本ジュニアチャンピオンの力を示した。「今日はショットが良かったので、明日はもうちょっと距離感を合わせていきたいです。明日はアンダーパーでプレーできるように」と、四国チーム浮上に向けて明日も攻めのプレーを誓った。

日本ジュニアゴルフ選手権男子12~14歳の部を連覇している大西晃盟は関西チームのメンバーとして今大会に出場。大西はボギーが先行する苦しい流れに終止し、1バーディ・6ボギーの77。個人戦16位タイでホールアウトし、チームも首位と10打差の7位と苦しいスタートとなった。「今日は全体的に調子が悪い中、粘るゴルフをしました。もったいないところが多かったです」と悔しさをにじませる。「最後に連続ボギーという悪い終わり方をしてしまったので、明日はパッティングを調整して、スコアをまとめるゴルフをしたいと思います」と気持ちを奮い立たせていた。
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著者プロフィール

(公財)日本ゴルフ協会(JGA:JAPAN GOLF ASSOCIATION)は1924(大正13)年10月、神戸・根岸・東京・鳴尾・舞子・程ヶ谷・甲南の全国7クラブの代表により、創設された我が国のゴルフ界を代表する団体です。ゴルフ精神の正しい順守、ナショナルハンディキャップ制度の実施、公式競技の開催、ゴルフ・ルールとエチケットマナーの正しい普及などに努め、ゴルフの健全な発展と普及を図り社会に貢献して参ります。

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