【ラグビー/NTTリーグワン】トップ4入りへ。戦術面の強化を図り、いざブレイクスルー<リコーブラックラムズ東京>
一足先にブレイクスルーを果たしたのは、アマト・ファカタヴァ。2023年のラグビーワールドカップでは、いくつものスーパープレーを見せた。「あれだけの活躍に値する選手だとは思っていました。日本を背負って、あのような大舞台でブレイクスルーしたアマトを尊敬しています」と武井キャプテン。チームにとっても心強い存在となり、そして「自分たちのやってきたことは間違っていなかった」(武井)という自信にもなったという。
チームに根付いた『泥臭さ』と『DNA』は、もちろん変わらない。そこにプラスして、今季は戦術面の強化を図った。「昨季は反則から失点を許すことが多かったです。しかもその反則は、自分たちでコントロールできるものが大半でした。だから今季は規律を特に意識してトレーニングを積み重ねています」(武井)。
自信を持つディフェンスから流れを作り、得点へと結びつけたい。
リコーブラックラムズ東京は今季、大型補強を行ったわけではない。2023年のラグビーワールドカップで活躍した、諸外国の代表選手もいない。だが、ピーター・ヒューワット ヘッドコーチ、武井キャプテン体制で築き上げてきた絆がある。
ファンも含めての『FAMILY』。一体感のある応援が、チームを後押しする。
創部70周年となる今季、着用するジャージーの胸には『70』をモチーフとした『H』マークを施す。70年の歴史の中に宿る、歴代選手たちの魂を込めた。「Heart(想い)」「Hope(希望)」「Honor(名誉)」を象徴する「70」という数字とともに、悲願のトップ4入りを目指す。
(原田友莉子)
2023年のラグビーワールドカップで一躍時の人となった、アマト・ファカタヴァ。初戦・チリ戦でのプレイヤー・オブ・ザ・マッチに始まり、アルゼンチン戦では狭いスペースで自らボールを蹴り上げ独走トライ。多くのラグビーファンを沸かせた。日本代表ではロックを務めたが、BR東京ではFW第3列としての出場が期待される。「アマトがいると、良いエネルギーが生まれる。彼の突破力、そしてハードワークに期待してください!」。武井日向はこう呼びかけた。
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