【ラグビー/NTTリーグワン】使命は「王座奪還」。ワールドカップに出場した各国代表が力を合わせ、あの場所へ<埼玉パナソニックワイルドナイツ>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

「王座奪還」が使命だ。ジャパンラグビー リーグワン初年度には破竹の進撃で頂点に立ち初代王者となった。連覇を狙った昨季はプレーオフトーナメント決勝に進出したが、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(S東京ベイ)に惜敗し準優勝。決勝で敗れたあと、ロビー・ディーンズ ヘッドコーチは「We will be back(この場所へ戻ってくる)」と語った。日本代表の松田力也は涙を流しながら、S東京ベイの優勝セレモニーを見守った。あの光景は忘れることができない。青のジャージをまとった野武士たちは決勝で敗れた悔しさを力に変換して“返り咲き”を狙う。

今季の埼玉パナソニックワイルドナイツは「継続」だ。昨季の主軸がチームに残り、攻守において戦術面での積み上げが可能となる。フロンローは坂手淳史、稲垣啓太、堀江翔太ら日本代表を軸にゲームを構築。リアム・ミッチェル、ルード・デヤハーらのセカンドロー、ベン・ガンター、ジャック・コーネルセンらのバックローの強度はリーグ屈指。堅実な守備を土台にして鋭い攻撃へつなげていく。

松田力也、山沢拓也のダブル司令塔のゲームメークからフォワード、バックス一体の多彩な攻撃を演じていく 。ダミアン・デアレンデは南アフリア代表としてラグビーワールドカップ制覇を成し遂げてリーグワンに再参戦。マリカ・コロインベテ、ディラン・ライリーらのバックス陣のパワー、スピードは迫力を増す。長田智希を始めとする、昨季ブレイクした若手の存在も頼もしい。新戦力のオッキー・バーナード、ゼイビア・スタワーズらがスタメン争いに絡めば戦力値がさらに上がっていく。福井翔大、小山大輝、竹山晃暉らの進化も連覇には欠かせない。

チームは今秋に実施したオーストラリアキャンプで本格始動。キャンプで培ったベースにラグビーワールドカップ2023出場の日本代表、各国代表らが加わり、リーグ開幕へ向けて最終的な調整を図っていく。昨季 の積み上げがあるだけに開幕からのスタートダッシュがカギになりそうだ。継続プラスαを体現できるかが王座奪還への焦点。国立競技場で再びトロフィーを掲げるために、一戦一戦を全身全霊で闘っていく。

(伊藤寿学)
【埼玉WKの注目選手】HO 堀江翔太
4度のラグビーワールドカップ出場を誇る日本ラグビーのレジェンドで、リーグワン初代MVP。昨季はリーグ通算150試合出場を達成し、プレーに円熟味が増す。「ラスボス」の異名を持つ最強フッカーの登場でチームは数々の逆転勝利を収めてきた。今季の目標は「王座奪還」。「1プレー1プレーを大切にしていくことが結果につながっていく」。彼の新たな挑戦が始まろうとしている。

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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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