<重賞レース分析>JBCレディスクラシックは、前走の着順や距離が重要なポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会
11月3日(金祝)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第13回JBCレディスクラシック(JpnI)が実施される。
一日の間に複数の重賞を行ってきたJBCの新たなカテゴリーとして2011年に誕生した牝馬戦で、記念すべき第1回は大井で開催された。これまで地方馬の優勝は大井所属のララベルが2017年に挙げた1勝のみ。JRA勢が優勢のなか、ララベルに続く地元馬の活躍にも期待だ。

ここではJBCレディスクラシック10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
第13回 JBCレディスクラシック(JpnI)
日程:2023年11月3日(金) 15:20発走
距離:1,800m

第12回優勝馬:ヴァレーデラルナ号  【東京シティ競馬】

■伏兵が台頭した年は少ない

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[3-2-4-1](3着内率90.0%)、2~6番人気の馬は[7-8-5-30](3着内率40.0%)、7番人気以下の馬は[0-0-1-76](3着内率1.3%)となっている。堅く収まりがちなレースと見ておきたい。

■「JRA」所属馬が中心

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「地方」の馬は[1-0-2-69](3着内率4.2%)、「JRA」の馬は[9-10-8-38](3着内率41.5%)となっている。「地方」所属馬が上位に食い込んだ例もあるとはいえ、基本的には「JRA」所属馬が優勢だ。

■前走好走馬が強い

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、4着以内の馬は [10-8-9-50](3着内率35.1%)、5~9着の馬は[0-2-0-42](3着内率4.5%)、10着以下の馬は[0-0-0-15](3着内率0.0%)、「中止」の馬は[0-0-1-0](3着内率100.0%)となっている。前走好走馬を重視するべきレースと言えるだろう。

■今年は前走の距離が明暗を分けそう

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,700m以下の馬は[2-2-2-39](3着内率13.3%)、1,700m超の馬は[8-8-8-68](3着内率26.1%)となっている。
なお、1,800mのコースで施行された第4回(平成26年)、第5回(平成27年)、第7回(平成29年)、第8回(平成30年)、第10回(令和2年)、第12回(令和4年)の計6回に限ると、1,700m以下の馬は[1-0-0-20](3着内率4.8%)、1,700m超の馬は[5-6-6-50](3着内率25.4%)である。今年は大井ダ1,800mのコースが舞台となるだけに、今回より短い距離のレースを経由してきた馬は過信禁物と見ておきたい。

■前走で先行していた馬の活躍が目立っている

【前走の最終コーナー通過順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の最終コーナー通過順別成績を見ると、5番手以内の馬は[9-8-9-72](3着内率26.5%)、6番手以下の馬は[1-2-0-35](3着内率7.9%)、「中止」の馬は[0-0-1-0](3着内率100.0%)となっている。
なお、第9回(令和元年)以降の過去4年に限ると、5番手以内の馬は[4-4-4-27](3着内率30.8%)、6番手以下の馬は[0-0-0-11](3着内率0.0%)である。脚質にも注目しておいた方が良さそうだ。

■“レディスプレリュード”の上位馬は堅実

【“同年のレディスプレリュード”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“同年のレディスプレリュード”における着順別成績を見ると、4着以内の馬は[7-3-5-13](3着内率53.6%)、5着以下の馬は[0-0-0-30](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[3-7-5-64](3着内率19.0%)となっている。主要な前哨戦と位置付けられている“レディスプレリュード”で好走した馬は、再び上位に食い込んでくる可能性が高いと見るべきだろう。


TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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