今日の濃いバナ!vol.2「新人さんいらっしゃーい!甲斐登生の巻」

チーム・協会

ひたすらに泥臭く。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

「⚪︎⚪︎ない男」シリーズ最新作

前回、何の前触れもなく始まった「スピアーズ今日の濃いバナ!」第二回も前回に引き続いて「新人さんいらっしゃーい!」今回登場するのは大型新人・甲斐登生!
…何!?読めない?
忘れてくれるなこの名前。

かいとうい!

ひらがなだと一瞬かとうあいにも見えますが、安心してください…違いますよ!
ひらがなだと一瞬上から読んでも下から読んでも同じに見えますが、安心してください…違いますよ!
というわけで、笑わない男(ゲラード・ファンデンヒーファー)、もう泣かない男(ガッキー)、怒らない男(釈迦)…に続く「ない男」シリーズの最新作"しゃべらない男"甲斐登生のインタビュー!

もう、無口とは言わせない!

真面目、勤勉、縁の下の力持ち。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

沈黙のプロップ

−新人さん、いらっしゃーい!
あ…甲斐…登生です。

−直立不動できましたね。真面目が服着て登場しましたね!緊張しないでくださいね。
…あ、いや。すみません。

-いろんなところから噂は聞いてますよ…「無口だ」と。最終的に私だけがしゃべってただけなんてことないようにしてくださいね!
…はい。頑張ります。

-どうですか?社会人として、ラガーマンとして新しい生活は。
正直…まだ慣れてないですね。新しい事ばかりで。

-新しいと言うと?
大学まではロックというポジションをやっていたのですが、スピアーズではプロップとしてチャレンジしています。

-やっぱりすごいですかチャンピオンチームは。
もうスクラムのことだけ考えているんですけど、毎日ボコボコにやられています。

スクラムの事を考えすぎてチベットスナギツネのような表情になっている甲斐選手 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

-毎日ボコボコ…やはり大変なんですね…甲斐選手ご自身のセールスポイントは?
泥臭いプレーです。目立たないプレーをやり続けることです。

-これはまた渋い…。では、自己分析をお願いします
無口ですけど、やるときはやる人間だと思っています。それから…友達を大事にしています(キッパリ)。心の中ではそこそこしゃべっているんですが、それを表にはなかなか出せないです…。

-心の中ではしゃべっている(笑)。表に出せない感は伝わってきてます。家でも無口なんですか?「お母さん牛乳飲みたい!」とかそういうコミュニケーションは?
家でもそんなには話さないですね…。

-ほほう…では試合中は?
試合中は…話します。

-ですよね。では甲斐選手にとってラグビーとは?
小さい頃からラグビーを続けてきて、ラグビーが自分の人生の軸になっていると思います。それで友達もできましたし…。

言葉ではなく、プレーで引っ張るタイプ。 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

無口伝説

-同期の梁本選手とは中学生の頃は選抜でチームメイト、大学では同じリーグで鎬を削った仲ですが、その梁本選手は「甲斐はホンマにしゃべらん(笑)ですけど、内に秘めた闘志が凄いです」と言ってましたよ。
そうですか…はい。嬉しいです。

-あと、「SNSでも無口だ」と(笑)。梁本選手から「電話の折り返しがLINEのメッセージできた。しかも直後の返信で」とタレコミが。
…それは…なんて言うんですかね…今、電話しても忙しくて、もし電話に出られなかったら申し訳ないかな…というか、そういうことを考えると、ちょっと電話しないでLINEにした方がいいかなというか…はい。

-甲斐選手なりに気を遣ってくれてるんですよね!ね!?優しい!この際だから梁本選手に言いたい事とか直してほしい事とかぶちまけてください!
…そうですね…ない…ですね。

-ない!予想通り(笑)。話は変わりますが3年前の東大阪市の成人式では代表としてスピーチされてるんですよね?
…はい。あれはもういきなり大学の監督に呼ばれて「お前がしゃべることになったから」と…

-もちろん嫌ですとも言えず…だったんだろうなぁ。その状況が思い浮かびますねぇ。人生で一番しゃべったんじゃないですか?
はい。たぶんそうだと思います。

-そんな寡黙な甲斐選手も今やチャンピオンチームの一員です。
本当は大学でラグビーを続けるにしても、それほど強くない下部のチームでのんびりラグビーをやろうと思っていたんです。アルバイトとかもして、たまにどこかに遊びに行ったりとかしようと考えていたんですが、いくつかの大学から声をかけていただいて…その中から、実家から通える近畿大学に決めたんです。

-なんてローカルな進学理由!
それでもラグビーは大学までのつもりでやっていたのですが、スピアーズに声をかけていただいて。そこで初めて社会人になってからもラグビーを続けるということを意識しました。

-人生どうなるかわからんもんですね…では、最後に一言お願いします!
レベルの差を感じて、教わることばかりの毎日ですが、頑張っていこうと思います。

-ありがとうございました!

「真面目が服を着て歩く」を具現化すると、きっと甲斐選手になるのだろう。
話していてわかったのは、無口なのではない。ちょっと気配りが出来過ぎてシャイなだけなのだ。
でも、試合になったらその気配りはチームを支え、そしてチームを救うに違いない!

それでは新人さん、いってらっしゃーい!

文 オフィス男気大陸

叫ぼうものならテンション爆上がり必至 【クボタスピアーズ船橋・東京ベイ】

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著者プロフィール

〈クボタスピアーズ船橋・東京ベイについて〉 1978年創部。1990年、クボタ創業100周年を機にカンパニースポーツと定め、千葉県船橋市のクボタ京葉工場内にグランドとクラブハウスを整備。2003年、ジャパンラグビートップリーグ発足時からトップリーグの常連として戦ってきた。 「Proud Billboard」のビジョンの元、強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの「誇りの広告塔」となるべくチーム強化を図っている。NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23では、創部以来初の決勝に進出。激戦の末に勝利し、優勝という結果でシーズンを終えた。 また、チーム強化だけでなく、SDGsの推進やラグビーを通じた普及・育成活動などといった社会貢献活動を積極的に推進している。スピアーズではファンのことを「共にオレンジを着て戦う仲間」という意図から「オレンジアーミー」と呼んでいる。

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