今シーズン初となる水曜ゲームの注目カードは、かたおかアリーナ京都で行われる“京阪ダービー”だ。京都ハンナリーズが本拠地初白星をかけ、勢いに乗る大阪エヴェッサに挑む。

　開幕4連敗で前節に臨んだ京都は、第2戦で秋田ノーザンハピネッツを退け、今シーズン初勝利を獲得した。前田悟やマシュー・ライトなどがコンディション不良で欠場を余儀なくされたものの、小西聖也、半澤凌太、澁田怜音の若手が奮起。70失点に抑えると、攻めては30得点のケビン・ジョーンズを筆頭に、計5選手が2ケタ得点を記録して88点を積み重ねた。

　対する大阪は、前節も2勝をマークして無傷の6連勝。茨城ロボッツとの第3節は初戦を100点ゲームで制すと、第2戦は第3クォーターに一歩抜け出して8点差で競り勝った。チームはここまでリーグトップの攻撃力を誇り、1試合平均90.8得点。新戦力のアンジェロ・カロイアロとショーン・ロングが際立つが、同21.5アシストを記録するなど、出場した大半の選手が得点を挙げていることも好調の要因と言える。

　大阪と同様に、今シーズンの京都はジョーンズ、岡田侑大といった高い得点力のある選手の獲得に成功。ただ、チームは70点台の試合があれば、95点を奪って敗れるなど、まだまだ攻撃に波がある印象だ。カギを握るのは、やはりディフェンス。キャプテンの小西を中心にエナジー溢れる守備を貫き、ゴール下ではチャールズ・ジャクソンの奮起が必要不可欠となる。

　宇都宮ブレックスは、今シーズン初となるブレックスアリーナ宇都宮での一戦。迎え撃つ相手は未だ白星がない茨城だが、まずは1勝3敗で負け越した昨シーズンの借りを返したいところだ。茨城は同88.7失点とディフェンスに課題を残す。宇都宮としては持ち前の堅い守備で主導権を握り続け、得点面では渡邉裕規や高島紳司などベンチメンバーの活躍に期待。今節の勝利をきっかけに波に乗れるか注目だ。

　前節からホーム5連戦が組まれた横浜ビー・コルセアーズは、サンロッカーズ渋谷と激突する。両チームともに勝利のポイントとなるのは、試合をとおして安定したディフェンスを披露できるか。昨シーズンまでSR渋谷に在籍していた西野曜には、内外で相手の得点を封じるオールラウンドな守備が求められる。最も注目を集めるのは、河村勇輝とジョシュ・ホーキンソンだろう。2人のスコアリーダーによる日本代表対決は、はたしてどちらに軍配が上がるか。

　白星先行の三遠ネオフェニックスとファイティングイーグルス名古屋による“愛知ダービー”も目が離せない。激しく、粘り強いディフェンスをスタイルに置く三遠は、前節は群馬クレインサンダーズ相手に2戦連続の快勝を収めた。今シーズンはここまで同89.0得点とオフェンス力も光り、新加入のコティ・クラークが同17得点9.3リバウンド5.0アシストの活躍でけん引。今節も彼を起点にサーディ・ラベナや佐々木隆成などガード陣も存在感を示して連勝キープを狙う。

文＝小沼克年

■B1第4節試合日程
・琉球ゴールデンキングスvs川崎ブレイブサンダース（＠沖縄アリーナ）
10月25日（水）19：00〜

・レバンガ北海道vs千葉ジェッツ（＠北海きたえーる）
10月25日（水）19：05〜

・仙台89ERSvs群馬クレインサンダーズ（＠ゼビオアリーナ仙台）
10月25日（水）19：05〜

・横浜ビー・コルセアーズvsサンロッカーズ渋谷（＠横浜国際プール）
10月25日（水）19：05〜

・富山グラウジーズvsシーホース三河（＠富山市総合体育館）

10月25日（水）19：05〜

・三遠ネオフェニックスvsファイティングイーグルス名古屋（＠豊橋市総合体育館）
10月25日（水）19：05〜

・名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs広島ドラゴンフライズ（＠ドルフィンズアリーナ）
10月25日（水）19：05〜

・京都ハンナリーズvs大阪エヴェッサ（＠かたおかアリーナ京都）
10月25日（水）19：05〜

・佐賀バルーナーズvs信州ブレイブウォリアーズ（＠SAGAアリーナ）
10月25日（水）19：05〜

・長崎ヴェルカvs島根スサノオマジック（＠長崎県立総合体育館）
10月25日（水）19：05〜

・宇都宮ブレックスvs茨城ロボッツ（＠ブレックスアリーナ宇都宮）
10月25日（水）19：25〜

・アルバルク東京vs秋田ノーザンハピネッツ（＠国立代々木競技場 第1体育館）
10月25日（水）19：35〜