福田真未、上位狙える好位置で最終日へ

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福田 真未 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

NOBUTA GROUP マスターズGC レディース マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)第3日

 今季は優勝こそないものの、メルセデス・ランキング33位につけている福田真未。その福田の部門別ランキングを見ると、出色なのが74.6693パーセントのパーオン率だ。全選手中3位と好位置につけている。今大会でも第3日を終えて75.9259パーセントと高数字でやはり3位となっている。ただ、今大会に関しては、少し納得がいっていない。「フェアウェイから打つときは問題ありませんが、ラフから打つ場合、ボールをグリーンに直接落とすと奥まで転がってしまうので、少し手前を狙います。ところが今週は、グリーンまで届かずに手前にあるバンカーにつかまるんですよね」。不思議とそういう時に限って目玉となり、それが3回ほどあったという。

 「なので、なるべくグリーンの広いところを狙うように意識しています」。ラフに入ったら安全策をとり、フェアウェイをキープできたら積極的にピンを狙う。当たり前のコースマネジメントだが、感覚派の福田にとってはそんなセオリーが新鮮なのだろう。

 その傾向はショットに限ったことではなく、パッティングにも当てはまる。「今週は入れたい気持ちを捨てて、ラインに乗せることだけに集中しています」。特に意識するのは下りのラインだ。これまではカップ近くに目標を置いていたという福田。ある程度ラインを消して入れようとしていたのだが、今回は、目標をもっと手前に設定。曲がり始めるところまでの距離感で打ち、あとは傾斜がボールを運んでくれる流れにした。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 「2番・パー4がまさにそれで、3メートルの下りパットでカップ1個分以上に切れるラインでした。スライスラインでしたが、ボールに触る程度の感覚で打ちました」。すると、ボールはゆっくりと転がりながら、カップイン。この日最初のバーディー奪取に成功する。

 「だれでもやっていることだと思いますが、今回自分もやってみてよかったです」。この日は31パットだったものの3パットはなく、下りのラインでも確実に2パット以内で抑えたからこそ、パープレーで回り、単独4位をキープできたともいえる。

 今季は第1日に首位に立つことが多いものの、なかなかその勢いを最終日まで継続できなかった福田。2週前のスタンレーレディスホンダでは4位タイ→35位タイ、先週の富士通レディースでも5位タイ→18位タイと2週連続で順位を落としていただけに、2位タイで初日を終えた今大会は、第2日のスタート前まで緊張していたという。その呪縛からもようやく解放され、4日間競技の最終日を単独4位で迎える。「今日は最後まで平常心でプレーできたので、明日も気持ちをコントロールできたらいいなと思います」。ツアー3勝目を目指したいところだが、まずは14試合ぶりのトップテンを狙う。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
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