【日本プロシニア住商サミット杯/第2ラウンド】飯島宏明が2位タイに浮上! シーズン途中に思い切って変えたこととは?

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日本プロシニア住商サミット杯 第2ラウンド


 今年のシニアプロ日本一を決める「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」の第2ラウンド。首位発進の山添昌良(55)がスコアを2つ伸ばし通算8アンダーで単独首位。2打差6アンダーに藤田寛之(54)、飯島宏明(52)この日エージシュートを達成した室田淳(68)が着けている。146ストローク、2オーバー55位タイまでの61名が決勝ラウンドに進出した。

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 飯島宏明が第2ラウンドで6アンダー「66」をマーク。第1ラウンドの30位タイから大きくジャンプアップし、首位と2打差の2位タイにつけた。


 インスタートの飯島に最初のバーディがきたのは12番パー5。残り84ヤードの3打目をピンの左1.5メートルにピタリとつけ、スライスラインを読み切ってカップにねじ込んだ。

 「あのバーディから良い流れになり、パットがポンポン入ってくれた」と飯島が振り返るように、続く13番パー4でも2打目をピンの左4メートルにつけて連続バーディ。16番では5メートルを決め、18番パー5では4メートルのイーグルパットを外したもののバーディとして、前半だけでスコアを4つ伸ばす。

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 後半は4番パー4で4メートルの上りラインをしっかり打ち切り、6番パー3はティショットをピンの左サイドに乗せて5メートルを沈めた。「昨日の後半は全ホールでパーオンしたのですが、全部2パットだった」という飯島だが、1日でパッティングが良くなった理由は?



「僕自身は何も変えていません。昨日とはグリーンが違いました。昨日は雨の影響もあり、グリーンがかなり軟らかかったんです。パーオンしても、1メートルのパーパットを残すのがイヤだったので、ファーストパットを寄せにいく感じになっていた。それがスコアを伸ばせなかった原因です」。

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 パッティングには多少の波があるが、ショットは今年の夏前から好調をキープしている。きっかけは、6月の「スターツシニア」期間中に尾崎健夫からもらった「体の残し過ぎは良くないぞ」というアドバイス。以降は、体が浮かないように意識しながらスイングしているそうだ。その後、8月開催の「ファンケルクラシック」を3位タイで終えると、翌週の「マルハンカップ太平洋シニア」ではプラヤド・マークセンとプレーオフを戦って単独2位に。9月に入っても好調を維持し、「コマツオープン」2位タイ、「日本シニアオープン」11位という戦績で本大会を迎えている。

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 現在の賞金ランキングは7位。来季の賞金シード権を確定させている飯島は、「後はガンガンいくだけ。少しでも飛ばしてやろうと思い、今週からドライバーとフェアウェイウッドを新しいシャフトに替えました」と新たな武器を手に入れたことを明かしてくれた。


 今まで使用していたのは、フジクラ製の「ベンタスTRレッド」。ニューシャフトは、同じくフジクラ製の「スピーダーNXブラック」だ。どちらも先中調子でシャフトが走るタイプだが、「ドライバーは60g台から50g台に替えたこともあり、今までより振れています。フェアウェイをとらえた時の転がりが強く、5ヤードくらいは前にいっています」。


 普段はシャフトを替えることはあまりないが、今回はシーズン中の思い切ったリシャフトがばっちりとハマったようだ。

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 今年のシーズン中に、飯島が思い切って“チェンジ”したことはもうひとつある。「9月に丸刈りにしました。髪が薄くなってきたし、坊主の方が気合いも入るかなと思って。最初は恥ずかしかったんですけど、もう慣れましたね。さっぱりして良い感じですよ」。


 これから涼しい時期になることもあり、「そろそろ伸ばそうかなとも思っていますが、優勝するまではコレでいきます!」と自分の坊主頭を撫でながら語った飯島。ツアー初勝利をかけて明日の決勝ラウンドに進む。

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PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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