セレッソ大阪【J1リーグ第27節 鹿島vs.C大阪】序盤に失点すると、退場者を出した相手に数的優位を生かせず無得点。無念さ募る上位対決に
【CEREZO OSAKA】
序盤、セレッソの入りは悪くなかった。ボールを保持しつつ、右サイドでは毎熊が中に絞ってチャンスを作ると、左サイドでは進藤のサイドチェンジを受けたカピシャーバ、舩木翔とつないでクロス。うまく両サイドを使いつつ、ゴールの糸口を探る。そうした中で、13分、思わぬ形から失点。自陣でのビルドアップで進藤から喜田陽に付けたパスを鈴木優磨に奪われると、そのままGKとの1対1からネットを揺らされた。粘り強く試合を進めていきたかったセレッソとしては痛い失点となったが、気持ちを切り替えて1点を追いかけると、25分、鹿島のディエゴ ピトゥカが著しく不正なプレーで1発退場に。主審のジャッジに猛抗議する鹿島ベンチに対し、岩政大樹監督に警告、スタッフ1人に退場処分が命じられるなど、ホームのサポーターも含めてスタジアム全体が騒然となる中、セレッソの選手たちも冷静さを欠いてしまう。前半は相手が作るブロックに対し、思うようにパススピードが上がらず数的優位を生かせないまま時間が経過。決定機を作ることなく、1点ビハインドで前半は終了した。
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次節は、その神戸と敵地で直接対決を迎える。試合後、「ここで諦める選手は一人もいない。ラスト7試合、全勝で終わって、優勝に向かっていきたい」と話した小菊昭雄監督。神戸との前回対戦時はホームで劇的な決勝点を挙げた北野颯太も「試されていると思う。いい意味で、この状況を楽しみたい」と前を向いた。試合で受けた悔しさは試合で取り返すしかない。今シーズンの行方を占う大一番となる次節。敵地をピンクで染め上げ、再び上昇気流に乗っていく1勝を目指す。
(文=小田尚史)
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