【ラグビーW杯日本代表選出記念⑤】~東芝ブレイブルーパス東京の選手たちが日本代表ワーナー・ディアンズを語る(三上正貴編)~

チーム・協会

【東芝ブレイブルーパス東京】

ラグビーワールドカップ2023フランス大会が9月8日に開幕する。
東芝ブレイブルーパス東京からはリーチ マイケル選手(FL)、ジョネ・ナイカブラ選手(WTB)、ワーナー・ディアンズ選手(LO)の3名が日本代表に選出された。

今回は、日本代表の中でも最年少であるワーナー・ディアンズについて、チームメイトであり、過去にワールドカップの舞台を経験している三上正貴に語ってもらった。
チームメイトだからこそわかる彼の魅力と素顔に迫る。

東芝ブレイブルーパス東京の選手たちが日本代表ワーナー・ディアンズを語る(三上正貴編)

【東芝ブレイブルーパス東京】

――ディアンズ選手に初めて会った際の印象はいかがでしたか?

 東芝の練習に参加した時に会ったのが初めてでしたが、「でかい」と感じました。彼が高校を卒業するタイミングだったと思います。
 身長が高いので細く見えるのですが、ジムでトレーニングをしているところを見たら筋肉が盛り上がっていたので思ったよりがっちりしているという印象でした。

――高校卒業でトップレベルに入ってくるのは珍しいですが、一緒にプレーできるのかという不安はありませんでしたか?

 高卒で入ってくる選手は今までいなかったですし、ワーナーのことを詳しく知らなかったので、何年か体をつくって、練習で積み上げてから試合に出るようになるのかな、と思っていました。
 一緒に練習するようになってからは彼のフィジカルの強さを感じました。細く見えますが体重は120キロほどありますし、練習から体を当ててみると、「これは試合に出たらすぐに活躍するだろうな」と思ったことを覚えています。

――ディアンズ選手の一番の魅力は?

 まずは身長の高さをイメージされると思うのですが、それよりもフィジカルの強さだと思います。ボールを持ったら必ず前に出ますし、ステップも切れて、スピードもあるので。あの身長に加えてフィジカルとスピードが備わっている、というのがワーナーの魅力です。

――スピードというお話が出ましたが、昨季のS東京ベイ戦では終盤に約90メートルの独走トライも決めました。

 ワーナーは連戦で80分間出続けていましたし、体力的にはきつい部分もあったはずですが、後半39分にあのランができることに驚かされました。日々の練習でも出し切っている姿を見ているので、それが裏付けになっているのかと思います。

【東芝ブレイブルーパス東京】

――三上選手はワールドカップの2015年大会に出場されていますが、初めて世界的な大会に出る難しさはありましたか?

 当時はエディー・ジョーンズさん(現・オーストラリア代表HC)が率いる日本代表でしたが、大会が始まる前はすごい結果を出したわけではなくて、世間からの期待もあまりなかったので、変なプレッシャーはありませんでした。 チームとしてはハードワークを続けてきたので、それをやり切るという感じでした。
 今回はチームへの期待値が高い分、これまでの結果にネガティブな記事や声も出ていますが、チームとしてハードワークをしてきた自信があると思うので、準備してきたことを出し切ることに集中してほしいです。

――15年大会はイングランド開催で、今回はフランス開催となります。ヨーロッパ開催の場合の難しさはあるのでしょうか?

 15年大会はイギリスだったので、食事面について多くの方々にサポートしていただきました。今回はサッカー日本代表のシェフも務められた西芳照さんがラグビー代表に帯同してくれるということで、メンタルやコンディションに好影響を与えてくれると思います。

――ディアンズ選手はここまで負傷で試合に出られていませんが、復帰戦がワールドカップになることで心配などはありますか?

 チームで一緒にプレーしている身としては彼が積み上げてきたものを見ているので、若手だからと言って心配するようなことはありません。プレッシャーも多少はあるはずですが、それよりも世界の舞台でやってみたいという気持ちの方が強いだろうと思います。

――ワールドカップでディアンズ選手に期待していることは?

 身長を生かしてラインアウトで活躍してもらいたいですし、フィジカルとスピードは世界で通用すると思うので、彼の実力を世界に知らしめてほしいと思います。ファンの方々にはラインアウトでの高さと、ボールを持ったら必ず前に出るところ、スペースがあればスピードを生かして走るところに注目してほしいと思います。

【東芝ブレイブルーパス東京】

ワーナー・ディアンズ選手のプロフィール

2002年4月11日生まれ。ニュージーランド出身。ポジションはLO(ロック)、身長202cm、体重124kg。ニュージーランドのラグビークラブ(ホークスベイ)でS&Cコーチをする父親の影響で小学校に入るころにはラグビーを始め中学生までは地元のクラブチームでプレー。父親の仕事の関係で14歳で来日、千葉県選抜にも選出され、流通経済大学付属柏高等学校に進学しラグビーを続ける。高校時代は第99回、100回と2大会連続で全国高校ラグビーフットボール大会ベスト8に貢献、第100回大会では優秀選手にも選ばれた。高校を卒業すると東芝ブレイブルーパス東京に加入、2021年11月には日本代表としての初キャップを獲得。2022年1月に開幕したリーグワン初年度では、1年目から開幕戦スタメンを獲得、最年少トライを記録するなどその存在感をアピールした。全16試合中13試合に出場するなどチームに欠かせない選手として活躍している。

【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京からのお知らせ

ついに、NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24に日程が公開されました!
東芝ブレイブルーパス東京の開幕戦は、静岡ブルーレヴズと味の素スタジアムでの対戦となりました!
東芝ブレイブルーパス東京への皆様のご声援を何卒よろしくお願いいたします。

【東芝ブレイブルーパス東京】

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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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