<重賞レース分析>サンタアニタトロフィーは、臨戦過程が明暗を分けるポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会
8月2日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第44回サンタアニタトロフィー(SIII)が実施される。
東京シティ競馬は米国・サンタアニタ競馬場と友好交流提携を結んでおり、このレースは米国で行われる「TOKYO CITY CUP」の交換競走として実施となる。
TCK唯一のハンデ重賞としてトゥインクルレース最も盛り上がる夏季に行われることから、実力伯仲の熱いレースが期待される。
ここではサンタアニタトロフィー10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第44回 サンタアニタトロフィー(SIII)
2023年8月2日(水) 20:10発走
距離:1,600m

第43回優勝馬:スマイルウィ号 【東京シティ競馬】

■上位人気馬はそれなりに堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、「1番人気」の馬は[5-3-0-2](3着内率80.0%)、2~6番人気の馬は[5-5-5-35](3着内率30.0%)、7~11番人気の馬は[0-2-5-43](3着内率14.0%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-41](3着内率0.0%)となっている。伏兵の台頭も珍しくないとはいえ、まずは人気の中心となっている馬に注目した方が良さそうだ。

■好走馬の多くは「大井」所属馬だが……

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-2-2-19](3着内率20.8%)、「船橋」の馬は[2-2-2-25](3着内率19.4%)、「大井」の馬は[7-5-6-72](3着内率20.0%)、「川崎」の馬は[0-1-0-5](3着内率16.7%)となっている。3着以内馬の数は「大井」が頭ひとつ抜けているものの、3着内率には大きな差がない。

■8歳以上の高齢馬は不振

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

 馬齢別成績を見ると、7歳以下の馬は[8-10-8-82](3着内率24.1%)、8歳以上の馬は[2-0-2-39](3着内率9.3%)となっている。極端な高齢馬は評価を下げるべきだろう。

■前走の着順が良い馬ほど信頼できる

【前走の着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の着順別成績を見ると、「1着」の馬は[3-5-3-18](3着内率37.9%)、2~9着の馬は[7-4-7-75](3着内率19.4%)、10着以下の馬は[0-1-0-27](3着内率3.6%)、中止の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)となっている。直近のパフォーマンスを素直に評価した方が良さそうだ。

■前走の距離も見逃せないポイント

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,200m以下の馬は[0-0-0-15](3着内率0.0%)、1,200m超1,800m未満の馬は[8-7-9-78](3着内率23.5%)、1,800m以上の馬は[2-3-1-28](3着内率17.6%)となっている。
なお、第37回(平成28年)以降の過去7年に限ると、1,200m以下の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)、1,200m超1,800m未満の馬は[5-6-7-52](3着内率25.7%)、1,800m以上の馬は[2-1-0-23](3着内率11.5%)である。今後も前走が1,400mや1,600mのレースだった馬を重視したい。

■前走時点での人気に注目

【前走の単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の単勝人気順別成績を見ると、4番人気以内の馬は[4-8-7-50](3着内率27.5%)、5~13番人気の馬は[6-2-3-65](3着内率14.5%)、14番人気以下の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)となっている。
なお、第37回(平成28年)以降の過去7年に限ると、4番人気以内の馬は[2-7-7-29](3着内率35.6%)、5~13番人気の馬は[5-0-0-49](3着内率9.3%)、14番人気以下の馬は[0-0-0-5](3着内率0.0%)である。前走で人気の中心となっていた馬は、上位に食い込む可能性が比較的高いと見るべきだろう。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。
<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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