早大フィギュア部門新体制特集 【第7回】男子対談(岡島右京・島田高志郎・西山真瑚・廣田聖幸・坂﨑愛介・山田琉伸)

チーム・協会

早大フィギュア部門の男子部員たち 左上から時計回りに岡島、山田、島田、坂﨑、廣田、西山 【早稲田スポーツ新聞会】

今まで男子部員の数が少なかった早大フィギュア部門。しかし、ここ数年は部員数が増え、今年度ついに男子部員の数が過去最多となった。そこで、早大フィギュア部門男子部員による対談を実施。主将の岡島右京(商4=東京・早大学院)、島田高志郎(人通4=岡山・就実)、西山真瑚(人通4=東京・目黒日大)、廣田聖幸(スポ3=千葉・東邦大東邦)、坂﨑愛介(基理1=東京・早大学院)、山田琉伸(人通1=埼玉栄)に、それぞれのシーズンの過ごし方や目標などのスケートの話のほか、仲の良さが伺えるエピソードや趣味・特技などを語っていただいた。

※山田選手は都合がつかず、5人での対談となりました。山田選手には一部の質問に文面で答えていただきました。
――他己紹介をお願いします。まずは西山選手の紹介を島田選手からお願いします

島田 真瑚ちゃん(西山)の紹介かあ(笑)。僕がノービスの頃、10、11歳くらいのときから一緒なのですが、僕の中での真瑚ちゃんはずっと車好きのイメージで。

西山 (笑)。

島田 最初は車好きのイメージから入りました。あとはすごくよく踊る子というのが印象でした。昨年はシングルに出場していた中、今年はアイスダンスに本格的に取り組んでいる最中だと思うのですが、それまでの軌跡をずっと見ていたので、真瑚ちゃんの輝きを今もなお見れているのがすごく嬉しいです。あとは明るくて、でも真面目で、芯がすごく強そうというのが僕の印象です。

――岡島選手の紹介を西山選手からお願いします

西山 他己紹介とか照れ臭いですね(笑)。右京くん(岡島)は、とにかくいつも人を楽しませているなというのは一緒にいて感じる部分です。けれども、「おもしろ右京」のときと、スケートや学校、就活などでの「真面目右京」のギャップがものすごく好きです。そういうオンオフの切り替えができるところが流石だなと思います。ここにいる早稲田の男子みんなに言えることなのかもしれませんが、右京くんは本当にスケートが大好きなんだなということをいつも感じます。僕のこともよく知ってくれているけど(笑)、色々なスケート選手のことを知っていて、大会ごとに色々なプログラムを分析していて、本当によく細かいところまで見ているなというのがすごく印象的なので、スケートが大好きなんだなと思います。

――廣田選手の紹介を岡島選手からお願いします

岡島 恥ずかしいな(笑)。

廣田 聞くのも恥ずかしい、何言われるかわからない(笑)。

岡島 廣田くんは、話していてすごく感じるのは、ネイサン(チェン、アメリカ)が大好きということです。

一同 (笑)。

岡島 本当に大好きで(笑)。この前のオリンピックシーズンのときもネイサンのこと話していて。「『ロケットマン』のここが好き」とか。携帯の待受もネイサンの写真だし、プログラムも『ロケットマン』を使っていて、本当に好きなんだなと思います。でも、ネイサンだけじゃなくて、僕よりも多分色々な選手の演技や技をいつも見ているから、スケートに対して勉強熱心だなというところがすごく伝わってきます。アルバイトでスケート靴のお店で働いていて、(スケートの)技術だけじゃなくて道具の知識も勉強していてすごいなと思うし、廣田くんにおすすめされたエッジを今使っていて、すごくいいなと実感しています。そういった(スケート靴、エッジなどの)話を廣田くんから聞けて、すごく学ぶところがあるなと思っています。あとは野球とかも好きで、自分の趣味とすごく合うので話していて楽しいです。同じヤクルトファンで(趣味が)合うところがたくさんあるので、これからもいっぱい話したいなと思います!

――島田選手の紹介を廣田選手からお願いします

廣田 高志郎くんは本当にテレビの中の人だったので、実際にWASEDA ON ICEで一緒に滑ったときとか、お話させていただいたときとか、夢じゃないかって思うくらい先輩として尊敬しています。スケートの演技などで言うと、長い手足を生かした大きな演技や、高志郎くんにしか出せない世界観を出してくれるので、そういったところを実際にWASEDA ON ICEのときに見れたというのが、印象に残っています。あとは尊敬しているところで言えば、僕がまだ実家に住んでいて親のすねをかじっている状態なんですけれども。

一同 (笑)。

廣田 高志郎くんは中学生の頃から一人でスイスに行って、多分言葉も通じなかった中で、一人でずっと暮らしているというのがすごいなと思います。

――山田選手の紹介を坂﨑選手からお願いします

坂﨑 彼は陸ではマイペースな人です。ちょっと抜けてるとこがあったり(笑)。ただ、氷の上に立たせたらすごい人なんです。ジャンプとか、論理はわかってるけど体が動かないと言っていたり、すごく(スケートに関して)研究熱心なところがあります。それを少し教えてくれたりするのですが、そうしたらジャンプがすごく跳べるようになりました。

――坂﨑選手の紹介を山田選手からお願いします

山田 昨年のWASEDA ON ICEの手伝いのときに初めて会ったのですが、とても謙虚で優しい人です。また、勉強、スケート共に熱心で良い選手だと思います。

――近況報告を兼ねて、オフシーズンの過ごし方について教えてください

岡島 オフシーズンについては、僕はWASEDA ON ICEが終わってから今までのことについてお話しようと思います。一言で言うと、就活しかしていませんでしたというのが正直なところです。結構苦労しつつやっていて、スケートの練習も週に1回行けるか行けないかくらいの感じだったのですが、就職活動も結果的にはいい経験だったというか、それはそれですごく良い時間を過ごせました。スケートの方も、離れたからこそ今までの「ここもっと意識できたな」という部分、特に滑りや表現の部分で「もっと上手くなれたらな」という部分がわかってきました。今は就活がひと段落したので、(スケートに)磨きをかけていきたいというのがすごくあります。あとはラストシーズンというのもあって、どうしても納得できるかたちで(競技を)終わらせたいので、より演技に磨きをかけつつ、3回転ジャンプをなんとか引退までに降りられるように、(ジャンプを)かたちにできるようにというのを意識して、悔いなくやれればいいなと思います。

西山 僕もWASEDA ON ICE後のことについてお話します。僕はオフシーズンは、とにかくアイスダンスのパートナーをひたすら探していました。結果的には嬉しいことにパートナーが見つかって、今はカナダのモントリオールでシーズンに向けて身体作りや体力作りをし、2人でスケートを合わせるというのを練習している状況です。

島田 自分は今学業の方で、春学期を休学するかたちを取っています。どうしても日本ースイス間の動きがすごく多くなりそうな感じだったので、これはちょっと専念できないな、勉強もスケートもどっちも疎かになってしまったらいけないなと思い、休学しました。多分秋学期から復学させていただきます。スケートの方に関しては、新しいプログラムを作って「このプログラムどうやったら滑り切れるんだろう」というところからスタートしたのですが、アイスショーにも呼んでいただいているので、スイスでショーの準備やシーズンに向けての準備をしていくにあたって、やっと希望が見えたというか、最後まで(プログラムを)通せるようになりました。ジャンプやスピンもちょっとずつ入るようになってきているので、すごく順調に、良いシーズンオフの練習を積めていると思います。

廣田 僕はWASEDA ON ICEで新しいプログラムを披露してから、ショートプログラムを重点的に、ジャンプやスピンを入れてかたちにできるように練習しています。ちょうど1週間後にアクアカップがあるので(対談実施時)、新シーズン1発目の試合ということでちょっと気合を入れて頑張っているところです。スケート以外だと、ちょっとスケートをペースダウンしてちょこちょこお休みをしながら野球を見に行ったりしています。あとはサッカーを見るサークルに入っているのですが、サッカーを現地に観戦しに行っています。

坂﨑 僕は高校のときにスケートを辞めていたので、復活というかたちになるのですが、今は中学の頃の状態に戻している途中です。やっと2回転ジャンプを跳べるようになったくらいなので、徐々に全盛期のかたちに戻していけたらいいなという感じです。スケート以外だと、やっぱり新1年生ということで新生活に慣れるのが大変で。理工学部なので忙しいということもあって、月1の部練でしか練習に行けていなかったのですが、やっと6月になって部練以外のところでも練習に行けるようになってきたので、徐々に(スケートの練習を)増やしていきたいなと思います。

山田 今はスケートの調子が上がらず大変です。また、文武両道が難しく、困っています。シーズンまでに文武両道を目指したいです。そして、スケートの調子を上げて仕上げていきたいです。



――今回は男子対談ということで、それにまつわる質問をさせていただきます。男子フィギュアスケーターあるあるを教えてください

島田 シンプルに仲良し(笑)。

一同 そうだよね(笑)。

島田 試合に出ても同じメンツとか、知ってる人しかいないからね。

岡島 みんな名前知ってるし。

島田 狭い世界だからっていうのもあるのかもしれないけど。

廣田 あと試合のときの応援がうるさいとか。

一同 ああそうだよね(笑)。

島田 (声が)野太いんだよね。

一同 (笑)。

島田 野太い、そして長い(笑)。

岡島 あと身体硬いのはやっぱりあるんじゃない?

西山 女子に比べたら確かに硬いよね。

岡島 スパイラルなんて超苦労した。

廣田 キャメルスピンとか…。

岡島 そう、キャメルとかね、きつかったよ。

廣田 かたちにならないから。

岡島 高志郎とか真瑚はどうだったの、そこらへんは?もともと身体柔らかかった?

島田 もともとはすごい柔軟してたけど最近硬くなってきた(笑)。トレーニングばっかりしだして、だんだん柔軟性はなくなっていったかな。

西山 俺も同じだわ。トレーニングして筋肉が硬くなって、前より曲がんないなみたいな。

島田 あんまりストレッチしすぎるのもよくないって聞くし。それで言ったらレイバックとか、ビールマンとかできる男子選手はすごく憧れる。たまにいるからね。

――特に3、4年生は仲が良い印象を受けますが、大会以外では交流はされますか

西山 高志郎が(一昨年の)WASEDA ON ICEに来てたときはリハーサル終わってから男子のメンツでご飯行ったりしたよね。新宿で(笑)。

島田 ヘルシーなご飯を食べました(笑)。

一同 (笑)。

島田 ちょうどね、グループでレストランに入りにくい時期だったから限られてたし。

西山 愛介くんはどう?仲良い人、部とかリンクにいたりするの?

坂﨑 そうですね、琉伸とは話したりはしますし、LINEとかもするんですけど、外で会うこととかはあんまりないですね。でもやっぱり部練の後とかイベントの後はよくご飯に行ってます。この間も右京くんと僕と琉伸とで部練の後ご飯に行って、右京くんに美味しいラーメン屋さんを教えてもらいました。

一同 (笑)。

島田 右京くん先輩してるな(笑)。

西山 どこ行ったの?

岡島 新宿に鳳仙花っていうお店があるんだけど、琉伸と愛介はラーメンがこってり派だったの。でも俺はあっさり派が好きだから、「1回行ってみ?」って言って(笑)。そしたら(2人が)いいっすねって言ってて(笑)。

西山 そうだったんだ(笑)。

岡島 あっさり派に勧誘してね(笑)。でもね、琉伸はめっちゃ食べる。

廣田 意味わからんくらいに食いますよね。

岡島 本当にね。

廣田 カレー2杯は食いますよ。

岡島 ちょっとひいた、まじでめっちゃ食べる(笑)。

西山 でも背高いもんね。

岡島 すごいすらっとしてるけど本当に食べる。食にお金を節約しないって言ったのをめっちゃ覚えてる。

島田 あとね、真瑚ちゃんとは遊園地行ったよね。

西山 行ったね、トロント(カナダ)に来たときね。

島田 楽しかったね。

西山 楽しかった、良い思い出(笑)。愛介くん以外ほぼほぼ全員と行ってるな、遊園地。高志郎とはトロントで行って、右京くんと廣田くんとは東京ドームシティ行って。

岡島 行ったね(笑)。サンダードルフィン乗って(笑)。実はあの時、最初は横浜のコスモワールドに行ってたんですけど運休してて…どうしても絶叫系乗りたいよねってわざわざ東京ドームまで電車で移動した(笑)。

一同 (笑)。

廣田 忘れもしないサンダードルフィン(笑)。

島田 みんなで行きましょう、どこか。

――実現可能性みたいなところは置いておいて、このメンバーで一緒にしたいことなどはありますか

島田 いやー温泉行きたい(笑)。

岡島 温泉行きたい!絶対行きたい!

西山 いいね、なんかね。野辺山のとか(笑)。

廣田 スケートから離れたい(笑)。

一同 (笑)。

西山 でも合宿したいけどね。ちゃんとみんなで集まって。それはしたいなって思うけど。

岡島 一緒に滑れるだけでね…。

島田 幸せなんだよね…。

岡島 特に高志郎はね(笑)。

島田 部練も参加できてないからね(笑)。ずっと(部練に行くことを)目標として掲げてるんだけど。

西山 部練まだ1回も来れてないんだっけ?

島田 そう!ちょうど1回東京にいるタイミングがあって、行けるんじゃないかって思ったんだけど。

岡島 あったね!

島田 でも結局叶わず…。一応、東日本の選手なのに東京にいるタイミングがなくて(笑)。

西山 確かにね、そうかも。

島田 決まったときにはすぐ行きます!

岡島 全員揃ってみたいな、まじで。

坂﨑 高志郎くんに会ってみたいです、僕は。

一同 (笑)。

坂﨑 さっき廣田くんも言ってましたけど、まだテレビの中の人なんですよね、僕の中では。

島田 2回会ってるじゃん(笑)。

坂﨑 2回目ですね(笑)。でも、まだパソコンの中なので(笑)。

島田 ぜひ会いましょう(笑)。

――最近は男子スケーターの間でサウナが流行っている印象がありますが

廣田 僕は好きじゃないです、あんまり。

島田 あ、好きじゃないんだ。

岡島 俺も無理だね(笑)。

島田 えっ。

廣田 1分も座ってられないです。

坂﨑 僕もあんまりです(笑)。

西山 俺サウナ小学校以来入ったことないからな(笑)。

一同 (笑)。

西山 全然サウナーいなかったんだよ、周りに(笑)。

島田 僕はサウナーっていうほどでもないんだけど、周りに勧められて行ってる感じ。

西山 勧められてるんだ(笑)。

島田 「なんでみんなそんなにサウナサウナ言ってるの?」って思いながら僕も最初行ったんだけど、「あ、サウナいいかもしれん」ってなって帰ってきました(笑)。

西山 1回目でそうなったの?

島田 1回目でそうなった!いざ入ろうと思ってもわからないじゃん、やり方が。でもやり方をしっかり教わりながら入ってみたらいいなって思った。

岡島 何分くらい入ればいいの?

島田 なんか8分とか入って。

岡島 8分!?

島田 そう、すごく頑張らなきゃいけない。僕汗っかきだからサウナ嫌いで。無理無理って思いながら、「なんで〜」って手引っ張られながら行ったんだけど、そしたらよかった。じゃあ今度僕が教えに行きます(笑)。

岡島 ぜひ(笑)。スイスのサウナは?

島田 サウナは日本で行ったんだけど。スイスにもサウナはあるけど日本人みたいにじっと入って、水風呂浸かって…みたいな文化はないかな。

西山 そうなんだ。

島田 あんまり聞かないかな、水風呂とかないし。

西山 サウナ入って終わりなんだ。

島田 サウナ入って、プール施設があるからそこで泳いでみたいな感じ。今度サウナ行きましょう、連れていきます(笑)。

岡島 目標サウナで(笑)。

一同 (笑)。

島田 まず部練だ(笑)。

西山 部練の後にサウナね(笑)。

――みなさんの趣味や特技を教えてください

西山 右京くんはフィギュアの解説のモノマネ、新作はできたの?

一同 (笑)。

岡島 まあまあまあ(笑)。

西山 前さ、アイスダンス解説バージョンみたいなのやってなかったっけ?

岡島 真瑚に合わせたやつね(笑)。

西山 そうそう(笑)。

岡島 ローテーションリフトのやつでしょ?「綺麗に決まってますね〜」ってやつね(笑)。

西山 そうそうそう(笑)。何でもできるなと思って(笑)。

岡島 サウナの中でやるわ(笑)。

一同 (笑)。

島田 (モノマネ)極めておいて、それまでに(笑)。

廣田 右京くんの電子マネーのモノマネはどうなったんですか?

島田 それ特技なの?

廣田 特技を発掘したんですよ(笑)。

岡島 この前のアイスホッケーの早慶戦の後に、琉伸、愛介、廣田くんとご飯に行って、Quick Payのモノマネをして(笑)。

西山 独特だよね、あれ(笑)。

岡島 僕がボケてモノマネをやったら琉伸にその音程じゃないって言われて(笑)。琉伸が実際にQuick Payを使って支払いをしてくれたんです。その音声を聞いてモノマネしたら、「あ、これいい」って言われて(笑)。

坂﨑 めっちゃ似てました(笑)。

岡島 それで、タッチ決済のモノマネを制覇しよう企画を(笑)。

廣田 PayPay にiDに…。

西山 iD無理だろあれ(笑)。

島田 iDむずいな(笑)。

廣田 WAONとかも(笑)。

岡島 みんなにもね、モノマネちょっと頑張って欲しいんだよ、俺だけじゃなくて。早稲田の未来はみんなにかかってるんだよ。

島田 (モノマネの種類が)渋すぎるのよ(笑)。

一同 (笑)。

岡島 何でもいいんだよ、ジャンルは。愛介とかないの、モノマネ?

坂﨑 ないですよ、モノマネやったら下手すぎて爆笑されます。

西山 下手すぎて(笑)。

坂﨑 本当に下手すぎるんです、もうやらないと中学生のときに決めました。

西山 その時はなにやったの?

坂﨑 塾の先生のモノマネをしました(笑)。

一同 (笑)。

坂﨑 やめました、一生やらないと誓いました(笑)。

島田 モノマネと言えば、スケーターの動きを誇張するモノマネはできる。

岡島 え、まじ?

島田 プログラムの動きをコピーして、誇張するのはめっちゃ得意。

一同 (笑)。

島田 今度披露しますよ(笑)。

岡島 どれくらいレパートリーあるのそれ(笑)。

島田 レパートリーめっちゃ少ないよ(笑)。

一同 少ないんだ(笑)。

島田 これやってって言われて動画見て、やることはできる。

西山 覚えるのが早いってことかじゃあ。

島田 そこはね、得意かも。

岡島 真瑚のプログラムいけたりする?

島田 いやあ、真瑚ちゃん上手いからな。シンプルに上手い人は難しい(笑)。

一同 (笑)。

島田 ちょっと癖ありくらいじゃないと特徴掴むのが難しい(笑)。上手い人は「おー、上手い」で終わっちゃう(笑)。

西山 なるほどね(笑)。

島田 (この特技)公表してなかったから。伝わりにくいからね、このモノマネ(笑)。

西山 廣田くんの特技って何なの?

廣田 えー、特技。けん玉ですかね。

西山 まさかのけん玉。

島田 僕もちょびっと得意だよ(笑)。

廣田 僕、ずっと試合で配られるパンフレットのところに「特技=けん玉」って書いてます。

一同 ああー、いいね。

島田 どういうのできるの?

廣田 そんなに難しい技はできないんですけど、普通の人がやるのは難しい技とかはできます。特技というほどじゃないけど他の人よりはできる自信があります。

島田 今度けん玉勝負しよ(笑)。一時期どハマりしてたんだよね。

一同 そうなの(笑)。

島田 羽生くん(結弦、令2人通卒)がけん玉得意っていうのを聞いて、「けん玉ってスケートに生きるのかな」って思ってそこから(笑)。

岡島 得意だよね、スケーターはね。一時期流行ってたよね?

西山 けん玉流行ってた!

島田 縄跳びレベルで流行ってた(笑)。

西山 縄跳びって流行るものなの(笑)。

一同 (笑)。

島田 それくらいみんなやってるっていうね(笑)。

岡島 縄跳びってみんなどれくらいできるの?

廣田 三重跳びとかですかね。

島田 今どれくらいだろ、三重跳び何回やってたかな。小学生くらいのときに10回くらいやってた気がする。

西山 すご、やば!

島田 でも最近はもう(身長が)伸びちゃったから下手になってる(笑)。

西山 リーチが長いからね(笑)。

廣田 回すのが大変になっちゃう…

岡島 すごいな、小学生で。

島田 でも今の子たちはみんなやってるよね、特に女の子とか。みんな上手いんだよね。

西山 でも縄跳びって結構小学生が全盛期みたいなところあるよね(笑)。

一同 (笑)。

島田 そこから上がっていくことはないね(笑)。

西山 確かにね(笑)。

島田 縄跳び世界チャンピオンとか見たけどすごかったね。

西山 やばそうだね、たしかに。

島田 レベルが違ったね。

西山 動画とかで見たことあるの?

島田 うん、1回見てみたらやばい技ばっかだった(笑)。

一同 (笑)。

島田 もっと堂々と言える趣味とか特技が欲しいな(笑)。

坂﨑 野球観戦とか?

一同 ああー。

坂﨑 廣田くんとか、右京くんとか野球観戦好きですよね。

岡島 そうそう、今度行こうって話をしてるんですよ。1年生の梨穂子ちゃん(栁田)も野球めっちゃ好きなので、なんかスケート部内で野球観戦サークル作って定期的に行きたいねって話をしてますね(笑)。



――少し真面目な話になりますが、男子部員のみなさんも含め、ここ数年は部員の数が多くなってきました。早大フィギュア部門をどのような部活にしていきたいですか

岡島 今回は男子対談ということで、男子にフォーカスしてお話します。フィギュアスケートって、僕が始めた頃は女の子のスポーツという認識があったのですが、今は男の子がやっていてもそれが普通というか、競技人口が増えてきていると思います。男子にとって普通のスポーツになってきている感じがあるので、今は早稲田でも6人と、(男子部員の数が)過去最多人数で。男の子も増えてきています。今後はもっと、男女同じくらいの(競技人口がいる)スポーツになったらいいなという思いはあります。男子はちょっと身体が硬くて…みたいな話もあったと思うのですが、アクロバティックな技や表現など、男子の強みみたいなところはあると思うので。男女同じくらいの割合で、フィギュアスケートに興味があまりない人にも魅力を持ってもらえるような部活にできたらなと思っています。でも本当にここまで男子部員が増えてくれて嬉しいですね。僕たちが入部した時は男子がほとんどいなくて、玲雄くん(石塚、令4スポ卒)がすごく喜んでくれたのを覚えています。男子にもっと入ってほしいって話していたのがこうして現実になってすごいなと改めて感じます。

――今シーズンの意気込み、目標をお一人ずつお聞かせください

岡島 ラストシーズンなので悔いなく、インカレでも自分が納得できる演技をしたいですし、3回転ジャンプもなんとか降りたいと思っています。そういう結果もそうですし、自分の気持ちの部分でも納得して、今まで頑張ってきたものを出せるように努力していきたいと思っています。主将もやらせていただいているのですが、部員全員にスケートを楽しんでもらえるような環境を作るというのは主将の一番の役割だと思うので、そこをしっかり実現できるように頑張っていきたいと思います!

西山 スケートに関しては、新しくチームを組んだ田中・西山組として、まずは日本のたくさんのファンの方に、「新しいアイスダンスカップルがいるんだよ」ということを認識してもらうというのが今年の第一目標です。(部に関しては)高志郎みたいに世界のトップで戦っている選手もいれば、学業に力を入れている文武両道の選手もいて。加えて今回僕はアイスダンスにチャレンジしますが、シングルだけじゃなくてアイスダンスにチャレンジできる選手もいて、早稲田のスケート部は多様なスケーターが在籍できる場所だと思います。僕自身は部の最高学年になりましたが、僕が頑張ることで男子選手が、女子選手もそうですけど、早稲田に入りたいなと思ってもらえるような演技ができたらいいなと思います。

島田 自分のスケート人生のモットーとしては、とにかく楽しんで、スケートを愛しているんだということを演技で伝えられたらいいなというのが土台にあるので、そこの気持ちを忘れずにもっと自分の表現を極めて、今までとはちょっと違った自分を出せるシーズンにしたいなと思っています。もちろんその中でアスリートとして結果を求める姿も大事になってくると思うので、そのハングリー精神は忘れずに、ひたむきに練習に取り組みたいなと思います。部の活動としては、僕たちの学年は真子さん(東、令3法卒)や優香ちゃん(永井、令3社卒)の代から、すごく温かい雰囲気の中で取り組めていると思います。僕は部の活動に実際に参加できる頻度やコミュニケーションの数はすごく少ないと思うのですが、それでもなお伝わってくるくらい、本当に温かくて良い部だと思っています。真瑚ちゃんも言っていましたが、僕の演技が部に入ってみたいなという子が出るきっかけの一つのなれば嬉しいです。大きな目標はそこで、(それに向けて)小さな目標を積み重ねながらやっていきたいなと思います。

廣田 スケートに関しては、僕個人の大きな目標は3回転アクセルを降りることだったり、3回転+3回転のコンビネーションを降りること、全日本選手権に出ることなどです。でもやっぱり3年生になって出られる試合も限られてくるので、緊張はすると思うのですが、とにかく楽しんで滑ることが目標です。部の活動では、高学年になって後輩も増えてきた中で、後輩を引っ張っていけるような先輩になること、男子部員が今後も入ってくれるような活動を今後も増やしていけたらなと思います。

坂﨑 僕は学業をちゃんとする、留年をしないということがひとつです。その上でスケートに関しては、本来はプログラムを作るというのが今シーズンの目標だったのですが、それが思ったよりもすぐできそうで。僕は一旦スケートを辞めていた時期があって、その分今すごくスケートが楽しいので、その楽しさを伝えられるようなプログラムを、WASEDA ON ICEで披露できればいいなというのを最終目標として、頑張っていきたいなと思います。

山田 今シーズンはプログラムをショートプログラムとフリープログラム共に新しくしました。今まではほぼジャンプだけという練習をしていましたが、ジャンプのみならずスピン、ステップ、振り付けなど細かいところに気をつけていきたいです。また、ジャンプも今よりレベルアップできるようにがんばります。

――ありがとうございました!

(取材・編集 吉本朱里)

◆岡島右京(おかじま・うきょう)

東京・早大学院出身。商学部4年。所持級はシングル5級。今年度、フィギュア部門の主将を務める。

◆島田高志郎(しまだ・こうしろう)

岡山・就実出身。人間科学部eスクール4年。所持級はシングル7級。

◆西山真瑚(にしやま・しんご)

東京・目黒日大出身。人間科学部eスクール4年。所持級はアイスダンスプレゴールド、シングル7級。

◆廣田聖幸(ひろた・まさゆき)

千葉・東邦大東邦出身。スポーツ科学部3年。所持級はシングル7級。

◆坂﨑愛介(さかざき・あいすけ)

東京・早大学院出身。基幹理工学部1年。所持級はシングル4級。

◆山田琉伸(やまだ・りゅうしん)

埼玉栄出身。人間科学部eスクール1年。所持級はシングル7級。

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第1回から第5回までは、下記リンク先「フィギュア部門新体制特集」をご覧ください。

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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