3度目のホステス大会を迎える稲見萌寧は体力温存で本戦へ

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【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

 JLPGAツアー2023シーズン第21戦『楽天スーパーレディース』(賞金総額1億円/優勝賞金1800万円)が7月27日、兵庫県加東市・東急グランドオークゴルフクラブ(6636ヤード/パー72)で開幕する。26日はプロアマ大会が行われた。

 天気予報によれば、間違いなく今季開催されたトーナメントの中で最も気温が高くなりそうな今大会。この日はプロアマ大会が行われたが、早速最高気温が35.6℃を記録した。芝生の照り返しを考えると、体感温度は軽く40℃を超えていたのは確かだ。選手としては少しでも体力を温存したいところであり、各選手とも練習時間を短くするなど効率化を図っている。

 大会第3日に当たる今月29日に24回目の誕生日を迎える稲見萌寧は、火曜日の練習ラウンドをあえてスキップしたという。「プロになって練習ラウンドを行わなかったのは多分初めてだと思います。暑いのが一番の理由です」。通常、4日間大会で水曜日のプロアマ戦に出る選手は火曜日の練習日に9ホールを回るパターンが多数派だが、夏場の時期はラウンドせずに練習のみで終わることが少なくない。ただ、練習量の多い稲見がスキップするとなれば話は別。それだけ夏のラウンドでは体力が奪われるという判断なのだろう。幸いにもコースの特徴は頭の中に入っているし、プロアマ戦にも出場するので影響はないと考えたといえる。

 稲見がラウンドしなかった理由はもう一つある。「アプローチの練習をする時間を増やしたかったんですよね」。ここ4試合では予選落ちもなく、最低でも1日は60台をマークしている稲見。前週の大東建託・いい部屋ネットレディスでは3日間で9アンダーをマークした。それでも大会自体がスコアの伸ばし合いだったこともあり、納得はしていない。

 「ちょっと今週はあまりショットの調子がよくないんですよね」。グリーンを外したときのことも考えて、アプローチのイメージを少しでもよくしておきたかったわけだ。

 一昨年の賞金女王も今季は17試合に出場して予選通過は10試合。スイング改造の影響もあったのか、思うような結果を残せずにいたが、調子自体は徐々に良くなりつつある。そのタイミングで迎えた今大会は、所属先である楽天グループが特別協賛する大会だが、「いつもとあまり変わりませんし、プレッシャーもありません」と平常心で臨む。それよりも、「暑さ対策をしっかりとして、4日間倒れないようにしたいです」と、体力面を心配する稲見。ホステスプロとして臨むのは今年で3回目だが、3度目の正直となるのか要注目だ。

(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)

【Photo:Hiromu Sasaki/Getty Images】

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