レアルが獲得競争を制したトルコの新星、アルダ・ギュレルとは何者か

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【© Real Madrid】

まだ18歳であるにも関わらず、アルダ・ギュレルはこの夏最も大きな注目を集める選手の一人となった。多数のクラブがラブコールを送った末、レアル・マドリーが獲得競争を制したトルコの新星は何者なのか。

ギュレルはトルコの首都アンカラで生まれ、同国最大の都市イスタンブールでプロキャリアを歩み始めた。9歳で入団したアンカラの地元クラブ、ゲンチレルビルリイSKの下部組織では、12歳の時にボールボーイを務めたトップチームの試合で、相手選手が蹴るPKのシュートコースを予測して声を出し、自軍のGKのセーブを促したという逸話を残している。

その後ギュレルはビッグクラブのスカウトの目に留まり、2019年の14歳の誕生日を迎える直前にフェネルバフチェへ移籍。フェネルバフチェではU19のチームで突出した活躍を見せ、2021年8月のヨーロッパリーグ予選プレーオフにて16歳174日でのトップチームデビューを果たした。

フェネルバフチェのトップチームではレアル・マドリーでも活躍したメスト・エジルとプレーを比較されることが多くなり、2022年夏に彼が退団した際には背番号10を受け継いだ。クラブのレジェンドの一人であり、自身の憧れでもあったアレックス・デ・ソウザと同じ番号を背負った昨季、ギュレルはプレー時間換算でチームトップのアシスト数と崩しのパス数、レガテ(かわすドリブル)成功数などを記録。トルコ・カップ決勝ではマンオブザマッチに選ばれる活躍でタイトル獲得に貢献してみせた。

これらの活躍により、昨季はトルコ代表からも声がかかった。A代表デビューは昨年11月の親善試合チェコ戦。4キャップ目となる今年3月のEURO2024予選ウェールズ戦では18歳114日でゴールネットを揺らし、トルコの最年少ゴール記録を更新している。

ギュレルの左足は絹のように柔らかなタッチでボールを自在に操る。それは幼少期、父親が彼の左足の側にボールを置き、左足でシュートを打つよう促していたからだという。後に父ユミトは「Goal」のインタビューで「家族に左利きがいなかったので、より左足を使うよう、息子の左側にボールを置いていたんだ」と明かしている。

軽妙な足技に正確なパス、年齢に似合わぬインテリジェンスを兼ね備えるギュレルは、間違いなく同世代を代表するタレントだ。攻撃のポジションなら中央、サイドを問わずプレーできる万能性はカルロ・アンチェロッティ監督を喜ばせることだろう。とりわけロドリゴ・ゴエスがセンターFWで起用される試合が増えそうな今季は、得意とする右サイドで多くのプレー時間を得られることが期待できそうだ。

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