【スターツシニア/大会前日】永久シード・片山晋呉はデビュー戦、中嶋常幸は1年8カ月ぶり参戦
シニアツアーデビューの片山晋呉 【©PGA】
第23回スターツシニアゴルフトーナメント 前日
今年のスターツシニアには4名の永久シードプレーヤーが名を連ねる。レギュラーツアー48勝・中嶋常幸(68)、30勝・倉本昌弘(67)、32勝・尾崎直道(67)、そして31勝をマークし今年1月に50歳になった片山晋呉という横綱クラスの登場だ。
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片山は先週のレギュラーツアー「ASO飯塚チャレンジドゴルフ」にも参戦しており、今季はすでにレギュラー7試合に出場。試合感を切らすことなく、シニアデビューの日を迎えることになる。片山にとっては楽しみにしていた新しいフィールド。出場選手の中で一番若いという条件も、モチベーションを上げてくれる。
「レギュラーツアーでは自分が教育係のような立場ですからね。昨日今日でシニアの先輩方には全員挨拶を済ませました。自分から挨拶する方が楽(笑)。知っている方たちばかりなので回りやすいはずです」と心地よさも感じている。
現役ツアープレーヤーという存在が現れたことで、シニアデビュー戦での優勝に期待がかかるが「目標は何もないですよ。それはいつも通り。1つ1ついいプレーにしたいから」と注目を集める環境にいても片山は泰然自若として騒がない。「僕にはゴルフで心残りしていることがあるんですよ。世界一になること、です」と片山は目を輝かせる。2009年にマスターズトーナメントで4位に入り世界の頂点に近づいたが、世界の壁は厚かった。45歳からシニアツアーを意識するようになり「世界一」という目標達成に向けて、これまで順調に歩んでいるという。「今回のデビュー戦で自分がどうなるか楽しみです。初めてプレーするコースですし、グリーンはめちゃくちゃ難しいですし。優勝スコアをみるとそんなにスコアがでるのかなと思うくらい、ギャップがありますからね、楽しみです」と期待を抱く。
23回目の歴史に名を刻むためには、片山が目を丸くするようなこれまでの優勝スコアが必要になるかもしれない。中島常幸(2013年)、谷口徹(2021年)、藤田寛之(2022年)の通算18アンダー、2015年室田淳の通算19アンダーというスコアが出せるゲーム運びにも注目したい。昨年までは14番ホールはパー5だったが、今年はパー4(495ヤード)となり、難易度の上がるトーナメントの後半ホールでスコアをまとめられるかどうかも見どころのひとつ。
【©PGA】
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