プレミアリーグ第31節、アストン・ヴィラは現在リーグ3位のニューカッスルをホームのヴィラ・パークに迎え、3-0でプレミアリーグ上位対決を制した。

　アストン・ヴィラはリーグ戦では4連勝を含め直近6勝1分けの7戦無敗を誇っており、一方のニューカッスルも直近のリーグ戦は5連勝で3位を堅持。壮絶なヨーロッパ大会の出場枠をかけて、好調なチーム同士が激突した。

　この注目の一戦は、いきなりホームチームにビッグチャンスが訪れる。開始30秒、ハーフウェイライン付近の左サイドからラムジーが斜めに入れたスルーパスに抜け出したワトキンスが相手をブロックしながらボックス内に侵入し左足でシュートを放つが、これは惜しくも右ポストを叩いた。

　しかし勢いのあるヴィラは攻撃の手を緩めることはなかった。11分、相手陣内でボールを動かして右サイドのマッギンが左足インスウィングで入れたクロスをエリア内のワトキンスがヘディングで落とす。これに反応したラムジーが右足のシュートでゴール右隅へ突き刺して幸先よく先制に成功する。

　その後もヴィラが主導権を握り、好調のニューカッスルにほぼ何も許さない展開が続く。ヴィラの波状攻撃は続き、先制点の直後にもアレックス・モレノのクロスからまたもラムジーが合わせるが、クロスバーに阻まれてしまう。前半はラムジーの1点だけにとどまったが、追加点がいつ入ってもおかしくない内容でアストン・ヴィラがリードして折り返す。

　後半になって流れを変えたいニューカッスルは、後半開始からわずか10分足らずで交代枠を使用。ウィルソンと負傷明けのアルミロンを同時投入し、転機を図る。

　しかし流れは変わることなく、ホームチームの優勢が続くことになる。後半17分にモレノのスルーパスに抜け出したワトキンスのゴールは際どいオフサイド判定で取り消しとなるが、直後の20分にボックス付近での細かい繋ぎから左のモレノへ。そのモレノからの折り返しをワトキンスがコントロールしてから反転シュート。相手ディフェンダーの股間を抜くシュートがネットを揺らし、待望の2点目を奪った。

　さらに83分、右サイドでのマッギンがディフェンダー2人を剥がして突破すると、マイナスの折り返しを中央のブエンディアが絶妙なワンタッチでファーサイドへ。待ち構えていたワトキンスが右足のシュートで仕留めて決定的な3点目を追加した。

　試合はこのスコアのまま終了。5連勝中だったニューカッスルをアストン・ヴィラが本拠地で撃破しリーグ戦5連勝。勝ち点50に到達し、夢のヨーロッパ大会への出場に望みをつないでいる。