混戦模様の大阪杯を制する馬は?
【2022/4/3 阪神 11R 大阪杯(G1) 1着 8番 ポタジェ(8番人気)(Photo by JRA)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別、東西所属別成績
■表2 【年齢別、東西所属別成績】
また東西の所属別成績をみると関東馬は【0.0.1.21】で、G2時代を含めた過去10年でも【0.0.1.30】と連対がない。3着1回も2020年の1番人気・ダノンキングリーで人気を裏切った形だった。特段の理由がなければ関西馬重視でいいだろう。
種牡馬別成績(着別度数順ベスト10)
■表3 【種牡馬別成績(着別度数順ベスト10)】
前走3コーナー通過順別成績(前走海外除く)
■表4 【前走3コーナー通過順別成績(前走海外除く)】
前走クラス別成績
■表5 【前走クラス別成績】
前走G2からの3着以内好走馬
■表6 【前走G2からの3着以内好走馬】
前走G1からの3着以内好走馬
■表7 【前走G1からの3着以内好走馬】
なお、前走が2月上旬以前だった好走馬はこの3頭のほか、ワグネリアンとレイパパレ(2021年)の5頭のみで、ワグネリアンは前年の日本ダービー馬。レイパパレは前述の通りデビューから無傷の5連勝でここに駒を進めていた。レース間隔が開いた馬なら、G1の中でも特に高額賞金のレースで連対した実績を持つか、無敗馬くらいでなければ好走するのは難しい。
【結論】
4~5歳の関西馬が好走馬の大半を占める大阪杯(表2)。今年は5歳馬・ダノンザキッド(栗東・安田隆行厩舎)に注目したい。父はサンデーサイレンス系のジャスタウェイ(表3)で、2番人気に推された前走・中山記念(G2)は3コーナーを4番手で通過(表4~6)。2020年のホープフルS優勝のほか、2走前の香港C2着と芝2000mのG1実績もある(表6)。前走の中山記念11着がやや負けすぎという感もあるが、その分人気を落として妙味のある6~9番人気(表1)の範囲に収まりそう。ホープフルS以来となる久々の勝利を期待したい。
逆転候補を1頭挙げれば4歳の関西馬・キラーアビリティ(父ディープインパクト)だろうか。こちらは2021年のホープフルS優勝馬で、前走の京都記念は3番人気5着。コーナー通過順が[4-4-5-6]と3コーナー5番手になってしまった点はマイナス材料になるが、他の出走予定馬は複数の減点材料を抱える馬ばかりのため本馬を2番手としたい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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