ホン・ミョンボやイ・ドングッも!「Kリーグ名誉の殿堂」初代殿堂入り者が発表

Kリーグ公式
チーム・協会

「Kリーグ名誉の殿堂」初代殿堂入り者 【画像=韓国プロサッカー連盟】

韓国プロサッカー連盟(以下、連盟)が、プロサッカー発足40周年を記念して今年新設した「Kリーグ名誉の殿堂」の初代殿堂入り者6人のリストを発表した。

「Kリーグ名誉の殿堂」は「選手(STARS)」「指導者(LEADERS)」「貢献者(HONORS)」の3部門で構成され、2023年を皮切りに今後2年ごとに殿堂入り者を選定する。

今年の選手部門の殿堂入り者は、プロサッカー発足40周年の意味を込めて、歴代最高の選手を各10年の世代別に1人ずつ、計4人を選定。指導者と貢献者はそれぞれ一人ずつ選定された。

殿堂入り者の選定は「Kリーグ名誉の殿堂候補選定委員会」の審査を経て行われた。

選手部門は選定委員会が世代別に15人ずつ候補を推薦し、推薦を受けた候補を対象に選定委員会の自主投票(25%)、クラブ代表者及び監督投票(25%)、メディア投票(25%)、オンラインファン投票(25%)を経て4人の殿堂入り者が最終選定された。

指導者部門と貢献者部門の殿堂入り者は、選定委員会内部の合意で選定された。

選定委員会は委員長を務める『スポーツソウル』元編集局長のウィ・ウォンソク氏のほか、水原FC元GMのキム・ホゴン氏、韓国プロスポーツ協会元事務総長のパク・ジェヨン氏、釜山アイパーク元代表理事のアン・ギホン氏、漢陽大学スポーツ産業学科教授のイ・ジョンソン氏、Coopang Playサッカー解説者のハン・ジュンヒ氏の計6人で構成された。

第1世代の殿堂入り者には水原FC元GMのチェ・スンホ氏が選ばれた。チェ・スンホ氏は1980年に実業チームの浦項(ポハン)製鉄サッカー団に入団し、プロサッカーがスタートした1983年から1991年まで浦項製鉄とラッキー金星(クムソン)で活躍し、Kリーグの胎動を知らせた。

チェ・スンホ氏はKリーグ通算100試合23ゴール19アシストを記録し、1986年の浦項製鉄のリーグ優勝と1984年のKリーグベストイレブンも経験した。

チェ・スンホ氏は選定委員会、クラブ、メディア、ファン投票のすべてで最も多くの投票を受けた。チェ・スンホ氏の合算得票点数は30.472点で、2位のチェ・ガンヒ氏(15.165点)、3位のイ・テホ氏(11.670点)を上回った。

チェ・スンホ氏 【資料提供=浦項スティーラーズ】

第2世代には“永遠のリベロ”こと蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)現監督のホン・ミョンボ氏が選ばれた。

1992年に浦項でデビューしたホン・ミョンボ氏は、初シーズンからリーグ優勝、ベストイレブン、MVPを席巻した。ホン・ミョンボ氏はKリーグ通算156試合14ゴール8アシストを記録し、リーグ優勝1回(1992年)、リーグカップ優勝1回(1993年)を経験した。個人ではリーグベストイレブンを5回(1992年、1994年、1995年、1996年、2002年)、リーグMVPを1回(1992年)受賞した。

ホン・ミョンボ氏の合算投票点数は31.991点で、2位は23.339点でキム・ジュソン氏、3位は12.324点でシン・ウィソン氏だった。

ホン・ミョンボ氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

第3世代には、“グラウンドの狐”ことインドネシア代表現監督のシン・テヨン氏が選ばれた。

シン・テヨン氏は1992年に一和天馬(イルファ・チョンマ)でデビューすると、新人賞を受賞し、華やかに登場した。翌年の1993年から1995年まではリーグ3年連続優勝を果たした一和で中盤の核として活躍し、1995年にはリーグMVPにも輝いた。

2001年から2003年まで再びチームをリーグ3連覇に導いたシン・テヨン氏は、2004年を最後にKリーグの舞台を離れるまで、401試合99ゴール68アシストを記録した。

シン・テヨン氏が保有するKリーグのシーズンベストイレブン最多受賞(9回)の記録は、これまで一度も破られていない大記録だ。

シン・テヨン氏の合算投票点数は21.881点で、ユ・サンチョル氏(16.404点)が僅差で2位。キム・ビョンジ氏(13.358点)が3位を記録した。

シン・テヨン氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

第4世代は“ライオンキング”こと韓国サッカー協会現副会長のイ・ドングッ氏が選ばれた。

イ・ドングッ氏は1998年に浦項でデビューすると、アン・ジョンファン氏、コ・ジョンス氏とトロイカを成し、Kリーグのルネッサンスをけん引した。

欧州舞台への挑戦後、Kリーグに復帰したイ・ドングッ氏は、2008年の城南一和(ソンナム・イルファ)を経て2009年に全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースに入団し、2020年シーズンを最後に引退するまで8回の優勝を達成した。

イ・ドングッ氏はKリーグ通算548試合228ゴール77アシストで、Kリーグ歴代最多得点と最多スコアポイント(得点+アシスト)、フィールドプレーヤー最多出場記録を保有している。

イ・ドングッ氏の合算投票点数は40.957点で、2位のイ・チョンス氏(11.414点)を大きく上回った。3位はモリーナ氏(10.395点)だった。

イ・ドングッ氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

指導者部門の初代殿堂入り者にはキム・ジョンナム氏が選ばれた。

キム・ジョンナム氏は1985年に油公(ユゴン)コッキリの指揮を執り、Kリーグ指導者経歴を始めた。キム・ジョンナム氏は1985年から1992年まで油公の監督として、1989年にリーグ優勝を達成、同年の監督賞を受賞した。2000年に蔚山現代の監督に就任すると、2005年にはチーム2回目の優勝をもたらした。

“グラウンドの紳士”と呼ばれたキム・ジョンナム氏は、端正な外見とともに常に清い競技マナーとフェアプレーを強調した。キム・ジョンナム氏は監督としてKリーグ通算210勝168分159勝を記録した。

キム・ジョンナム氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

貢献者部門にはポスコ名誉会長の故パク・テジュン氏が選ばれた。

パク・テジュン氏は1973年の浦項製鉄サッカー団(現・浦項スティーラーズ)創設と1990年の韓国初のサッカー専用球場である浦項スティールヤードの建設、1992年の光陽(クァンヤン)サッカー専用球場の建設と1994年の全南(チョンナム)ドラゴンズ創設、プロサッカー初のクラブハウス建設、ユースシステムの構築など、韓国サッカーの質的・量的成長に多大な貢献をした。

連盟は最初を恐れず、最善のシステムを強調した韓国サッカーの先覚者パク・テジュン氏の業績を称え、「Kリーグ名誉の殿堂」貢献者部門の初代殿堂入り者に選出した。

パク・テジュン氏 【資料提供=浦項スティーラーズ】

連盟は5月中に殿堂入り式を開き、殿堂入り者を招待してトロフィーと殿堂入り証書を授与する予定だ。

以後、関連クラブのホームゲーム招待などオフラインイベントのほか、記念映像やオンライン記念館内に殿堂入りなど年中多様なイベントを通じて、「Kリーグ名誉の殿堂」史上初の選定者の業績を知らせ、記念する予定だ。

殿堂入り者のKリーグ関連個人記録

△チェ・スンホ氏(1983~1987年:浦項、1988~1990年:ラッキー金星、1991年:浦項)

Kリーグベストイレブン:1984年

△ホン・ミョンボ氏(1992~1997年、2002年:浦項)

KリーグMVP:1992年

Kリーグベストイレブン:1992年、1994年、1995年、1996年、2002年

ホン・ミョンボ氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

△シン・テヨン氏(1992~2004年:城南)

KリーグMVP:1995年、2001年

ヤングプレーヤー賞:1992年

得点王:1996年

ベストイレブン:1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、2000年、2001年、2002年、2003年

シン・テヨン氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

△イ・ドングッ氏(1998~2002年:浦項、2003~2005年:尚武、2005~2006年:浦項、2008年:城南、2009~2020年:全北)

KリーグMVP:2009年、2011年、2014年、2015年

ヤングプレーヤー賞:1998年

得点王:2009年

アシスト王:2011年

Kリーグベストイレブン:2009年、2011年、2012年、2014年、2015年

イ・ドングッ氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

△キム・ジョンナム氏(1985~1992年:油公、2000~2008年:蔚山)

Kリーグ優勝:1989年、2005年

Kリーグ最優秀監督賞:1989年

キム・ジョンナム氏 【写真=韓国プロサッカー連盟】

【文=ピッチコミュニケーションズ】
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

アジア初のプロサッカーリーグとして1983年に創設。現在はKリーグ1(1部リーグ/12クラブ)、Kリーグ2(2部リーグ/13クラブ)で構成。 最新ニュースはもちろん、ACL出場クラブや日本人選手たちの活躍なども紹介していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント