求められる結果。今季2勝目を掴むのはどちらか。平岡大陽が京都戦を見据える
【(C)SHONAN BELLMARE】
プロ3年目を迎える20歳は、サガン鳥栖との開幕戦に続き、3試合で早くも2得点をマークした。ノーゴールに終わった昨季との違いは自身の内面に辿れるようだ。
「得点を取るんだという意識だと思います。去年0点だったこともあるし、(山口)智さんには『逆サイドに入って行け』とキャンプから強く言われているので、そこは意識してやるようになりました」
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球際の力強さが増しているのはシーズンオフの取り組みに理由があるらしい。チームのトレーナーにメニューを作成してもらい、約2カ月かけて筋肉を大きくしたという。開幕に合わせて瞬発力も高め、持ち前のアグレッシブなプレスも変わらず発揮している。
ただ、目に見える結果を残し、順調に映る滑り出しにも、「全然よくない」と平岡は語る。自身にはまだ、たしかな手応えはない。
「点を取ったことはポジティブやけど、あの瞬間から自分が上手くなったわけではない。試合の入りを間違えず、地に足つけて自分にできることをやって、その結果ゴールに繋がるプレーができたらいい。そう自分に言い聞かせています」
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鹿島アントラーズと名古屋グランパスに敗れ、開幕2連敗とスタートに躓いた彼らは、しかしかつて湘南ベルマーレを率いた曺貴裁監督のもとで育む高い強度を背景に、前節は球際や切り替えなど局面の攻防でFC東京を上回り、今季初勝利を手にした。今節立て続けに2勝目を手繰り寄せれば、チームの士気はさらに高まろう。
「アグレッシブなイメージがある」平岡はそう京都の印象に触れつつ、前々節の横浜FC戦、前節の川崎F戦と、一時はリードしながら引き分けに終わったここ2試合の展開を踏まえ、自分たちに矢印を向ける。
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結果を求めるうえで、見つめるのは自分自身にほかならない。「自分に与えられた場所でしっかりやることが結果に繋がればいい」。自らのプレーに集中し、特長を開放することが、チームの勝利に繋がると信じている。
取材・文 隈元大吾
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