【新日本プロレス】高橋ヒロムが3.1『ジュニア夢の祭典』への想いを激語り!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

22団体が団体の垣根を越えて、ジュニアヘビー級によるオールスター戦を3月1日(水)後楽園ホールで開催!

大会の言い出しっぺであり、“盛り上げ隊長”を自認する高橋ヒロム選手が『レック Presents ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL 2023〜』への想いを激語り!

撮影/中原義史

■「レック Presents ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL 2023〜」
3月1日(水) 17:00開場 18:00試合開始
※本戦開始前にスペシャルプレゼントマッチを実施(17:40開始予定)
東京・後楽園ホール
※全席完売となりました。当日券の発売はございません。

コロナ禍が終わりになるようなイベントになればいいなと。プラス、ジュニアというものの底上げに繋がるイベントになってほしいと自分は願ってます

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――以前からジュニアのオールスター戦を熱望していたヒロム選手ですが、今回ついに『レック Presents ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL 2023〜』3月1日(水)後楽園ホール大会の開催が決定しました。あらためて率直なご感想をお願いします。

ヒロム まず初めに、「これはもの凄く“奇跡”なことだ」っていうことを強く言いたいなと。嬉しいだとか、そんな簡単な言葉ではこのイベントを語れないですよ。だって、日本のプロレスが生まれて何年になるかわからないですし、正直いま何団体あるのか把握してないですけど、それだけ歴史がある日本のプロレスで、これだけの団体からジュニアヘビー級という階級の選手が集まって、試合をするっていうことはなかったと思うんですよ。

――『SUPER J-CUP』以来になりますかね。

ヒロム (獣神サンダー・)ライガーさんもそうですし、「ジュニアを盛り上げるようなイベントを開催したい」って、これまでにもいろんな選手が言ってきたと思うんですよ。その中で今回こういった形で、このタイミングでできることになったのは、ホントに凄いことだと。しかも22団体ですよ! で、その団体の中でもジュニアという階級がない団体もあると思いますし。

――たしかに団体によっては階級がない場合もありますよね。

ヒロム ただ、自分の中でのジュニア規定というのは100キロ以下、というのがあって、その中でこれだけの団体、選手が集まったっていうのは奇跡だと。そこをもっとお客さんにはわかってほしいですね。逆に、20年前とか、30年前とかには『SUPER J-CUP』も存在していたわけで、あのイベントが生まれてから他にジュニアのオールスター戦が行われたかって言ったら、その後も『SUPER J-CUP』は定期的に開催されてましたけど、なかなかなかったじゃないですか。

――ここまで団体の垣根を越えて、というのはなかなかないイベントですよね。

ヒロム あと『SUPER J-CUP』はトーナメントですけど、今回は“FESTIVAL”であり、自分の中では“お祭り”であってほしいっていうのがあるんですよ。このプロレス業界、コロナ禍で全団体がきっと寂しい思いをしたじゃないですか。その中でみんながプロレスをして、少しでも面白く、少しでも盛り上げようって、いろんな団体が頑張ったと思うんですよ。

――ホントにそうですね。

ヒロム もちろんいまもコロナ禍ではありますけど、歓声を出せるようになったとか、お客さんをフルで入れられたりとか、少し緩和されて来てる今だからこそ、コロナ禍が終わりになるようなイベントになればいいなと。プラス、ジュニアというものの底上げに繋がるイベントになってほしい、と自分は願ってますね。

今後「『ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL〜』今年も開催します」って発表した時に、「ウワッ!これはいかないと」って思ってもらえるようなものになればいいな

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――このイベントはファンも待ちに待った大会ということでチケットも即完売となりました。この状況に関してはいかがですか?

ヒロム ここ最近ってチケットが“即完”するプロレスの興行ってなかったじゃないですか。コロナ禍になって新日本プロレスの後楽園ホールを満員にするのも難しくなってきたっていうのが実際問題としてあったので、ホントに嬉しいことですよ。

――ホントにありがたいことですね。

ヒロム じつは「俺もチケットを買おう」ってこの大会のチケット発売日を張ってたんですよ。

――あ、ヒロム選手も購入しようと狙っていた。

ヒロム 2、3枚確保したいなと思ってローチケで張ってたんですけど、なかなか繋がらなくてやっと繋がった時には予定枚数終了っていう状態だったので、「なんか久しぶりだな、この感じ」ってなりましたね。ってか、お客さんからしたら「おまえは取ろうとするなよ」って話ですけど(笑)。

――枚数が限られていて購入できなかった方には申し訳ないですけど、チケット即完売というのは、プロレス界にとって明るい話題ですよね。

ヒロム そうですね。明るい話題ですし、明るくなってほしいっていう想いもありますし、逆にファンの人にはただただいろんな予想をして楽しんでほしいですよね。「規模として後楽園ホールじゃ小さいだろ?」「だからチケット取れなかったんだよ!」みたい言い合いや賛否も含めて、今回のイベントは面白いものになるんじゃないかなと。自分はプロレスファンの時に新日本プロレスの1月4日東京ドームはカード発表前に、どんなカードだろうと、全然望んでなかった、予想と違ったカードだったとしても、1.4のチケットを買ってたんですよ。

――そうだったんですか!

ヒロム 毎年、発売と同時にチケットを取ってたんですけど、それってその当時その会場にいること自体がステータスだったんですよ。「1月4日はお祭りだからこの場にいないといけない」っていうのが自分の中であったんですけど、最近はそういう大会が減っちゃったなと思うので、この大会がそういう大会になってほしいなと。

――今後もオールスター戦を定期的なイベントにしていきたいわけですね。

ヒロム そうですね。今後、「『ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL〜』、今年も開催します!」って発表した時に、「ウワッ!これはいかないと!」って思ってもらえるようなものになればいいなと。で、全ジュニアの選手が「次は出てやる!」となったりとか、そういう大会になればいいですね。

(YouTubeの企画後)いろんな選手からメッセージが届いたんですよ。そこで一気にビビちゃって、2日間ぐらい食べ物がノドを通らなくて苦しみましたね(苦笑)。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――しかも、今回は20を超える団体が参加するという団体の垣根を越えたかなり大規模な大会となります。

ヒロム まず、少しさかのぼるんですけど、自分がオールスターの言い出しっぺで「“盛り上げ隊長”やります!」みたいな感じで言ったんですけど、自分が言い出した始まりっていうのはYouTubeの企画『ジュニア夢のオールスター戦』(※該当動画は関連リンクから)で「誰に出てほしいですか?」、「観たいカードは?」っていうのをやったのがキッカケで、それの反響が凄かったんですよ。

――すごい投票数でしたよね。

ヒロム そこで出来上がった動画をアップする時に「いろんな団体の内側の人に観てもらいたいな」と思って、Twitterで「各首脳陣の皆様、どうですか?」みたいなツイートをしたんですね。そしたら、DDTの高木三四郎さん(株式会社CyberFight代表取締役社長)とか、いろんな団体の首脳陣の方が反応してくださったんですよ。

――なるほど。

ヒロム でも、その時はまだ「面白いな」「いまの時代らしいな」って感じで、まさかオールスター戦が実現するなんて思ってなかったですし、もちろんやらされてる感でやってるわけでもないですし、正直に言えば勝手な行動ですよ? で、「ジュニアのオールスター戦、誰に出てほしい?」のランキングでは20人ぐらいしか発表しなかったんですけど、もちろんそれ以外の選手にもたくさん投票があって、「全員の名前を打ってやろう」と思ってTwitterに投票された全選手名を打ち込んだんですよ。
※該当ツイートは関連リンクから

――もの凄い数でしたね。

ヒロム ホントにたくさんの団体の選手名があって、正直、自分が存じ上げない選手も中にはいたんですけど、あのあとにいろんな選手からメッセージが届いたんですよ。自分はそこで一気にビビっちゃって、「これはやらかしたんじゃないか!?」「いろんな選手を巻き込んじゃったし、首脳陣って言い方もヤバかったんじゃないか!?」とかメチャクチャ怖くなって、2日間ぐらい食べ物がノドを通らなくて苦しみましたね……(苦笑)。

――そんなことがあったんですか。

ヒロム で、そのあとに「実際、実現したら凄いことなんじゃないか?」「これはお祭りとしてやるべきだ」「これだけ広がったんだったら実現する価値があるな」と思ったので、誰かに相談しようと。でも、この相談相手を間違えたら、もしその相手にノーと言われたら、これは終わってしまうと思ったので……菅林(直樹)会長ですよね。

――菅林会長に直談判へ行ったと。

ヒロム ええ。菅林会長に「じつはこういう話があります。これだけ勝手にやってしまいましたけど、各首脳陣の方も反応してくださってます。各選手の方も反応してくださってます」と。で、「『ALL TOGETHER』も東日本大震災復興支援チャリティープロレスとして、勇気づけよう、元気づけようという趣旨のもと、あのイベントがあったじゃないですか。自分、あのお祭り大好きだったんですよ。あれだけはホントにいまでも心に残ってて、あの大会に出られたことが凄く嬉しかったんですよ。いまコロナ禍で元気のないプロレス界、盛り上げないですか?自分たちジュニアというものを使ってもらって盛り上げましょうよ」っていう風なことを会長に言ったんですよ。

――ヒロム選手の思いの丈を伝えたわけですね。

ヒロム そしたら、一言「面白いね」と。菅林会長ってこの業界に何十年もいらっしゃる方じゃないですか。なので、その会長の築き上げた信頼でこの大会は実現したと自分は思ってますね。そのあとは、デスペラードも言っていたとある「裏方さん」が実行委員会として全団体とフリー選手との交渉や調整をし続けていました。その方もプロレス界で信頼と実績のある方なので、そういう人たちがこのお祭りを面白いと思ってくれたことがありがたいですね。まあ、これ以上、先の中身を話すのは自分の役目ではないと思いますし、キッカケの一つとして、新日本プロレスの力、自分のYouTubeという今のコンテンツを使っただけですからね。

同じ時間をみんなで思い出にしたい。新しく何かが生まれる瞬間をみんなに見てほしいですし、共有したいですね

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――ヒロム選手の言動で大きな一歩が踏み出されたと思います。

ヒロム いや、ホントに今こうやって自分が言ってることも、俺が言うことが正しいかどうかもわからないです。関係者面というか、主催者面というか、そういう立場にはなりたくないので、ただただ楽しみたい。でも、俺は盛り上げ担当としてやっていきたいと思ってるので、このインタビューを受けましたよ。

――お忙しいところありがとうございます!

ヒロム 今のこの音声をすべて書き出してほしいぐらいですし、こういう想いも気持ちもすべて含めたうえで、俺はただただ楽しんでほしいなと。裏を勘ぐるとか、そういうのは今回の大会にはいらないですし、俺はそういった人には見てほしくないです。ただただ、プロレスを純粋に楽しんでくれる、「どんなカードなんだろう? どんなカードでもいい」って純粋に予想してくれる、「このお祭りを見たい。一緒に盛り上げたい」って思ってくれる人だけが見ればいいと思ってます。

――いまの熱い話を聞いた後だと、ちょっと野暮な質問になりますが、現在発表になっている選手の中で気になるレスラーはいますか?

ヒロム 気になる選手なんて全員ですよ! ただ、選手によっては「いやいや、俺は殺伐として行くぞ!」「俺は新日本だろうが、どこの団体だろうが、全員を潰しに行くからな?」「俺が一番になってやる。俺が一番盛り上げてやる!」って人もいるだろうし、それでいいんですよ。選手、個人個人の考えでいいと思いますけど、俺の中でこの大会は「お祭りだ」と勝手に言いますよ。

――なるほど。

ヒロム いろんな選手が何を思おうと勝手ですけど、レスラーにとってマイナスになるようなことだとか、マイナスになる発言をしたところで意味ないよと。もちろん、邪魔する人間はいないと思いますし、「この大会を逆に利用して俺が一番目立ってやる」ってこのお祭りを利用してほしいですよね。もちろん俺も利用しますし、このお祭りをキッカケにさらに上へ行きたいですし、そういった大会になってほしいなと。

――この大会をジュニア底上げのキッカケにしてほしいわけですね。

ヒロム いままで新日本プロレスしか見てなかった。(プロレスリング・)ノアしか見てなかった。ドラゴンゲートしか見てなかった。ほかの団体しか見てこなかった人が、いろんな団体を知るキッカケにもなりますし、だからこそ負けられないですし、目立ちたいですよね。みんながそうであるべきだと思いますし、それがジュニアの底上げになると思っているので、そういったやり合いがファンの人の楽しさを生むんじゃないですかね。

――ヒロム選手と言えば、リング上でのマイクアピールでも「もっと楽しもうぜ!」という言葉がありますが、最後にこの大会を楽しみにするファンへメッセージをお願いします。

ヒロム このお祭りは試合順が入場曲発表みたいなので、第1試合から見逃せないですよ。そして、今回チケットも即完で、チケットのない人がこの大会を見るにはPPVしかないので、このPPVも含めてみんなで見る価値のあるものだよと。会場にいる人はもちろんですけど、同じ時間をみんなで思い出にしたいですよね。俺はあの時間、あのタイミングで、みんなと『ALL STAR Jr FESTIVAL』を見ていたと。新しく何かが生まれる瞬間をみんなに見てほしいですし、共有したいなと思います。まあ、とにかく何も考えずこの奇跡をみんなで楽しもうぜ!

「レック Presents ジュニア夢の祭典 〜ALL STAR Jr FESTIVAL 2023〜」

3月1日(水) 17:00開場 18:00試合開始
※本戦開始前にスペシャルプレゼントマッチを実施(17:40開始予定)
東京・後楽園ホール
※全席完売となりました。当日券の発売はございません。

※政府および自治体から発表するガイドラインの変更や感染状況に応じて、応援ルール、収容人数・座席配置や運営上のルールを変更させて頂く場合もございます。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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