【新日本プロレス】1.4東京ドーム目前! オカダ・カズチカ選手に直撃!!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

いよいよ1.4東京ドームのIWGP世界ヘビー級選手権、ジェイ・ホワイト戦を控えた“レインメーカー”オカダ・カズチカ。

今回は、“日本プロレスの始祖”力道山が眠る池上本門寺、その本殿にあるアントニオ猪木さんがモデルになった仁王像と対面し、ロケ取材敢行。さらに池上本門寺の敷地内で、現在の心境を直撃したインタビューを無料掲載!!

撮影/タイコウクニヨシ
撮影協力/池上本門寺

■アントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム 〜闘魂よ、永遠に〜 』
2023年1月4日(水) 14:45開場 17:00試合開始 
※第0試合は15時20分開始予定
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※アリーナBは残りわずか

2022年は、“濃い1年”だったと思います。

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――さて、オカダ選手。まず、2022年という年を振り返っていただきたいんですけど、オカダ選手にとってどんな年でしたか?

オカダ 濃かったですね。前年の2021年は『G1 CLIMAX』で優勝しましたけど、そこまで活躍できていなかったなと思うんですよ。でも、2022年はチャンピオンから始まってベルトは落としましたけど、また『G1』で優勝できて盛り上げてこられたので、やっぱり「濃かったな」という感覚がありますね。“濃い1年”だったと思います。

――11月12日には地元の安城市での凱旋興行もありました。あとは、アメリカのAEWにも参戦しましたね。

【新日本プロレスリング株式会社】

オカダ そうですね。2022年は海外に行くこともできましたし、安城大会は新日本プロレスとしては約38年ぶりなんですけど、僕の地元に凱旋することができたので、本当にいろんなプロレスを味わえました。タイトルマッチという激しい闘いもあれば、海外のお客さんの前で闘ったり、地方に行けば地方の良さがありますし、地元凱旋では暖かいプロレスもできましたし、本当に様々なプロレスを味わうことができた2022年でしたね。

――ここ数年はコロナの影響でかつての活気溢れる雰囲気がなかったんですけど、それを取り戻すような兆しは感じ取れました?

オカダ それは感じますね。声出しのできる会場も戻ってきましたし、「僕たち以上にお客さんのほうが声を出したかったんだな」って。そういう機会が増えてくれば、かつての雰囲気もドンドン戻ってきてくれるんじゃないかって。今はただでさえ大きな声を出せる場所がないじゃないですか? 

だからそのぶん、プロレス会場に来てもらいたいですよね。せっかく高いお金を払って見に来ているのに、何もせずにモヤモヤして帰るより、ストレスを発散して帰ってもらってこそのプロレスかなと思うんですよ。そういう意味では、会場によっては声出しがOKになってきましたし、ちょっとずついい方向に進んでいってくれているんじゃないかなと思いますね。

プロレスのことをどれだけ考えているか、そこの差は必ず出てくると思いますね。考えていない人はそのまま取り残されていく

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――今年は、新日本の旗揚げ50周年の記念イヤーでしたけど、この50年間の歴史の中でこうしたコロナ禍のような危機的な事態はなかったと思うんですよ。これを乗り越えたことで新日本もレスラーたちも、さらに強固に、さらに強くなっていくという思いは?

オカダ どうですかね? そこはちょっとわからないです。本当にプロレスのことを考えている人はドンドン進化していくと思いますし、これをチャンスだと考えずにピンチのまま終わってしまう人たちはそのまま取り残されてしまうと思うんですよ。ここからレスラーとしての差も出てくるんじゃないかなと。

――そこは全員が全員フラットではないと。

オカダ やっぱりプロレスのことをどれだけ考えているか、そこの差は必ず出てくると思いますね。考えていない人はそのまま取り残されていくと思います。

――オカダ選手はどちらですか?

オカダ 僕はもうめちゃくちゃ考えてますから。ドンドンドンドンみんなの先を行かなきゃいけない存在だと自分で思っていますし、「俺はこれでいいや」って思っているような人たちが、僕の進み方を見て気づいてついてきてくれればいいんじゃないかなと思いますね。

これからもっともっとプロレス界を盛り上げていって、猪木さんに負けないぐらいの存在になりたいと思います。

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――ところで、先ほどロケ撮影でご覧いただいた池上本門寺の仁王像は、モデルがアントニオ猪木さんなんですけど、感じるものはありましたか?

オカダ こんな立派なお寺に猪木さんをモチーフにした仁王像が建てられるっていうことは凄いことだと思います。さっきも「力道山先生のお墓はこちら」と案内版があったりして、凄い人たちが大先輩にいたんだなって改めて思いましたよね。そのお寺にモデルになった仁王像が建てられているということは、同じレスラーとしても誇らしいです。凄いパワーをもらいましたね。

――元気になりましたか?

オカダ まあ元気は出てないですかね(笑)。元気は出てないですけど、パワーはもらったんで、そのパワーでプロレスファンの皆様に元気を届けられるような闘いをしていきたいと思いました。猪木さんも「元気ですかー!」って言ってましたけど、本当に自分が元気だったかどうかは分からないですもんね。でも、僕は自分がどんな状況であってもファンに元気を届けられるようにって思いますね。

――今回の1.4東京ドーム大会は“アントニオ猪木追悼大会”と銘打たれています。改めて、オカダ選手から見て、猪木さんはどんな存在ですか?

オカダ 正直、大先輩でしかないですよね。そんなに深い関係でもなかったですし、「これから猪木さんとの関係を築いていきたい」と思っていた矢先に亡くなられてしまったので。もっといろいろとお話を聞きたかった大先輩という感じですね。

【新日本プロレスリング株式会社】

――猪木さんは様々なプロレスの歴史、時代を作ってきたと思うんですけど、ご自分と比べてみていかがですか?

オカダ いや、比べ物にならないですよ。猪木さんの凄さは亡くなられて、改めてわかりました。本当にいろいろなニュースで取り上げられましたし、亡くなられた時に僕はイギリスにいたんですけど、そこにもニュースは届いてきましたからね。だから、これからもっともっとプロレス界を盛り上げていって、猪木さんに負けないぐらいの存在になりたいと思います。

――「元気があればなんでもできる」っていう猪木さんの名言がありますけど、オカダ選手もそう思いますか?

オカダ そう思いますね。元気があれば何でもできるでしょうっていう…。まあ、元気があるだけではダメかもしれないし、もしかしたらやる気もないとダメなのかもしれない。ヤル気もなければ集中できないと思いますしね。でも、僕はプロレスに関しては元気もヤル気もあるし、だからこそ今の位置にいると思いますし、もちろん1.4に関してもやる気はあります。

――元気って何ですかね? 今、オカダ選手が言われたヤル気にも繋がるような気がするんですが。

オカダ ヤル気を含めたパワーを出す源じゃないですかね? そういう意味では元気がなければ何もできないのかもしれないですね。元気があるからやる気も出てくる。何かに集中するにもパワーがないとダメですから。本当にいろんなものと闘っていく中で、一番大事なものなんじゃないかなと。

――ちょっと強引かもしれないですけど、みんなを元気にするということは、オカダ選手が言う「カネの雨を降らす」と同じことなのかなと。

オカダ ちょっと強引ですね(苦笑)。でも、おカネが降ってきたら元気になるかもしれないですよね。カネの雨はまた違う元気の形なのかもしれないです。おカネが稼げるから、それがパワーになっていろいろできるかもしれないし、僕はそのために闘っていますから。猪木さんの元気は、僕の中ではカネの雨なのかもしれないですね。

一番自信になっているのは、現・IWGP世界ヘビー級チャンピオンが、今年の『G1』に優勝できていないということですよ。

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――1.4東京ドーム大会の対戦相手のジェイ・ホワイト選手なんですけど、シングルではこれまでジェイ選手の4勝1敗という結果が残っています。やりづらさはありますか?

オカダ 「やりづらさしかない」ですね。どうしてもノラリクラリとした闘い方に目がいっちゃうんですよ。アレをやらなくても普通に闘う実力はある選手なんですけど、そこに惑わされている自分がいます。でも1回勝ってますし、勝てない相手ではないですから。しっかりと闘って今回はいい結果を残したいなと。

――今回の試合はIWGP王者vs『G1』覇者というシチュエーションです。オカダ選手は『G1』覇者の誇りを常に意識されていると思いますけど、改めて『G1』はどういうものだと考えていますか?

オカダ 『G1』は過酷なリーグ戦ですし、ましてや今年に関しては今までにない最大規模の大会でしたよね。その中で一番自信になっているのは、現・IWGP世界ヘビー級チャンピオンが優勝できていないということですよ。

――なるほど。

オカダ そういう意味で、ジェイがどんだけ「ワーワー」言おうと、現時点で僕の方が上だと思いますし、そこをハッキリ決めるのが東京ドームでのベルトを懸けた闘いだと思っていますので、どういう結果になるかを皆さんに見てもらいたいですね。

【新日本プロレスリング株式会社】

――事前にジェイ選手にインタビューをしたんですけど、「オカダの挑戦を受けるのはこれが最後だから頑張ってくれ」と言っていました。この言葉については?

オカダ まあ、どのみち僕がチャンピオンになりますから、今後は僕が挑戦を受ける側になるので、「それはそうかな」と思いますね。今の話で、もう二度とチャンピオンのジェイを見られなくなるということを、自分でも分かっているんだなと思いました。

――また「オカダは、ファンが言う世界一のレスラーではないということを、東京ドームで証明してやる」とも言っていました。それについては?

オカダ そこも、ファンのみんなが「オカダが世界一」って言っていることを知ってるんだなっていう(笑)。逆にファンのみんなは「ジェイを何位だと思っているんだろう?」とも思いますけどね。まあ、僕自身、世界一だと言われてもチャンピオンじゃないと本当の世界一じゃないし、ジェイの言うことは正しいと思います。だから、今回の東京ドームでしっかりとジェイからベルトを獲って、誰もが認める世界一になろうかなと思います。

僕も別に「1、2、3、ダーッ!」をやるつもりはないですし、猪木さんの追悼大会ですけども、それは他の方がやるべきことだと思います

【新日本プロレスリング株式会社】

――「最後に『1、2、3、ダーッ!』みたいな結末にはならない」とも言っていました。

オカダ まあ、それはそうですね。僕も別に「1、2、3、ダーッ!」をやるつもりはないですし、猪木さんの追悼大会ですけども、それは他の方がやるべきことだと思います。僕はいつも通り、「カネの雨」で締めたいなと思いますね。

――「1、2、3、ダーッ!」は、ちょっとできないという気持ちがありますか?

オカダ なんか僕ではないかなって。やるのであれば、もっと関わりのある人たちがやるべきだと思いますね。なんなら大会が始まる前でもいいんじゃないかなと思いますし。

――10月の両国大会でジェイ選手とマイクのやり取りをした時に、「この東京ドーム大会が50周年の締めくくりになる」とおっしゃっていましたよね? 今回チャンピオンに返り咲けば、続く51年目の新日本を引っ張っていくことになると思うんですけど、そのお気持ちは?

オカダ 2022年ももちろんその気持ちでやっていたんですけど、6月にベルトを獲られてしまいましたよね。だから、「常にチャンピオンでいる」ということを目標にはしています。ジェイにベルトを獲られた後は、彼が日本に来る機会も少なかったので、50周年なのにチャンピオン不在という状況が続いたのはやっぱり寂しいなと思ったんですよ。そういう意味でも51周年は常にチャンピオンでいることを目標にやっていきたいというのはありますね。

――地方大会に行ってもベルトを持っている選手が不在というのは寂しいですよね。

オカダ タッグとかジュニアヘビーのチャンピオンはいますけど、やっぱりIWGP世界ヘビー級という一番のベルトを持った選手を見に来ているお客さんもいると思うので、せっかくの50周年なのに寂しかったり悲しい思いをさせてしまったかなと。なので、ちょっと遅くなりましたけど、51周年は常にチャンピオンとして日本全国、世界を回っていきたいなと思いますね。

“毒薬”みたいな刺激が入ってもおもしろいと思いますし、ファンがドンドンワクワクするような新日本プロレスを届けていきたい

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

――この新日本の50年の歴史をここから先、オカダ選手自身が超えられる自信はありますか?

オカダ 現時点でも超えてるんじゃないですかね? ただ、10年後、20年後の新日本プロレスは現時点での新日本プロレスをさらに超えていると思いますし、こういうことは超えていなければ続いていかないと思うんですよ。ずっと同じなら、こんなにお客さんがたくさん来てくれる状況もないと思いますし、だからこそ過去のプロレスをドンドンドンドン超えていって、また100年、200年と続いていってほしいなと思いますね。

――ともかく現状維持ではいけないと。

オカダ やっぱり変わらなかったらおもしろくないと思いますし、たくさん娯楽がある中で他のモノに目がいってしまうこともあると思うので、プロレスも常に過去を超えてドンドン新しい刺激を入れていく。それがやっぱり新日本プロレスなのかなと思います。“毒薬”みたいな刺激が入ってもおもしろいと思いますし、ファンがドンドンワクワクするような新日本プロレスを届けていきたいと思いますね。

――その“毒薬”というのはどういうものですか?

オカダ まあ、今は身内だけで闘ってますので、他のところから選手が来てくれてもおもしろいですし、それは他団体の選手かもしれないですし、何かおもしろいモノが入ってきてくれたらそれはそれで楽しくなるんじゃないかなと思いますね。

――最近は他団体の試合に新日本の選手が出るケースも多いですが、それは意識しますか?

オカダ そんなに意識しないですね。僕は新日本プロレスの闘いが一番だと思っていますし、その一番の闘いをやっている選手が他の団体に行って、魅せていると思っているんですよ。新日本のリングが一番だからこそ必要とされて呼ばれていると思うので、ドンドンいろんな団体に新日本の選手が行けるように、これからも一番の闘いをしていく必要がありますね。ただ、僕は行かないです。常にこの新日本のリングで闘えるようにやっていきたいと思います。

ジェイに対しては、僕が「プロレスを教えてあげるよ」って言えるぐらいの“高い壁”じゃないといけないと思っています

【新日本プロレスリング株式会社】

――それでは東京ドーム決戦を前にジェイ選手に言いたいことは?

オカダ ジェイはジェイで2022年はアメリカを主戦場にしていて、日本にはあまり来られなかったですけど、アメリカ大会を凄く盛り上げてくれたのでそこは感謝していますし、これからも何回も闘っていくことになると思いますし、その時に僕が「プロレスを教えてあげるよ」って言えるぐらいの高い壁じゃないといけないと思っています。今は立場が逆転してしまっているんで、その高い壁を乗り越えてから僕がまた高い壁になって、ジェイにプロレスというものをドンドン教えてやりたいなと思いますね。

――当然、新しい時代は自分が引っ張っていくと。

オカダ そうですね。本当にこのタイトルマッチに勝って、かつこれからの時代のプロレスを誰が引っ張っていくかってことになると、やっぱりオカダ・カズチカになると思いますので、ジェイはそのいい相手として頑張ってくれればいいんじゃないかなと。

――あくまで引き立て役というか。今回の東京ドーム大会は「闘魂よ、永遠に」というサブタイトルがついています。オカダ選手はこの「闘魂」という言葉をどう捉えていますか?

オカダ 僕は闘魂をあまり知らない世代なので、いまいちピンとこないんですけど、新日本プロレスで闘っている以上、それは残っていると思うんですよ。僕は直接、猪木さんに教わったわけじゃないですけど、ヤングライオンとして育ちましたし、いろんな先輩が受け継いできたものは僕にも受け継がれていると思います。結局、闘魂ってみんなわからないものだと思うんですよね。闘魂もそうですし、ストロングスタイルもそうですよね。ただ、自分が闘っている中に闘魂はあると感じているので、自分の闘魂をしっかり背負って闘っていきたいなと思います。

――最後に、オカダ選手は東京ドーム大会のメインに初めて立ったのが2013年の『WRESTLE KINGDOM 7』で、今回は10年目の「17」です。改めて東京ドーム大会のメインイベントは、どういうものだと思われますか?

オカダ 東京ドームのメインイベントは僕の“定位置”というか、それぐらい何回も闘った場所ですし、何回やっても慣れるものではないですから、いい緊張感を持って闘える場所ですよね。何年かメインイベントに上がれなかったですけど、またこうやって戻ってくることができたので、これからも当たり前のようにメインイベントで闘えるように、常に強い状態でいたいと思います。

【新日本プロレスリング株式会社/タイコウクニヨシ】

アントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム 〜闘魂よ、永遠に〜 』
2023年1月4日(水) 14:45開場 17:00試合開始 
※第0試合は15時20分開始予定
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※アリーナBは残りわずか
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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