スペイン東部地方 バレンシア:ラ・リーガ講座第6回

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ラ・リーガがスペイン政府の文化機関インスティトゥト・セルバンテス東京と共同で開催するラ・リーガ講座は、11月16日に第6回が行われた。

第6回のテーマは「スペイン東部地方 バレンシア」で、スペインきっての名門バレンシアCFにフォーカスを当てた。壇上にはバレンシア在住経験のある司会の小澤一郎氏に加え、日本のバレンシアCF公式ファンクラブ「ペーニャVCFニッポン」の奥山貴寿会長もゲスト参加。特別講師には2019年から同クラブのグローバル・ビジネス・デベロップメント・マネージャーを務めるミゲル・アレグレ・プルメ氏が招かれた。

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アレグレ氏のプレゼンテーションには興味深いエピソードがいくつも散りばめられていた。クラブ創立のきっかけ、コウモリがクラブや町のエムブレムになった由来、スタジアム名「メスタージャ」の由来、メスタージャが内戦時や1957年に生じた大洪水の際に果たした役割など、ラ・リーガのコアなファンでも初めて知った情報が多かったのではないか。

とはいえアレグレ氏が何よりも誇らしげに語っていたのは、ヨーロッパの5大リーグにおいて6番手と評価されている選手育成への取り組みだ。1992年に設立した練習施設シウタ・エスポルティーバ・デ・パテルナでは、毎シーズン450人近くの選手が年代別のカテゴリーでプレー。これまでトータル109人の選手をトップチームに送り込んできた。

今季のトップチームには6人のアカデミー生え抜き選手、そして2019年にバレンシア・メスタージャ(Bチーム)に加入したユヌス・ムサが所属しており、平均年齢23.99歳はヨーロッパ5大リーグで最も若い。今季就任したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の下、彼らは「バレンシア」の由来である「バレンティーア(勇敢さ、力強さ)」を体現する戦いぶりで要求の高いバレンシアニスタたちの心を掴んでいる。

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スペイン旅行のプロ、西塚淳氏による観光パートでは、バレンシアに詳しい小澤氏や奥山氏も交えて現地情報を紹介。日本でも有名なパエージャに加えてフィデウアやアロス・ネグロ、オルチャタといったご当地グルメ、パンプローナのサンフェルミン、セビージャのフェリア・デ・アブリルと並ぶスペイン3大祭りのラス・ファジェス(火祭り)、トマティーナ(トマト祭り)といったお祭りについても実体験を基にした解説が行われた。

第7回のテーマは「女子サッカー」。スペイン、日本の両女子サッカー界について、両国で活躍する特別ゲストが語り合う。

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