【NBAスタッツ】シュート力を計測するために使用されるeFG%とは何?
【(NBA Entertainment)】
「スタッツが証明している。彼は現在、世界一のリーグのベストシューターなんだ」
実際、渡邊の3ポイント成功率は現在57.1%でリーグ1位。2位にいるジョシュ・グリーンの52.9%を大きく離してリーグのトップに位置している。さらに、渡邊はエフェクティブフィールドゴール成功率(eFG%)という数値でも78.3%を記録し、リーグ1位に立っている。
今回は、このeFG%がどういうものなのかを紹介する。
eFG%とは
しかし、バスケットボールには2Pショットと3Pショットが存在し、2点ではなく3点獲得できる3Pショットの方が決まったときの重みがある。それを考慮したのが、アドバンスドスタッツのひとつであるeFG%だ。2点よりも3点が1.5倍多いことから、2Pショット成功数に3Pショット成功数を1.5倍にした数値を足し、全FG試投数で割るという計算式になる。
eFG% = (2PM + 1.5 × 3PM) ÷ FGA × 100
例えば、ネッツのニコラス・クラクストンが試合で10本中5本のショットを決め、3Pは1本中0本成功だったとする。一方で、渡邊は8本中4本のショットを決め、そのうち3Pは5本中3本決めたとしよう。
従来のスタッツだけなら、どちらも10得点、FG%は50%だ。しかし、eFG%を見た場合、クラクストンは50%のまま、渡邊は68.75%まで上昇する。FG%だけなら同じ成功率の選手だったのが、eFG%を照らし合わせることで、渡邊の方がシュート力があるということがわかるようになるのだ。
eFG%とは、「3Pの価値を加味した成功率」というスタッツなのだ。
もちろんこれは、選手だけではなくチームでも同じく当てはまる。以下は今季の30チームのeFG%とFG%を比較したグラフだ(現地11月24日までの試合消化時点)。
eFG%とFG%の比較
【NBA Statsより】
逆に、eFG%に比べてFG%が高いアトランタ・ホークスとロサンゼルス・レイカーズは、それぞれ1試合平均3P成功数がそれぞれリーグ29位と30位で、3P以外での得点が多いということが推測できる。
こうしてひとつの数字から選手やチームのプレイタイプや傾向を探れるのが、スタッツ分析の面白いところだ。
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