三ヶ島かな―今季最高で連覇へ挑戦

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【<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>】

 JLPGAツアー2022シーズン最終戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金3000万円)が11月24日、宮崎県宮崎市・宮崎カントリークラブ(6487ヤード/パー72)で開幕する。22日は指定練習日。公式会見が行われた。

 あれから、1年。ディフェンディングチャンピオンの三ヶ島かなは今季を、「50-60点」と採点した。続けて、「23年、大きくジャンプするために、今はしゃがみこんでいるところかなぁ」という。

 とはいえ、前年の優勝で21日には空港で出場ただひとり、歓迎セレモニーが行われるなど責任の重さを実感したばかり。それだけに、来年なんて悠長には構えていられない。気合を入れ直し、「ベストをつくせば結果はついてくる」と思い直した。

 練習ラウンドの感触を、「油断したら、やられます」と話し、「オフにもここで練習をさせていただいている。例年と比べ、冬にもかかわらず芝が元気。手強いです。すべてのホールがキーホール」と気を引き締めた。

 最終戦を前に、さまざまなことを振り返る。「何をしてもうまくいかない時。アース・モンダミンカップの第2日、最後のひと転がりが入らず予選落ちでした。その時、珍しく父が来ていて…」とひと息置いて、「日光東照宮の三猿のお守りキーホルダーを手渡してくれ、つらい時には頼ってほしい、といわれた。すごくうれしい。もったいなくて大事にリュックへ入れて大切にしている」と明かしている。

 三猿といえば、東照宮内の神厩舎の彫刻。全部で8面に彫られている。その内、有名なものは2枚目の見ざる・聞かざる・言わざるだが、猿の姿を借り、人間の一生を表わしたものだ。3枚目は、独り立ちで、「父から独立し、ツアーをひとりで戦うようになって今年、1年が過ぎた」。しみじみと語った。

 一方、前週はホールインワンを達成し、500万円を獲得したことが話題に。ところが、これには後日譚―。「翌日の夜、ホテル近くので自転車に横からドーンとぶつけられた。けががなくて幸い」と胸をなでおろし、「大当たりの日ばかり」と苦笑した。しかし、最終日には63のベストスコアをマークするなど総決算の今回へ、弾みをつけている。

 「食欲が出てきた。たくさん、ご飯をたべています」と体調良好をアピール。遅ればせながら、すべてが整った。連覇へGo―。
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