早大スケート部フィギュア 西山が逆転のFSで全日本出場を決める!それぞれが課題や収穫を得た大会に
【早稲田スポーツ新聞会】
【早稲田スポーツ新聞会】記事 佐伯栞、吉本朱里 写真 吉本朱里
大会2日目、ショートプログラム(SP)の翌日に行われた男女フリースケーティング(FS)。12月に行われる全日本選手権の最終選考会ということもあり、特別な緊張感が前橋のリンクを包んだ。女子FSではSP2位の川畑和愛(社3=沖縄・N)が総合8位となり、惜しくも全日本選手権の出場権を逃した。男子FSでは西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)が迫真の演技でSP10位から総合4位と順位を大きく上げ、見事全日本選手権への切符を手にした。
★川畑は悔しい演技…馬場、木南も課題を明確に(女子FS)
FSで演技をする木南 【早稲田スポーツ新聞会】
FSで演技をする馬場 【早稲田スポーツ新聞会】
FSで演技をする川畑 【早稲田スポーツ新聞会】
★西山が逆転で全日本への切符を掴む!廣田も演技後には笑顔(男子FS)
FSで演技をする廣田 【早稲田スポーツ新聞会】
FSで演技をする西山 【早稲田スポーツ新聞会】
結果
川畑和愛
SP 2位 55・03点
FS 10位 84・76点
総合 8位 139・79点
馬場はるあ
SP 11位 45・11点
FS 12位 81・53点
総合 11位 126・64点
木南沙良
SP 19位 40・99点
FS 17位 73・13点
総合 18位 114・12点
▽男子
西山真瑚
SP 10位 49・49点
FS 1位 127・63点
総合 4位 177・12点
廣田聖幸
SP 14位 42・34点
FS 16位 85・45点
総合 15位 127・79点
コメント
川畑和愛(社3=沖縄・N)
――SP後、どのようなお気持ちでFSの演技に臨まれましたか
SPでは自分ができることをできて安心した気持ちでした。FSは普段の練習から完成度が低かったので滑る前から不安がありました。前半のジャンプは崩れてしまいましたが後半はまとめることができたと思っています。
――今大会全体を振り返って、今のお気持ちをお聞かせください
全日本選手権に出場できず悔しい気持ちを感じるのと同時に、調子が良くない中でも緊張から逃げずプログラムを滑り切ったことに成果も感じていて、はっきりとした言葉にするのは正直難しいです。とりあえずは、SPとFSを無事滑り終えることができてホッとしています。
馬場はるあ(社3=東京・駒場学園)
――SP後、どのようなお気持ちでFSの演技に臨まれましたか
今自分が出来ることをしっかり決めること、ショートの反省点を改善した演技、そして次につながる演技を目指しました。
――FSの演技を振り返っていかがですか
6分間練習があまり良くなくどうなるかと思いましたが、本番では集中して6分間を引きずらず出来たと思います。後半が集中力が途切れてしまったと思うのでそこを課題として改善していきたいです。
木南沙良(人通2=東京・日大一)
――シニアに上がって初めての東日本選手権でした。今大会の目標を教えてください
今年取り組んできた事が、東日本の舞台でどのように評価されるのか知るために、今できる100%の演技を目標に練習をしてきました。また、来年を見据えて課題の発見という目的もありました。
――今大会の演技を振り返っていかがですか
SPとFSで計2本3回転トーループを決められたことは良かったです。スピンのレベルの取りこぼしなどの課題も明確になりました。
▽男子
西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)
※Zoom囲み取材より抜粋
――終わってみて、感想はいかがですか
今日は一日中、昨日の悪い演技のイメージが残っていたので、それを新しく良い演技をする自分を想像することで、嫌な記憶と戦って過ごしていたのですが、その良いイメージに近い演技を今回披露できたので、すごく嬉しいですし、安心しています。
――一晩どのように過ごされていましたか
SPが終わってから色んな人から励ましのメッセージをもらっていたので、その言葉一つ一つを噛み締めて、信じて、良いイメージの時の演技を思い描いたり、実際の映像を見たりして、過ごしていました。
――昨日のジャンプがはまらなかったのは、怪我が原因なのか、メンタル的なものなのでしょうか
実は、左のもも裏を肉離れしているのですが、練習は良い準備ができていて、良いジャンプを何本も飛べていたので、本番できなかったのは自分の気持ちがプレッシャーに負けていたのかなと思っています。
――肉離れに対してどういう処置をして臨まれましたか
マッサージなどで回復できるものではなかったので、とにかくテーピング、痛み止めを飲んで練習をしてきました。
――今回のプログラムをシングル最後のプログラムとして選んだ時に込めた想いは
実はこのプログラムを選んだ時はラストにしようと思っていませんでした。SPは2年前に作っていて、FSも昨年作っているので、シングルをやめるつもりで選んだ曲ではないです。ただその時にはもう自分のシングル人生は短いと思っていたので、やりたい気持ちを込めて滑れるプログラムにしたいなと思って選びました。
――全日本の切符が手に入るか入らないかを待っている今の心境はいかがですか(インタビュー後、全日本選手権出場が決定)
自分がしてしまったミスは取り戻せないのですが、今日は自分ができる最大の演技に近い演技ができたと思うので、もうあとは祈って待つしかないと思っています。
――アイスダンサーとしてのプライドをシングルで見せたいと言っていたが、今日の演技はそういう想いは見せられましたか
アイスダンサーの評価としてはあまり良い評価ができないと思います。今日はジャンプにすごく意識を向けていたので、自分が得意な表現やステップが少し疎かになってしまったと思っているので、アイスダンサー西山真瑚としてはあんまり評価できるものではないと思います。ただ、悔しいところからここまで挽回できたことに関してはスケーターの西山真瑚を評価したいなと思います。
廣田聖幸(スポ2=千葉・東邦大東邦)
――SP後、どのようなお気持ちでFSに臨まれましたか
東京夏季大会から苦しい、悔しい演技が続いていて、東日本選手権が今シーズン最後の試合となるので、悔いのないように楽しく滑ろうと思いました!
――FSの演技直後には笑顔も見られました。演技を振り返っていかがですか
前橋に来てから体も良く動いていて、ジャンプも普段の練習では考えられないほど調子が良くて自信を持って跳ぶことができました!また前日のSPでステップシークエンスのレベルを初めて3を取ることができて、FSでもステップに関しては練習してきたものを出し切ろうと自信を持って滑れました!SPとFSで減点でありながらもステップのレベルをどちらも3を取ることができたことがとても嬉しかったです!結果的には大きな過失なくできたことがとても大きな自信になりました!東京夏季大会のどん底のFSの演技から自己ベストまで自分を上げることができて、今シーズン最後の演技を悔いなく満足のいく出来で終われることができました!
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