<重賞レース分析>サンタアニタトロフィーは、前走の距離や馬格が明暗を分けるポイントに!

東京シティ競馬
チーム・協会

【第42回優勝馬:トロヴァオ号】

11月2日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第43回サンタアニタトロフィー(SIII)が実施される。
1996年に「関東盃」からサンタアニタトロフィーに改称。レース名は東京シティ競馬と米国・サンタアニタ競馬場が友好交流提携を結んだことに由来している。
ここではサンタアニタトロフィー過去10年の結果から、レースの傾向を分析する。


<レース情報>
第43回サンタアニタトロフィー(SIII)
日程:2022年11月2日(水)20:10発走
距離:1,600m

第42回優勝馬:トロヴァオ号 【東京シティ競馬】

■2番人気以内の馬は比較的堅実

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、2番人気以内の馬は[4-7-1-8](3着内率60.0%)、3〜11番人気の馬は[6-3-9-72](3着内率20.0%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-41](3着内率0.0%)となっている。伏兵の台頭も決して珍しくはないレースだが、まずは人気の中心となっている馬に注目した方が良さそうだ。

■好走を果たした馬の大半は「大井」所属馬

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[1-2-2-21](3着内率19.2%)、「船橋」の馬は[1-1-2-27](3着内率12.9%)、「大井」の馬は[8-6-6-70](3着内率22.2%)、「川崎」の馬は[0-1-0-3](3着内率25.0%)となっている。なお、第38回(平成29年)以降の過去5年に限ると、「浦和」の馬は[0-0-1-14](3着内率6.7%)、「船橋」の馬は[1-1-0-10](3着内率16.7%)、「大井」の馬は[4-3-4-32](3着内率25.6%)、「川崎」の馬は[0-1-0-2](3着内率33.3%)である。近年は特に「大井」所属馬の活躍が目立つレースと言えるだろう。

■施行時期が移ってからは内外極端な枠に入った馬が不振

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1〜2枠の馬は[4-2-1-26](3着内率21.2%)、3〜6枠の馬は[4-5-8-62](3着内率21.5%)、7〜8枠の馬は[2-3-1-33](3着内率15.4%)となっている。ただし、施行時期が11月上旬〜11月中旬となった第41回(令和2年)以降の過去2年に限ると、1〜2枠の馬は[0-0-0-6](3着内率0.0%)、3〜6枠の馬は[2-2-2-10](3着内率37.5%)、7〜8枠の馬は[0-0-0-8](3着内率0.0%)である。ごく近年の傾向を重く見るならば、内外極端な枠に入った馬は評価を下げるべきかもしれない。

■8歳以上の高齢馬は強調しづらい

【馬齢別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

馬齢別成績を見ると、7歳以下の馬は[8-10-8-81](3着内率24.3%)、8歳以上の馬は[2-0-2-40](3着内率9.1%)となっている。極端な高齢馬は割り引きが必要だ。

■前走の距離も見逃せないポイント

【前走の距離別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の距離別成績を見ると、1,200m以下の馬は[0-0-0-15](3着内率0.0%)、1,200m超1,800m未満の馬は[8-7-9-77](3着内率23.8%)、1,800m以上の馬は[2-3-1-29](3着内率17.1%)となっている。なお、施行時期が11月上旬〜11月中旬となった第41回(令和2年)以降の過去2年に限ると、1,200m以下の馬は[0-0-0-1](3着内率0.0%)、1,200m超1,800m未満の馬は[2-1-2-14](3着内率26.3%)、1,800m以上の馬は[0-1-0-9](3着内率10.0%)である。ごく近年の傾向からも、引き続き前走が1マイル前後のレースだった馬を重視すべきだろう。

■大型馬の扱いに注意

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、510kg未満の馬は[10-8-9-88](3着内率23.5%)、510kg以上の馬は[0-2-1-33](3着内率8.3%)となっている。なお、第37回(平成28年)以降の過去6年に限ると、510kg未満の馬は[6-6-6-56](3着内率24.3%)、510kg以上の馬は[0-0-0-14](3着内率0.0%)である。大型馬は過信禁物と見ておきたい。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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