2022年NBAドラフト上位指名選手のここまでの活躍を振り返る
【NBA Entertainment】
NBAドラフト2022全体2位指名のチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)こそ開幕前にシーズン全休が決まってしまったものの、彼を除く上位指名5選手がすでにチームの主力として活躍し始めている。今回はそんな上位指名選手たちがどのような序盤戦を過ごしているのかチェックしてみよう。
※スタッツは日本時間10月28日現在。
全体1位:パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)
【NBA Entertainment】
成績:5試合、平均24.0得点、7.6リバウンド、3.2アシスト、1.6ブロック
2022年の全体1位指名として高い注目を集めるバンケロは、デビュー戦にしてその期待に大きく応えた。開幕初戦となったデトロイト・ピストンズ相手に27得点、9リバウンド、5アシスト、2ブロックの好成績をマーク。ドラフト全体1位指名の選手がNBAデビュー戦で20得点&5リバウンド&5アシスト超を記録したのは、2003年のレブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ)以来のことだ。
その後もペースを落とさず、なんと5試合連続で20得点超を記録している。これを達成したことがあるルーキーは、ウィルト・チェンバレン、オスカー・ロバートソン、エルビン・ヘイズ、ドミニク・ウィルキンズ、グラント・ヒルの5人しかおらず、どの選手もバスケットボール殿堂入りを果たしている名選手だ。
全体3位:ジャバリ・スミスJr.(ヒューストン・ロケッツ)
【NBA Entertainment】
成績:5試合、平均14.2得点、7.4リバウンド、1.4ブロック
最初の数試合こそショットミスが多く苦しんでいた様子だったが、ここ数試合は3ポイントショットを中心に成功率を伸ばし始めている。1勝4敗のロケッツがここまで唯一勝利した現地10月25日のユタ・ジャズ戦では、3P5本中3本成功を含むFG10本中6本成功、21得点、そして9リバウンドを獲得している。
平均4.2ファウルとまだ荒削りな様子は見受けられるものの、211cmというサイズと外からのシュート力というスキルの組み合わせが、NBAで通じるものだという感触は掴みつつあるように感じられる。試合を重ねるごとに数字を伸ばしていきそうだ。
全体4位:キーガン・マレー(サクラメント・キングス)
【NBA Entertainment】
成績:3試合、平均17.7得点、5.0リバウンド、FG成功率51.3%、3P成功率41.7%
開幕戦こそは安全衛生プロトコル入りで欠場となってしまったマレーだが、2試合目に出場してからは安定した活躍を残し続けている。当初はベンチスタートだったが、現地10月27日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦では初先発出場も果たし、18得点、6リバウンドと活躍した。
平均3P試投数(8.0本)、3P成功数(3.3本)はともにルーキートップであり、それも41.7%という高確率で決めている。そのシュート力でスペーシングを生み出すだけでなく、ボールを持っていないときの動きがすでに優れており、エースガードのディアロン・フォックスとの連携プレイの精度は高まるばかりだ。
全体5位:ジェイデン・アイビー(デトロイト・ピストンズ)
【NBA Entertainment】
成績:4試合、平均16.0得点、4.3リバウンド、5.5アシスト、3P成功率42.9%
インサイド選手が多く指名されるドラフトで、最初に指名されたガード選手となったアイビーは高い得点能力とプレイメイク能力で期待値を超える活躍を見せていると言ってもいいのではないだろうか。
ターンオーバーの多さ(2.8)は少し気になるものの、3P成功率42.9%はルーキーガードとして優秀だ。昨年のドラフト全体1位指名のケイド・カニングハムと組むバックコートは、リーグ屈指のエキサイティングなコンビとなりそうだ。
全体6位:ベネディクト・マサリン(インディアナ・ペイサーズ)
【NBA Entertainment】
成績:5試合、平均20.8得点、5.0リバウンド、2.4アシスト、3P成功率38.7%
ここまで全試合がベンチからの出場となっているマサリンだが、先発起用も時間の問題だろう。ルーキーとしてはバンケロに次ぐ得点力を誇り、ペイサーズにとって必要な戦力となっている。
プレシーズン中は13本中わずか2本しか入らなかった3Pも、レギュラーシーズンに入ってからは平均試投6.2本で成功率38.7%と、しっかり修正してきている。今季唯一勝利を記録しているピストンズ戦では27得点、7リバウンドと大活躍だった。
(著者:大西玲央)
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