世界NO.1プレーヤーへの道、レアル・マドリードで不動の地位を築き始めるフェデリコ・バルベルデ

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 ウルグアイ出身のバルベルデは、レアル・マドリードの先発メンバーに定着し、今週のエルチェCF戦では今季6点目を挙げた。チームメイトのトニ・クロースも、最近の彼の活躍ぶりを見て、今世界中で最も好調な選手3人のうちの1人に挙げている。

 レアル・マドリードのMFバルベルデは今シーズン、ラ・リーガ・サンタンデールで5ゴール、チャンピオンズリーグで1ゴールと、すでに6ゴールを記録している。昨シーズンはわずか1ゴールだっただけに、これは大きな進歩である。9月にレアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督はこう言った。「昨年、私にとって不思議に思えたのは、彼が1点しか決められなかったことだ。私は彼の足には重い石が乗っかっているからだと彼に伝え、もし彼が1シーズンで少なくとも10ゴールを決めることができないのなら、私はコーチライセンスを捨てて引退する」と豪語した。

 水曜夜のエルチェCF戦での一撃で、バルベルデはすでにこの目標の半分以上に達している。この試合の後、アンチェロッティは「10点を要求するのはリスクだったが、もし彼があと4点決めれば、私のライセンスはそのまま残るだろう!」と付け加えている。

 9月のラ・リーガ・サンタンデールの月間最優秀選手賞を受賞したことからもわかるように、この24歳の選手はこれまでのキャリアの中で断トツに良いシーズンを送っている。

 1998年7月にウルグアイの首都モンテビデオで生まれた彼は、2015年の南米U-17選手権で9試合7ゴールを挙げ、欧州の多くのトップクラブのスカウトに注目され、その痩せた体型からエルパジャリート(小鳥)というニックネームで呼ばれるようになった。

 レアル・マドリードはラテンアメリカに優れたコネクションを持っており、サンティアゴ・ベルナベウスタジアムの魅力もあって、バルベルデはラ・リーガ・サンタンデールの白い巨人への入団に同意した。バルベルデはウルグアイのクラブであるペニャロールのシニアチームで、コパ・リベルタドーレスでのデビューを含めてわずか11回しかプレーせず、2016年7月に18歳になった後にスペインの首都チームへの完全移籍を果たした。

 10代の彼は、後にシニアチームの監督となるサンティ・ソラーリの下、レアル・マドリーのリザーブチームであるカスティージャにすぐになじんだ。バスクのSDアモレビエタ戦でゴールを決めてスペイン3部での初出場をマークし、同チームで貴重な経験を積んだ。

 翌年の夏、バルベルデは、U-20ワールドカップでウルグアイを率いて、準決勝でPK戦に敗れた。2017/18シーズンをデポルティーボで過ごした彼の成長はラ・リーガ・サンタンデールのレベルでも続き、2017年9月にはウルグアイのフル代表デビューを果たしたのだった。

 2018年夏にバルベルデがレアル・マドリードのトップチームに復帰してから、トッププレイヤーへの道は加速した。ソラーリの短い任期中にレギュラーとして出場機会を獲得していき、さらに2019年3月に監督に復帰したジネディーヌ・ジダンは、この若手の運動量と決定力がチームを勝たせるために必要なものだとすぐに気付いた。

 2019年から2022年にかけて、2018年のバロンドールを受賞したルカ・モドリッチ、ブラジル代表キャプテンのカゼミーロ、2014年ワールドカップ優勝のトニ・クロースらと中盤のポジション争いが激しい中でも、バルベルデはレアル・マドリードでレギュラーの座を手中に収めた。

 また、昨年のチャンピオンズリーグでは、右ウイングとして多くの試合に出場し、優勝の鍵を握った。決勝のリバプール戦で1-0の勝利を収め、ヴィニシウスのゴールをアシストしたのもこのウルグアイ人選手だった。小鳥の愛称で親しまれるバルベルデは、世界トッププレイヤーへの準備ができていることを示している。実際に彼の最近のパフォーマンスは、チームメイトのトニ・クロースが、今世界のサッカー界で最も好調な選手3人のうちの1人と太鼓判を押すほどである。
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