酒井高徳 『責任と覚悟』を胸に、死力を尽くして走り、戦い、ゴールを目指し続けるDF

ヴィッセル神戸
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【vissel kobe】

第29節・名古屋グランパス戦をスコアレスドローで終えた後、こんな言葉を口にしていた。

「残りの試合は今日のような僅差の厳しい戦いが続く。その中で1つのチャンスを取れるか、取れないかがこの状況を抜ける大きな鍵になっていく。だからこそ、(点が)入らなくても『あ〜また入らなかった』とやめてしまうのではなく、入るまで自分たちが一生懸命やり続けることが大事になる。今日はそれが勝利という形で報われなかったですが、チームとしては同じ方向を見て戦えていたと思うので、そこにしっかりフォーカスして続けてやっていきたいと思います」

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直近のガンバ大阪戦は、まさにその言葉を体現するような試合になった。ビハインドを追いかける展開の中、83分に追いつくと、アディショナルタイムに追加点を奪い相手を突き放す。序盤から攻勢に試合を進めながら、なかなか好機を活かし切れていなかった中で『入らないなら、入るまで』と求め続けた結果、勝利を引き寄せた。

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そのG大阪戦を含め、チーム内で唯一ここまでのJ1リーグ29試合全てに先発出場を続けている。しかも第7節・FC東京戦を除く28試合にフル出場。アップダウンが求められるポジションにあって総走行距離が10キロ以下だったことはほぼなく、時に12キロ近い距離を走り抜く。しかも終盤になるほど攻守にその存在感が際立つのも特筆すべきだろう。苦しい状況ほど声を出し、仲間を鼓舞している姿を見たのも1度や2度ではない。その姿に彼の胸にある『責任と覚悟』が透けて見える。

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「この時期はどうしても自信がないように見える選手が出てきてしまったり、チーム全体として勇気を持ってプレーできなくなったりすることもある。そこをしっかり選手同士がコミュニケーションをとりながら、ビルドアップをするところでは自信を持ってするとか、割り切って蹴る展開になった時にはFWやボランチがしっかりセカンドボールを拾ったり、ウイングの選手がしっかり反応するなど意思統一をして戦うことが大事になる。いいサッカーかどうかではなく、今自分たちがやるべきなのは全力でアグレッシブに戦うこと。その軸を試合によってブラさないようにしたい。残留争いという状況に陥らせてしまったのは他ならぬ、自分たち。そのことにしっかりと責任と覚悟を持って最後まで戦い抜きたい」

 J1リーグも残すところ5試合。そこには死力を尽くして走り、戦い、ゴールを目指し続ける酒井の姿がきっとある。

フリーライター 高村 美砂
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