三ヶ島かな 40人抜きで2位へ浮上

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

第49回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)第2日

 三ヶ島かなが今季2度目の5連続バーディーを決めた。64をマークし、通算9アンダー、前日の42位タイから、2位タイへ浮上。

 第1日、山下美夢有が「60」のJLPGAツアーの最少ストローク記録を更新したばかり。コースには、この日もその余韻が確かに残っていた。それだけに、1番からバーディーを積み重ねた三ヶ島もどこまで続くーそんな勢いである。ショットの精度が抜群で、しかもパッティングもマジシャンのように、次々とカップへ吸い込まれた。

 とはいうものの、「多分、みなさんがすごいスコアを期待していると思いましたけど、私はマイペース」とクールだ。9月に入って好調である。ゴルフ5レディス第2日にも、5番から9番で同じ5連続バーディーを記録したばかり。「ご夫婦で応援にいらしてくださったスポンサーが、今日も…。いいプレーを披露できてうれしい」と話した。

 ただし、山下のようにはいかない。後半も4バーディーを重ねるなど健闘したものの、首位とは8打差である。ただし、自己ベストを更新。それには満足そうだった。

 今大会、過去4度出場。ところが、相性が良いとはいえない。何しろ60台のスコアをマークしたのは初めて。「毎年、凄くグリーンが速い。でも、今年はどうしてボールがよく止まるのか、という感覚。きょうは、強気にピンへ打ち込んでいこうーがテーマでした」と上昇のポイントを語った。恵みの雨に感謝ということか。

 一方、プレーからは想像がつかないが、腰痛を発症。不安を抱えてのプレーだったという。前夜、ハリ治療を施し安静につとめた。「考えてみると第1日、痛みを感じたのはボギーを叩いた6番です。バーディーをとったホールでは痛くない。不思議ですね。今日はケアがうまくいって痛みが軽減された。クラブをしっかり振れましたよ」。

 ただし、「(山下)美夢有さんのひとり旅になってしまいそう」と、無念の表情を浮かべる。26歳はもう若手とは呼ばれなくなった。「体のケアを考えなければいけない。そんな年齢になった」とポツリ。勝負は何が起こるかわからない。最終組でプレーする最終日。意地をみせてほしい。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
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