早大ボクシング部OB・岩田翔吉 11/1、早稲田初の世界チャンピオンに挑戦

チーム・協会

【早稲田大学競技スポーツセンター】

「勝ってから僕のストーリーが大きく始まる」

ボクシング・ライトフライ級のアジア3冠王者で、早稲田大学ボクシング部出身の岩田翔吉選手(2018年スポーツ科学部卒業、帝拳所属)が11月1日、さいたまスーパーアリーナにてWBO世界同級王者・ジョナサン・ゴンサレス選手(プエルトリコ)に挑戦します。勝てば早稲田大学史上初のボクシング世界チャンピンの誕生となります。このほど岩田選手が早稲田大学を訪れ、決戦に向けた決意を語りました。

インタビューで決意を語る岩田選手 【早稲田大学競技スポーツセンター】

――7月に堀川謙一選手と東洋太平洋王座・WBOアジアパシフィック王座・日本王座のアジア3冠をかけて対戦し、勝ちました。何を得ましたか
堀川選手はボクシング部時代からスパーリングをしていた相手で、お互い手の内を知り尽くした選手でした。ボクシングは後半にダウンを奪ったほうが有利になりますが、堀川選手は後半からギアを上げてくるタイプ。相手の強いフィールドで自分が上回りたいと思って戦いました。12ラウンドのボクシングは初めての経験でしたが勝つことができ、世界で戦っていくうえで貴重な経験になりました。ボクシングの幅を広げることができました。

――目指すボクサー像は?
お客さんから「見たい」と思われるボクサーです。強かったとしても、「見たい」と思われるかどうかは違います。アメリカのボクサーは収益を上げないといけないので、多くの選手はキャラが立っていて、見せるボクシングをしています。ボクサーとしては、自分を貫くことを大事にしています。年を重ねていく過程、成長していく過程で、自分らしくないこともしなければならない時はあります。しかし、根本的なものは変えません。「自分」というものを明確化して貫くようにしています。その姿勢がボクシングスタイル、ボクシングマインドに生きてきます。

――どのような練習をしていますか。
本能のままに動くことが正しい、と思えるような準備をしています。試合中は何も考えず、勝手に体が動きます。考えて動くと反応に遅れがでてしまいます。練習では考えて一連の動きを体に染み込ませていきますが、本番では考えません。それから、メンタルを鍛えることも大事です。いくら体が強く、技を磨いていたとしても、メンタルがだめだと、実力を試合で出せなくなります。

早稲田スポーツミュージアムのインタビューバックにサインを入れる岩田選手 【早稲田大学競技スポーツセンター】

――世界戦への思いを語ってください。
子供のころから世界チャンピオンになりたいという漠然とした夢がありました。しかし、父から「強く思っていないとできないことだぞ」と言われ、「何が何でも絶対にそうなりたい」、ということをずっと思ってきました。調子が悪かった時期も、家族や周囲の支えてくれた人がいたからこそ、「世界チャンピオンになる」ということを強く思い続けることができました。必ずなると決めて生きてきた、そのチャンスが目の前にあることを考えると、すごく感慨深いと思います。勝ってから、僕のボクサーとしてのストーリーが大きく始まると思います。世界チャンピオンになったら、アメリカで防衛戦をやりたいと思っています。是非、楽しみにしてください。

世界戦に向けて記者会見で決意を語った岩田選手 【共同通信】

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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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