豪華メンバー集結! 札幌記念を分析する
【2021/8/22 札幌11R 札幌記念(G2) 1着 13番 ソダシ(2番人気)】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
枠番別成績(2013年函館除く)
■表2 【枠番別成績(2013年函館除く)】
年齢別、性別成績
■表3 【年齢別、性別成績】
1〜3着馬の前走着順
■表4 【1〜3着馬の前走着順】
前走クラス別成績(2016年〜)
■表5 【前走クラス別成績(2016年〜)】
前走G1(海外含む)からの好走馬(2016年〜)
■表6 【前走G1(海外含む)からの好走馬(2016年〜)】
また、距離延長・同距離の6頭はいずれも前走5着以内。この前走G1組で「距離延長または同距離、前走5着以内」の馬は合計で【2.3.1.5】複勝率54.5%になる。一方、距離短縮馬は前走着順を問わず【1.2.4.8】複勝率46.7%と安定しており、好走馬7頭中6頭は前走4着以下からの巻き返しだった。
前走G2・G3からの好走馬(2016年〜)
■表7 【前走G2・G3からの好走馬(2016年〜)】
【結論】
今年の札幌記念でもっとも注目を集める馬といえば、連覇を狙うソダシだろう。4歳牝馬、前走マイルG1優勝からの距離延長という点に特に不安はない。しかし気になるのは過去10年勝利がない1番人気に支持されそうなこと。その1番人気も複勝率は80.0%と高く3連複の軸としては信頼できるが、馬単や3連単を買うなら他に1着候補を探したい。
その候補となるのが、ソダシと同じ4歳牝馬・ユーバーレーベン。前走G1組のため4番人気以内に推されることが条件になるが(表6)、前走ドバイシーマクラシック5着という成績や、G1好走実績(オークス優勝)も問題ない。同じくG1組でもう1頭、2走前のドバイターフで海外G1制覇を果たしたパンサラッサも有力。前走の宝塚記念は8着に沈んだものの、G1組の距離短縮馬であれば前走着順は不問だ。繰り返しになるが、この2頭はレース前に4番人気以内に入っているかどうかを確認してから買い目を組み立てたい。
前走G1以外の組では、函館記念で6着だったアラタ、クイーンSで8着だったフィオリキアリ(抽選対象)に穴で注目したい。重賞での最高着順はアラタが昨年の福島記念3着、フィオリキアリは一昨年の桜花賞7着と実績では見劣るが、表7で触れたようにこういった馬にもチャンスはあるレースだ。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。
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