【湘南スペシャルプレビュー】勝点で並ぶ湘南と札幌の激突。新加入・中野嘉大が展望を語る

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【(C)SHONAN BELLMARE】

サガン鳥栖から加入するや、前々節アビスパ福岡戦、前節ジュビロ戦と、さっそくピッチに立った。だが前者は0対0、後者は0対1と、いずれも望む結果を掴めてはいない。中野嘉大の表情が曇るのも無理はなかった。
自省が口をつく。

「福岡戦ではドリブルで仕掛けるシーンが2、3回ありましたが結果を残せなかった。磐田戦は仕掛けることもできず、まったくダメだった。途中から入った分なにかしなければいけないという想いのなかで、ロストに繋がるシーンが多かった。よくないプレーだったと思います」

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サイドを主戦場に攻撃を活性化させる。ビルドアップに係わりながらチームの推進力を促し、相手を押し込めば鋭利なドリブルを絡めて好機を生み出していく。
「攻撃で違いをつくることが自分は得意」と語る。

「最後の局面で1対1を仕掛けるのはもちろん、自陣も含めて僕のところで全部入れ替わろうと思っている。相手が奪いに来てくれたら打開するチャンス。とくにサイドは時間もスペースもあるのでプレッシャーを感じずにプレーできるし、味方といい関係性をつくることができれば相手と確実に入れ替われる。自分のところから次の選手に優位性を与えて、いい展開を生めると思います」

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チームに合流して1カ月にも満たない。だが日は浅くとも、抱く感触はポジティブだ。

「僕がやりたいプレーを理解し、僕のよさを出すために合わせてくれる選手が多いので、時間が経過するごとに連係は深まっていくと感じるし、いいプレーを自分がしっかり示せば積み上げていけるはず。練習では周りと繋がりを持ちながらいいプレーができているので、まだまだですが、着実にいい関係ができている感覚はある」

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今節は14位の北海道コンサドーレ札幌を迎える。大敗したゲームが響いているのだろう、失点はリーグ最多の39を数え、ここ5試合は2分3敗と勝利から遠ざかっている。かたやベルマーレも前節7試合ぶりの黒星を喫し、ここ3試合勝利がない。なにより、勝点で並ぶ両者にあって、今節が譲れぬ一戦であることは間違いない。
「戦える選手が多い」昨年3月まで在籍した古巣の特徴をひもときつつ、中野は一戦を見据える。

「対人の強さを前面に押し出した守備をしてくるし、ミシャさん(ペトロヴィッチ監督)のもとで攻撃もオーガナイズされている。出られるかまだ分からないですけど、1対1で上回ることを僕は楽しみにしています」
さらに想いを重ねる。

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「僕がどういうプレーをするのか知らない選手もサポーターの方も多いと思う。自分の武器であるドリブルで違いを出すのはもちろん、ほかのプレーもできるところを早く試合で見せていきたい。いい意味で期待をどんどん裏切っていきたいなと思います」

確たる自信が言葉に漲る。難敵を撃破すべく、中野は自身の特長を余さず示すつもりだ。

取材・文 隈元大吾
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著者プロフィール

1968年、藤和不動産サッカー部として創部。1993年にベルマーレ平塚となりJリーグ開幕より1年遅れてJリーグ昇格。 1999年、親会社撤退からクラブ存続危機となるが、地域やサポーターの支えのもと2000年に湘南ベルマーレとして再出発。 以降幾度も昇格、降格を繰り返しながら2022年はJ1で5年目のシーズンを戦っている。 ◆MISSION「夢づくり人づくり」 ◆VISION「人生と地域を豊かにする、スポーツ文化が根ざしている世の中」 ◆SLOGAN「たのしめてるか。」

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