マリーンズ戦記 7月31日 バファローズ戦 2対5

千葉ロッテマリーンズ
チーム・協会

【千葉ロッテマリーンズ井口資仁監督】

 まさかの後半戦3連敗スタートとなってしまった。7月31日、ZOZOマリンスタジアムでのバファローズ戦。同一カード3連敗だけは阻止すべく初回から攻勢をかけた。先頭の荻野が左翼へ2号ソロで先制。流れを掴むと二回にも一死三塁から岡が右越えの適時二塁打。幸先よく2点を先制した。しかし流れはこの後、急に変わった。三回に逆転を許すと、五回にも1点、八回にも1点。2対5で敗れた。

 「先発の二木は1巡目はしっかりと抑えてくれたけど、2巡目から球が高めに浮きだして3点目がタイムリーエラーで気を引き締め直さないといけない。逆転された後、打線も淡泊になってしまった。切り替えてやるしかない」

 後半戦のスタートダッシュを狙っていた井口資仁監督は悔しさを隠せずにいた。厳しい表情で試合を振り返り、もう一度、チーム全体で気を引き締め直すことを誓った。

 三回に逆転を許したのはエチェバリアのファンブルによるもの。五回二死二塁の場面では高部が二塁へ内野安打を放ったものの走者が三塁をオーバーランして憤死。七回にも一死一塁から岡の遊飛で戻れずにアウト。流れを失うプレーが続いた。

 7月を11勝11敗で終え、いよいよ勝負の8月に突入する。残り49試合。1試合1試合が大切となる。一つのミスが命取りになる日々。今こそ気を引き締め直し、戦いに挑まないといけない。

 千葉県鴨川市出身の俳人鈴木真砂女さんは「あるときは船より高き卯波かな」と詠った。波のように人生にも浮き沈みがある。前半戦最終戦を合わせると4連敗となった。辛い時期である。ただ、ここで下を向くわけにはいかない。この連敗の前は5連勝である。波のように浮いたり沈んだり。一年間、春から秋まで戦い抜くペナントレースは、その中で前を向いて、頂点という目的地に向かって突き進むだけである。今は向かい風が吹いている。しかし、必ず風は止まり、気が付けば追い風が吹く。荒波もどこかに消えているはずだ。

 「しっかりとイーグルスとライオンズと続くカードでしっかりと勝っていけるようにしたい」と指揮官は最後は力を込めて会見を締めた。

 7月は終わった。さあ、8月だ。リーグ優勝という大目標のために負けられない戦いが続く。
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