【PICKUP PLAYER】21.関憲太郎 「 積み上げの先に手を伸ばす“守護神” オレンジをまとう特別な一戦 」

レノファ山口FC
チーム・協会

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

フィールドプレーヤーはフォーメーションやチーム状況によって起用されるポジションが変化しますが、ゴールキーパーだけは「ゴールキーパー」という枠から逃れることはできません。試合に出られるのも、基本的にはたった一人。この特別なポジションでレノファの熱いサッカーを支えているのが21.関憲太郎選手です。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

レノファで2年目を迎える関選手はプロ生活をベガルタ仙台でスタート。横浜FCでのプレーを経て、2013年からは8年間にわたって再び仙台に所属し、J1リーグ戦に出場してきました。

2021年にレノファへの完全移籍を決断。2019年と2020年はリーグ戦での出場がありませんでしたが、2021年の開幕戦でスタメンに選ばれると、安定したセービングでチームに貢献します。何らブランクを感じさせるものはなく、ほとんどの試合でゴールを守り続けてきました。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

特筆すべきは判断力です。レノファのキーパーは広大なエリアを守る必要があり、どれだけ声を掛けて味方を動かしていても、相手FWと1対1の場面は生じてしまいます。それでも関選手は相手の動きを見通してポジションを取り、ここぞというタイミングでボールを奪取。逆に密集したエリアからシュートを放たれても、即座の判断で跳ね返します。シュートに対するセーブ率は圧倒的で、守護神という言葉どおりの活躍をしています。

今年6月にJリーグ通算200試合出場を達成。その際の取材対応でセービングの秘訣を聞かれた関選手は、「トレーニングでの成果」と語り、日々の積み上げや細かい部分へのこだわりが実戦に生きてくると話します。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

「トレーニングで一つ一つのキャッチを大事にすることから入っています。その1本1本のキャッチが試合につながると思っています。J2は紙一重。小さなところを直していけば勝てるし、それができなければ負ける。そういう細かいところを気にしながら試合には入っています」

判断力と練習の成果が生きるのは守備だけではありません。攻撃ではセンターバックが構えるような位置まで上がってボールを受け渡し、スムーズなパスワークに貢献。サポートが必要だと判断すると、味方がパスを出しやすいエリアに顔を出して、ボールロストを防ぎます。

ゴールがオープンになるリスクを伴いますが、レノファらしく前向きにゴールに迫るには、リスクを背負える経験値や判断力、それに勇気といったものも必要です。関選手は「試合の流れに敏感になりすぎるとプレー支障が出ると思っています」と話し、リスクを内包しつつも味方のサポートに注力。6.渡部博文選手や8.佐藤謙介選手と連係して全体が前向きの矢印を持てるよう気を配ります。
今夏限定のユニフォームではレノファ史上初めて、ゴールキーパーがオレンジ色をまといます。普段はフィールドプレーヤーが着用しているカラーですが、守備の要であると同時に、ボールポゼッションにも加わる関選手がついにその色を身につけます。そのファーストゲームに迎えるのは古巣のベガルタ仙台。関選手にとっていっそう特別な試合になることでしょう。

「プロ15年目で、その中には厳しい年もありました。そう簡単ではなかったですが、周りの方のおかげで試合を重ねられました。悔いのないように一試合一試合勝っていきたいです」

不断の努力の延長線上にある白星に手を伸ばし、最高の瞬間を作り出す関憲太郎選手。オレンジ色に包まれる特別な試合で、さらなる活躍を誓います。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

◆関憲太郎(せきけんたろう)
群馬県出身。前橋育英高、国見高、明治大を経て2008年にベガルタ仙台に加入。2010年から2012年まで所属した横浜FCでJリーグ戦に初出場し、特に2011年はシーズンを通してゴールを守った。2013年に仙台に復帰し、J1リーグ戦でも活躍。2021年にレノファに完全移籍し、キャリアハイに迫る36試合でゴールを守った。今年もほとんど試合でスタメン出場している。1986年3月6日生まれ、36歳。
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著者プロフィール

レノファ山口FCは、山口県民が 「夢・感動・元気」 を共有できるクラブ、 山口県の選手を中心とし、山口県民に広く愛されるクラブを理念として2006年に誕生しました。 レノファ山口FCの名称は、「renovation(維新)」の頭文字レノと「fight(戦う)」や「fine(元気)」のファを合わせて「RENOFA YAMAGUCHI FC(レノファ山口FC)」となりました。 歴史に名を残した山口県の先人たちのように、日本のサッカー界にもその名を刻んでほしいと願い命名されました。

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