マリーンズ戦記 7月24日 ファイターズ戦 4対5 前半戦終了

千葉ロッテマリーンズ
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【2022年千葉ロッテマリーンズ チームスローガン】

 前半戦6連勝フィニッシュとはいかなかった。あと1点。七回に失った1点が重くのしかかった。最終回も先頭の代打菅野がしぶとく四球を選んで出塁。しかし荻野が三振に倒れると、代走の和田は牽制死。最後は高部が中飛に倒れ、今シーズン91試合目は終わった。

 「結果的には初回の4点が重かった。勝ちにつなげるため、きょうのようなミスがないようにしないといけない。もう一度、引き締め直したい」

 試合後の井口資仁監督は悔しさをにじませながら報道陣に語った。

 初回にいきなり満塁本塁打を浴び4点ビハインドからのスタート。ただ昨日23日と同じく諦めないムードがチームにはあった。二回にレアードが2試合連続のアーチ。打った瞬間にそれと分かる一撃。手に残る感触を確かめるように悠々と歩きながらダイヤモンドを1周した。三回には4番井上も続いた。一死満塁から中前2点タイムリー。あっという間に1点差に詰めよった。試合はこの後、硬直状態に入るが七回に再び井上が左越えの同点適時二塁打を放った。4点差を一時は追いついた。それだけにその直後の守りが痛かった。二死二塁から一塁へのゴロにベースカバーに入ったロメロがベースを踏み直したと判定されセーフ。その間に二走のホームインを許した。これが決勝点となった。

 「絶対にミスをしてはいけない場面。連係ミスをしてはいけない」と指揮官は唇を噛みしめたが、すぐに前を向いた。オールスターブレークはわずか4日間。すぐに後半戦は始まる。少しばかりの休息を挟んで気持ちを入れ直して戦わないといけない。

 「前半戦は投手陣が頑張ってくれた中でなかなか打線が奮起できなかった。ただ最大借金が9あった中で、今、ようやく平常に近い状態に戻ってきた」と手ごたえを口にする。

 パ・リーグは大混戦の様相を呈している。1位から5位まで2・5ゲーム差の中にひしめいている。どこにもリーグ優勝のチャンスがある。その中で以下にマリーンズが抜け出し突き抜けるか。指揮官は想いを巡らす。

 「レアードもよくなってきている。井上が戻ってきたのも大きいし、荻野も戻ってきて1、2番がしっかりと塁に出てクリーンナップに回すという攻撃も出来ている。ここに本来はマーティンも入ってきてもらわないといけない。何とか後半戦はみんな揃って、調子を上げて、上を目指していきたいと思う」

 杜の都 仙台での開幕戦に勝利した。しかし、そこからなかなか力を発揮できない季節が続いた。動き出したのは初夏の香りが漂い始めた6月。交流戦終盤で5連勝をすると、リーグ戦再開後の北の大地で3連勝。ようやくマリーンズらしい粘りの野球を実践できるようになった。そこから一歩ずつ駆け上がった。どちらかというと思い通りにいかず苦しい日々が多かったが気がつけば最大9あった借金を返済し貯金は2だ。最大13・5ゲームあった首位とのゲーム差は、今は2ゲームだ。

 歴史的な混戦となっているパ・リーグ。ホークス、ライオンズ、イーグルス、バファローズとのしのぎ合いが続く。残り52試合。魂の削り合いとなるような厳しい戦いが待っている。最後は気持ち。マリーンズの気持ちが夢を現実のものとしてくれるはずだ。2022年チームスローガン「頂点を、つかむ。」。いよいよその言葉の意味を本当の意味で深く刻み込む時を迎える
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