びわこ成蹊スポーツ大学の学生がトライアスロン大会で「サステナブル隊」として活躍! ゴミの分別を通じて、新たなスポーツイベントの価値を発信!

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 7月2日(土)、「第2回LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA」が開催されたのは滋賀県守山市・野洲市の琵琶湖岸。全都道府県からエントリーが寄せられ、当日は海外選手も合わせて約500名が参加。また、大会は約200名のボランティアスタッフに支えられ、多くの学生ボランティアの参加があった。今大会は「サステナブル」をテーマの一つに掲げ、持続可能なスポーツイベントとしての様々な取り組みが行われていた。

『サステナブル』をテーマの一つとした大会は先進的

びわこ成蹊スポーツ大学の「サステナブル隊」と須崎ともさん 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 「『サステナブル』をテーマの一つとした大会は先進的でしょう。ボランティアの学生さんには沿道での応援に励まされただけでなく、ゴール後の選手へゴミの分別を積極的に呼びかける姿が印象的でした。素晴らしい取り組みだと思いますし、私たち選手を支えていただき感謝しています」
 そう話すのは37度を超える酷暑の中、最後のランを走り終えた 須崎とも 選手だ(写真中央)。4年前から各地のトライアスロン大会に出場し、今では1シーズン8つの大会にエントリー。初めて出場した今大会で、メッセージカードを持って応援する学生の姿に、走り切る最後の力をもらったという。

学生だからできる思い切ったチャレンジ!

 自らを「サステナブル隊」と名乗り、ゴミ袋を片手に選手に話しかけていたのは、びわこ成蹊スポーツ大学(滋賀県大津市)の学生ボランティアスタッフだ。
 サステナブル隊としてボランティアに参加した 3年生戸田菜月さんは「コロナ禍で学生らしい活動ができない日々が続く中、今回のボランティアのことを知って、何か自分にできることはないかと考えて参加することにしました。大会実行委員としてサステナブルをテーマに活動を企画することは難しいことも多くありましたが、5人の実行委員のメンバーと協力して大会当日を迎えることができました。大会当日は、選手の方々が大変な気候の中で一生懸命走っている姿を見て、心を打たれました。大会後、選手の方々から感謝の言葉を聞き、今は参加することができて、本当に良かったと思っています。今回のサステナブル隊の活動はゴミの分別くらいかもしれないけれど、環境問題を発信していくことは、私たちの未来を描く上で大切なことだと感じました。大会が終わってからも、サステナブルの活動は続けていきたいです」と充実した表情を見せてくれた。

ゴミの分別について声掛けを行うびわこ成蹊スポーツ大学の学生たち 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 須崎選手は「これまでの大会でもゴミをボランティアの方が拾うなどはありますが、サステナブルを全面に出している大会は他にないと思う。環境問題を考えることはとても重要。これからはスポーツの大会の形も変わっていくかもしれない」と話す。

「応援したい」と言葉が溢れ出てきた沿道ボランティア

 大会終了後のSNSには、「沿道のボランティアの熱い応援に力が湧いた」「とても元気になれた」「元気な応援に感動した」などのコメントが多くみられた。レース中、炎天下の下、大学生たちは最後のランナーまで全員に声をかけ続けていた。ボランティアとして参加した2年生の宗宮莉久さんは「選手の方の必死な姿を見て自然と言葉が出ていた。私たちが応援しながら選手の皆さんから感動をもらった」と涙ぐみながら感想を聞かせてくれた。

沿道で参加者に声援を送るびわこ成蹊スポーツ大学の学生たち 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 2022年5月、守山市とびわこ成蹊スポーツ大学は連携協定を締結している。協定は、スポーツ振興・教育・まちづくりなどの分野において、双方の資源を有効に活用した連携のもと、地域の活性化と人材育成を図ることを目的として提携されている。
 今大会は、「サステナブル」をテーマの一つに開催された珍しいスポーツイベント。宮本和宏守山市長が開会式で言葉にした「全員が勝者」を表現するに相応しい大会であった。選手、大会主催者、大会ボランティア、地元自治体など関わる全ての人が「来年、またここに集まりたい」そう思えるスポーツイベントの一つの形を垣間見ることができた。
 スポーツイベントにも持続可能性が求められる今、スポーツの価値はこれからどのように変化を遂げるのか。今後も、琵琶湖サイクリストの聖地「守山市」と日本で初めてスポーツを冠した「びわこ成蹊スポーツ大学」による、これからのスポーツの価値創造に期待が高まる。

大会実行委員として参加したびわこ成蹊スポーツ大学の学生5名 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント