びわこ成蹊スポーツ大学監督の山田監督が京滋リーグを率いて関西の頂点を目指す!

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 関西の大学野球は、関西六大学野球連盟、関西学生野球連盟、近畿学生野球連盟、阪神大学野球連盟、そして京滋大学野球連盟の5つの連盟が存在する。各連盟の選抜メンバーで行われる第29回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦が6月24日から3年ぶりに開催される。京滋大学野球連盟は、第5回大会の1998年以来優勝がない。しかし、先日の全国大学野球選手権大会では、京滋大学野球連盟に所属する佛教大学が準決勝まで進出する躍進を見せた。2年前には決勝へと進み準優勝と近年は全国の舞台での活躍が目立つ。その京滋大学野球連盟の今年の選抜チームを率いるのは、びわこ成蹊スポーツ大学で監督を務める元ソフトバンクホークス投手の山田秋親監督。さらには、京都先端科学大学の監督を務める元日本ハムファイターズの中島耀士監督がコーチとしてベンチ入りする。選手だけでなく、スタッフ含め「チーム京滋」で24年ぶりの優勝を目指す選抜メンバーによる初めての練習会が6月18日に行われ、オールスターへ向けた意気込みを取材した。
 1部リーグ6大学から30名の選手が選ばれ、緊張した表情で集合していた。練習前には、リーグ戦ではライバルとして戦った選手同士が、チームとして短期決戦に向け自己紹介が行われていた。多くの選手は、緊張しながら大学名、ポジション、名前を伝えるだけの簡単な自己紹介となっていた。その中で、一人悔しい表情で自己紹介をした選手がいる。佛教大学の田中颯翔主将(天理高校出身)だ。田中選手は、全国大学野球選手権大会の準々決勝で怪我を負い、今回の選抜メンバーでも主将を務める予定だったが、ベンチから外れた。悔しい表情を見せながら「このチームで優勝してほしい。できる限りのサポートをしたい」と選手たちへメッセージを送った。

練習をサポートする佛教大学田中颯翔選手 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

初練習を終え、山田監督は「佛教大学の田原監督が不在のため大役を任されることになり、大きな責任を感じていたが、選手の動きを見て楽しみになった。能力の高い選手ばかりで、起用方法は悩みが増えそう。24年間、京滋リーグが優勝していないが、今の選手たちであれば良い結果へとつなげてくれると信じている。オールスターだからこそ学ぶことがあり、得られることがあると思っている。選手だけでなく、私も含めスタッフ、さらには京滋リーグにとっても多くのことを吸収してリーグ全体のレベルアップへつなげたい」と意気込みを語った。

左から徳永快人選手、戸次康太選手、荻野竜志選手、管原洸太選手 【©びわこ成蹊スポーツ大学】

 びわこ成蹊スポーツ大学からは、荻野竜志選手(益田東高校出身)、戸次康太選手(福岡工業大学附属城東高校出身)、徳永快人選手(明徳義塾高校出身)、管原洸太選手(高知中央高校出身)の4名が選出されている。チームでは主将を務める荻野選手は「佛教大学をはじめ他大学の選手から多くのことを学ぶチャンス。一つでもチームに還元できるように多くを吸収したい」と意気込みを語り、日頃のチームの練習とは異なる独特の雰囲気を楽しんでいた。春季リーグ戦は4位と悔しいシーズンとなったびわこ成蹊スポーツ大学。選抜に選ばれた4名がチームに多くのことを還元してくれることに期待したい。
 第29回大学野球関西オールスター5リーグ対抗戦で優勝すれば、秋の明治神宮野球大会へ出場するための関西代表決定戦のシード権を得られる。各連盟の選抜チームも優勝を目指し、関西の大学野球が盛り上がる一大イベント。監督2年目の山田監督にとっても多くを得られるチャンスである。「チーム京滋」24年ぶりの優勝へ。山田監督の選抜チームでの采配にも注目したい。
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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