【湘南スペシャルプレビュー】リーグ戦再開!相手にトライし、屈指の堅守をこじ開けろ

湘南ベルマーレ
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【(c)SHONAN BELLMARE】

躍進はならなかった。YBCルヴァンカップ、グループステージを突破したベルマーレはしかし、プレーオフステージでセレッソ大阪にホーム、アウェイともに敗れ、プライムステージをまえに敗退した。

3週間ぶりに再開するリーグ戦、今節は前半戦を締めくくる一戦となる。迎えるFC東京は、5月に入り3連敗を喫したものの、その後清水エスパルスを3対0、鹿島アントラーズを3対1でそれぞれ降し、上位を窺う6位につけている。

ベルマーレは今季、FC東京とルヴァンカップのグループステージを戦い、アウェイは1対2、ホームでは2対1と互いに勝点を分け合った。
「先制点が大事」瀬川祐輔は、彼らの印象を踏まえつつ今節大切にすべきを語る。

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「FC東京は4・3・3だからシステム的にはミスマッチだと思うので、相手のサイドボランチの後ろを効果的に使えれば自分たちの時間は増えるはず。注意しなければならないのは外国籍選手によるカウンター。個の能力で負けないことも大事。後ろは堅いから、コンビネーションを使いながら崩したい」

FC東京のリーグ屈指の堅守を思えば、瀬川が指摘したように先んじてゴールを奪いたい。ただ、リーグ戦を含めた先日のC大阪との3連戦では、同じくJ1でも指折りの堅陣に対して計1得点と、チャンスこそつくれど得点力の課題が浮き彫りとなった。
「可能性の高いほうを使えていないように思う」瀬川はプレーの選択の大切さに言及する。

「僕もそうですが、ラストパスもクロスも、もっと相手が嫌がるものを出さなければいけない。ボールを奪ってからのカウンターはできているので、自分たちがボールを持つ時間が増えたときに得点の可能性が高いプレーを選べればもっとビッグチャンスは来ると思う。そこはもう少しこだわったほうがいいかなと思います」

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パスの質や精度、タイミング、ビルドアップの際の立ち位置、もちろんフィニッシュの精度や落ち着きも含めて、突き詰めるべきは数多いと率直だ。反面、つねに直截に課題を指摘するのは、チームとしての成長を実感しているがゆえだろう。
「攻撃の時間や回数は増えているし、間違いなく良くなっているので、どれだけこだわれるか。だからほんと、次が大事です」

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思えば、1対4で敗れた先週のルヴァンカッププレーオフステージ第2戦の試合後、瀬川は来るリーグ戦を思い、口にしたものだった。
「もっと相手にトライし、仕掛けていく気持ちを、しっかり整理し、見直して、相手のプレッシャーを楽しむぐらいのサッカーができればと思います」

積み重ねる日々は裏切らない。勝利を信じられるだけの拠りどころが自分たちにはある。

取材・文 隈元大吾

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著者プロフィール

1968年、藤和不動産サッカー部として創部。1993年にベルマーレ平塚となりJリーグ開幕より1年遅れてJリーグ昇格。 1999年、親会社撤退からクラブ存続危機となるが、地域やサポーターの支えのもと2000年に湘南ベルマーレとして再出発。 以降幾度も昇格、降格を繰り返しながら2022年はJ1で5年目のシーズンを戦っている。 ◆MISSION「夢づくり人づくり」 ◆VISION「人生と地域を豊かにする、スポーツ文化が根ざしている世の中」 ◆SLOGAN「たのしめてるか。」

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